産後の身体がガタガタだった記録
産後トラブルは出産後の女性の多くが経験するものだが症状が多岐に渡るため、ピンポイントで自身の症状と合致するものの情報を得ることは難しい。また、症状自体もホルモンバランスのせいで片付けられたり、授乳中であれば検査も制限され薬もほぼ飲むことができないため原因もよくわからないことが多い。そもそも乳児がいて病院へかかるハードルは高いんだよな〜
私も例に漏れず、想像していたよりもずっと厳しい産後トラブルに見舞われた。備忘録として、書き残しておく。
同じような症状がある方にとって、一例としての情報になればと思う。
①関節痛
産後2ヶ月ごろから徐々に強くなり、3ヶ月からずっとピーク状態になる。手指をはじめとする関節のこわばりのせいでベッドから手をついて起き上がるのも苦労した。肩は刺すような痛みで途中から上がらなくなり、階段などで屈伸するたびに膝が痛んだ。7ヶ月目にしてようやく通院し、リウマチ検査を受けたが掠りもせず。痛みと共に生きる覚悟をした。
関節痛は産後に多いトラブルの一つで、『リラキシン』というホルモンが関節を緩めるせいらしい。
気休めで駆け込んだ整骨院では「産後のホルモンバランスの影響なんて実際はないですよ」とか言われてはっ倒そうかと思った。膝をゴリゴリやられて当然一向に治らなかったので無駄金を使うのはお勧めしない。
②GSMもしくは過活動膀胱
症状が数か月続いて正直めちゃくちゃ辛かった。どんな症状かというと
・カンジダのような膣の渇き(辛さ1)
・排尿痛(辛さ2)
・膀胱炎のような残尿感と尿意切迫感が混ざったもの(辛さ8)
排尿日記をつけて女性泌尿器科へ持って行ったが、おそらく過活動膀胱かな〜?という曖昧な答えだった。(もちろん膀胱炎の検査もした)授乳中のため薬はいずれも試せず、そんなひどい症状じゃないので耐えてね~みたいな感じだった。
ペリネケアを専門にしている理学療法士からはGSMですね、と言われた。自分で調べた感じだと若干の膀胱下垂では?と思ったが結局何なのか分からず耐えるしかなかった。
残尿感と尿意切迫感はきつい。膀胱炎を経験した人ならわかると思うが、「尿たまってるかも~トイレ行きたいなぁ~」ではなく「おなか壊してるんで!尿出させてください!」みたいなイメージ。それが数日続く。いっそ手術してくれ…という気持ちで過ごした。
③尿漏れ
産後入院中は、風呂に入ろうとした瞬間に蛇口を捻ったように尿がだばーーーと出続けて、人生終わったかと思った。最初の数ヶ月は尿漏れパッド150ccくらいのをつけていたと思う。なんどか咳風邪にかかってしまい、咳のたびにダバダバ漏れて大変だった。流れ出る尿とともに人としての尊厳が失われていくような気持ち。
どこでもまずは骨盤底筋運動を勧められるらしいのだが、骨盤底筋の動きを確認するチェックというものがあり、理学療法士のかたに正しくカウントしてもらったところ問題ないレベルだった。だがいまだに腹圧がかかると尿漏れするので骨盤底筋の緩みだけが原因ではないのかな思ったりもする。
尊厳とか大げさなことは書いたけれど。まぁ、痛みとか辛さは特にないし尿漏れパッドすればいいか…と割とどうでも良くなっている。
④抜け毛
3〜5ヶ月ころがピークで、普段の抜け毛の4倍ほどだった。もともと髪が多いほうなので抜けるのは別に良かったが掃除が大変だった。あと、抜けた後生えてくる毛が多くて変な前髪やアホ毛っぽくなった。
妊娠中に女性ホルモンのおかげで普段の抜け毛が止まってたのが、産後にドバっと来るらしいですね。人間の体オモロ。
⑤乳腺炎
母乳育児だとよくある症状だが、そんなトラブルがあることすら何も知らなかったので焦った。治療のために頻繁に母乳外来にお世話になることに。白斑といわれる、乳腺が詰まるやつめちゃくちゃ痛かった。あと、一度高熱出てびびった。こういうの産前に教えといてくれませんか・・・
治ったのかどうなのか
多くの症状はその後どうなったか卒乳(授乳を止めること)とともに消失していった。逆に言えば、卒乳までは薬も飲めないし耐えろってこと・・・?過酷すぎでは・・?
授乳中はホルモンバランスが変化し(詳しくは自身で調べてほしい)、いわゆる更年期と似たような状態になるらしい。ということは、産後に感じたこのトラブルのいくつかは更年期に起こる可能性があるわけだ。何たる恐怖。また過活動膀胱なったら手術してくださいって病院に駆け込む未来が見える。
周囲でよく聞く腱鞘炎は幸いかからなかったけれど、産後の症状は本当に人によるらしいので、皆さん自身の身体の特性とうまく付き合っていきましょう。
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