★自分の失点分析をしてみよう

④自分の失点分析をしてみよう

③で、凡その出題パターンがわかったら、これまで受けた模擬テストなどを丁寧に見直して見ましょう。できの悪かったテストは見直すのも嫌ですが、「自分に足りない力は何か」をわかっておくことは大切で、そこがわからないことには対策も立てられません。

漢字や知識(配点の3割を占める)はとにかく覚えれば良いわけです。

読解問題は、大抵大問の中に問いが7〜8個あって、それぞれいくつかのパターンがあります。

A 対比の文章を把握、整理できて居るか見る問題。
B  理由を問う問題
C  心情を問う問題
D  該当する部分を抜き出す問題
E  接続語を挿入する問題
F  指示語の内容を把握する問題
G 選択肢から選ばせる問題
H 記述させる問題
I   言い換え・説明させる問題


……とまあ、代表的なものはこのようなものですが、どのタイプの問いができてないかを見ますと、自分の弱点がわかってきます。

また、これらのAからIまでの問いのパターンに対して、これを見事にクリアーする方法があるのです。算数で問題を解くときの公式みたいなものです。

進学塾ではその具体的な方法を教えます。それを知らずに闇雲に問題数ばかり重ねてもなかなか努力が実りません。具体的な対策方法を知って居る教師について必死で見分け方を習うことが大事です。

読解力というのは本をたくさん読めば自然についてくる部分もありますが、受験においては、寧ろ「解答力」が必要で、設問に要求される内容に対して的確な答え作りをする力が必要です。また、設問に密かに仕掛けられて居る様々な罠にも気をつけなければならず、なかなか自分一人でこの「解答力」を確実に上げていくのは難しいことです。

読解力を上げるに関して良い本が一つありますのでご紹介しましょう。

大和書房から出て居る、福嶋隆史さんの書かれた、
『ふくしま式  難関校に合格する子の「国語読解力」』
という本です。

中学受験をする小学生対象に書かれた本ですが、これは高校受験の中学生にもしっかり当てはまる内容で、実にわかりやすく、先ほど述べた設問別の対策方法が細かく書かれています。

これを精読しますと、どこに目をつけて文章を読めば良いのか、目からウロコが落ちる思いがするでしょう。

この先生、他にもご著書が沢山ありますから小学生の国語伸び悩みの方は是非調べて見ると良いです。


さて、こうして自分の弱点が見えてきたら、次のテストでは何に気をつけて臨めば良いのかを考えましょう。現時点での語彙力の不足などは想像力も補いながらなんとか読むことを考えます。

模擬テストなどは毎回丁寧に解き直しをして、何を気をつければよかったのか見ていきましょう。解き直しはとても大切です。次のテストで同じ過ちを犯さないためのトレーニングと思ってください。

特定の問題に弱点傾向があるようであれば、それを徹底的に反復練習しましょう。問題集の「苦手な部分」だけ拾ってやってみるのも良いでしょう。








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