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ネイチャートレイル@秋の八幡平(山頂散策編)

今更な秋の八幡平の様子(2日目)


その前に、蒸けの湯を

昨晩泊まった蒸けの湯をご紹介。
この辺りはたくさん温泉がある。
その中で、足の悪いお母さんのために、
山の中にあり、客数少なく、そこそこ綺麗な宿、が必須条件

そうして決めたふけの湯。

蒸けの湯はそれだけでなく、
何よりご飯がおいしい!
地の食材もたくさん使ってて、とにかく楽しい。
ミズのおひたし、山ぶどうの焼酎漬け、ニジマスのいくら、
細長いおいしいタケノコ、??なきのこ。

自分たちで採りに行くと仰ってたので、
熊怖くないですか?ってきいたら、争奪戦ですよー、って。
怖くないってこと?

めっちゃ気になる焼酎たち。お酒弱いので飲まなかったけど、
さるなし、ヤマボウシ、と木の実もいくつか

女将を筆頭に、ここの女性たちは働き者。元気。
だからか、めちゃくちゃ若く見える。
女将の年齢聞いてびっくりした。

キリタンポを買ってお昼のお弁当にしようとしたけど、
朝しか晴れていないと聞いて、キリタンポを待てずに出発。

蒸けの湯の外湯はこの先にある。カメラ禁止なんで、ここからパチリ


霧の中の八幡平


確かに昨日よりはマシだけど、
下からどんどん雲が上がってきて、眺望はなかった。
そのどんどん上がってくる様子は、ある意味見ものだったけど。

霧が山に沿って昇ってきます。

急いで八幡沼まで行ってみる。
やっぱ天気が悪いから、、沼が黒いな。
沼の向こうから霧が次第に近づいてくる。

霧がどんどんやって来る。。

一応解説すると、
八幡平はここらでは珍しく楯状火山(アスピーテ)であり、
ここらの沼はその爆裂火口の跡で、、、、

ってのを考えている場合でなく、霧が、、

お母さん、大丈夫かな?帰る?ってきくと

え、大丈夫よ。歩く歩く。

たくましいな。

山頂はすっとばし、一番美しい湿原に向かう。
湿原に着いた頃には、すっかり霧に覆われた。
でも、それはそれで、とても幻想的だ。
ひんやりして気持ちいいし。

霧の中でオオシラビソが見えたり隠れたり。
ニッコウキスゲの裂けた果実は妙に侘しい。

ヒョロ〜、ヒョロ〜、と佇むニッコウキスゲ。
周りの草の模様が風の強い日もある事を物語っている。

途中八幡沼に近づいてみると
霧の中に対岸のシルエットだけが浮かんでいる。

水墨画のようです。

霧の中を歩くのも、なかなか味わい深いものだ。

鳥ちゃんはヒガラだけなんとか確認。
霧をものともせず飛び回っていた。

霧が流れて、木々が濃くなったり薄くなったり
池塘も今日は灰色の顔でひっそりとしている。
ヤマハハコの花のあと
ニッコウキスゲの裂けた実
ミネザクラの実

レイチェル・カーソンの著書「センスオブワンダー」の中に
小雨の中を散歩する場面があり、
それにすごく憧れていたので、
似たような体験ができてとても満足。

ちなみに駐車場に戻ってくると
蒸けの湯の女将さんがキリタンポを売っていた。
「あー!」って思わず大声が出てしまった。

買いそびれたキリタンポを食べることもできた。
湯煎で温めてあったキリタンポ。
こんな寒い日にはお腹に優しく沁みた。


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