家庭教師つづき

前回のつづき。
Y子先生が帰った後、父が鬼の形相で帰って来ました。
そして「こんなもの!」と買ってもらったケーキを庭に投げ捨てました。
ぐしゃーっとなったクリーム。
「こそこそと、こんな物食べて嬉しいか!」と怒ります。
何に怒っているのか全くわかりません。
後から知ったのですが、Y子先生は私と母の様子をみて空しくなったのか
なんだか知りませんが父に
「わたしは、すももちゃんのお母さんになれる自信がない」と泣きついたそうです。
は?お母さん?なんで?
で「?」がいっぱいでした。
母がいる店に行きたいと言ったのはY子先生。
普通に会話して普通に買い物して帰ってきただけ。
たぶんY子先生だいすきな父の頭の中は
「勝手に元妻のところに連れて行きやがって、不機嫌にさせやがって」
という怒りしかなかったんだと思います。
理不尽。
性的な正しい知識もない、大人ではない私の頭の中では
もやもやするだけでした。
何十年たってもあの光景は忘れません。
Y子先生、、その後、離婚した父と結婚して男の子を生んだらしいです。
嬉しかったですか?
結局、心を病んで離婚したときいています。
不完全すぎる20歳そこそこの女性が生やさしく言い寄ってきた中年男性と
安心して幸せな家庭をつくれなかったみたいでお気の毒。
その陰で大変な思いをした子どもの気持ちを考えて欲しかった。
先生は先生で大変だったかもしれないけどね。

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