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【掌編小説】話す観葉植物♪

『話す観葉植物』が目に留まり、思わず購入。

 配達して頂き、玄関先に置いてもらった。

 そして、気づいた。

 置場所も考えずに購入してしまったと!

「あ痛ッ! 今で、このデカさ! お店の人が『まだまだデカくなりますよ!』って言ってたから、おまえさんには、うちの家、狭いよな~? ゴメンな~」

 私が観葉植物に謝ると、

「全然大丈夫っすよ♪」

 と、気さくに答えてくれた。

 寛容な植物に救われた♪

 やがて、我が家にも子供が生まれ、子供の成長と共に、観葉植物もグングン成長。家の隅々まで葉を巡らせた。子供が何か悪戯いたずらしそうになると、

「アカンよ~!」

 と、優しく寛容に注意してくれる。

 妻の入浴中、こっそり私がエロ本を開けたときには、

 「ママに内緒でエロ本、アカンよーーーッッッ!!!」

 ご近所に丸聞こえッ!

 私にも優しく寛容にッ!

 今から袋綴じ……。

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