桃茂桃茂(ももも・ももしげ)

2021年9月23日(木・秋分の日)note開始。ショートショートガーデン、エブリスタにも作品あり。作品が、皆様の気分転換のひととき、お役に立てたら幸いです。程々に投稿・程々に交流。どうぞよろしくお願い申し上げます♪

桃茂桃茂(ももも・ももしげ)

2021年9月23日(木・秋分の日)note開始。ショートショートガーデン、エブリスタにも作品あり。作品が、皆様の気分転換のひととき、お役に立てたら幸いです。程々に投稿・程々に交流。どうぞよろしくお願い申し上げます♪

最近の記事

【掌編小説】プロポーズ

「あのさ」 「なぁに?」 「この前、僕に言ってくれた気持ち……、変わってない?」 「えっ、やだ、もう~、改めて聞かれると、恥ずかしいィ~ッ!」 「ごめんごめん! でも、ほんと、変わってない?」 「変わってないよ♪」 「分かった! じゃあ、改めまして……。僕と……、結婚して下さいッ!」 「えっ? 何で?」 「『えっ? 何で?』って、逆に、何で?!」 「いや、何であんたと結婚しなきゃいけないの?」 「えーッ?! いや、だって、この前、僕に、『私、あなたのことが好きなの♪』って、ハ

    • 【掌編小説】バレンタインに好きな女の子から手作りチョコをもらった件♪

       僕は、同じクラスに、好きな女の子がいる。  彼女は、バレンタインに、手作り本命チョコを、誰かにあげるんだろうか?  僕は、そんなことばかり考えて、モヤモヤした日々を過ごしていた。  そこで僕は考えた!  こんなにヤキモキするのなら、僕の方から申し込もう! 「僕に、君の手作りチョコを、お願いします!」って、バレンタインの前に、こちらから逆告白しよう! 当たって砕けろだ!  昼休み。  授業中に書いた手紙を、彼女にそっと渡した。  放課後。  彼女は、学校近くの

      • 【掌編小説】鬼は外、福は内♪

         父ノ仕事ノ関係デ、日本ニ来テ、モウスグ1年。  日本ノ伝統文化ヤ風習ヲ、少シズツ、覚エテイキタイト、思ッテイマス。 「鬼は~、外! 福は~内!」 「おには~、そと! ふくは~、うち!」  ソウ言エバ、2月3日ハ、『節分ノ日』ト、聞イテイマシタケレド、コウイウコトナンデスネ! 「ダァ~ッド! マァ~ム!」 「ドシタノ?」 「何カ、アリマシタカ?」 「今日ハ、ゴ近所サン、アッチカラモ、コッチカラモ、『オニワ~、ソト! フクハ~、ウチ!』ッテ、聞コエテ来マスヨ♪」 「ソダ

        • 【掌編小説】神様を励ます♪

           このところ、神様もお疲れモード。  そりゃ~、神様とて、こう次から次へとひっきりなしに、願い事、願い事と、人々にお参りされたんじゃ~、休んでいる暇もない。  神様にも、働き方改革が必要な時代なんだな~。  すると、ある日、あるところの、ある娘が、そんな神様を応援したい、励ましたいと、ある友人を連れて、とある神社にやって来た。 「神様、こんにちは♪」 「はい、こんにちは。さて、今日は、どんな願い事かな?」 「いえ、今日は神様にお願い事じゃないんです」 「ほぉ」 「最近

          【掌編小説】年賀状のやりとり

           むか~し、むかし、あるところに、やたらとお正月が好きな二人のお殿様がおりました。  二人のお殿様は、お互いに負けず嫌い。そのため、競い合って、それぞれ、同じ時期に、同じよ~~~なお城を、隣同士に建てました。  そして、二人のお殿様は、それぞれのお城を『年賀城』と命名しました。  すると、二人のお殿様は、「我が城こそ『年賀城』と呼ぶに相応しい城じゃ!」、と張り合い出しました。  やがて、「年賀城は、二つもいらぬ!」と、戦が始まりました。  と言っても、どちらのお殿様

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          【掌編小説】あそこがかゆい♪

           僕の上司は、お色気ムンムン、ナイスバディで、めちゃエロい♪  悩ましいボディライン、スケベ全開いやらしい唇、フェロモン出まくりの香しい色香♪  少々厳しいことを言われても、その色気に、男性社員たちは、もうメロメロ♪ ついつい許してしまう。  そんなお色気ムンムン上司は、空気を読めない男が大の苦手。「日頃の仕事っぷりから、私の略語を理解しなさい!」が口癖。略語を使って、スピードアップ。仕事の効率が求められる。  僕たちは、「彼女に嫌われてなるものか! 一度は、夜のプラ

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          【掌編小説】結婚式場の下見に行って来た♪

           友人と、久々に、立呑屋。 「乾杯!」 「乾杯♪」  ー チン♪ ー  とりあえず頼んだ生中を、お互いにグビグビッ! と、ひとくち、ふたくち。  付き出しのゴボウサラダをつついていると、 「俺、昨日、彼女と結婚式場の下見に行って来たんだよね~♪」  と、友人からの突然の告白! 「あ、そうなんだ~、……って、えーッ?! おまえ、彼女いたの?!」 「テヘッ♪」 「『テヘッ♪』じゃねえよ! へぇ~ッ! そ、そうなんだぁ~! アハハ~……」  正直、驚いた! 「彼女

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          【掌編小説】放送禁止女房♪

           今朝、会社へ行くと、いきなり、部長に呼び止められた。 「あ、部長、おはようございます♪」 「あ、おはようございます! あっ、ちょっちょっ、ちょっとちょっと……」 「えっ、どうされました?」 「何だかさ~、君の奥さんのこと、『放送禁止女房』、だなんて、みんなの噂になっとるぞッ!」 「えッ! もう部長の耳にまで入っちゃいましたッ?」 「入っちゃいました!」 「アハハ……、誠にお恥ずかしい限りです、はい~……」 「へぇ~、あのマジメそうな奥さんがね~、そうかねそうかね~♪」 「

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          【掌編小説】孫六じいちゃんと人気洋食店に並ぶ♪

           今日は、ばあちゃんと母ちゃんがお出掛け。  ……ってことで、じいちゃん、父ちゃん、俺の男三代で、最近近くに出来た洋食店へやって来た。  店の玄関先から列が出来始めていて、学生アルバイトさんの女の子から、俺たちは6番の番号札を渡された。 「わしの名前が孫六じゃから、6番の番号札なのか?」 「じいちゃん、それは、たまたまだよ、たまたま」 「何ッ?! キ○タマがどうしたって? キンタ○が?」 「父さんさぁ~、じいさんになってまで、そんなにギラギラ目を輝かせて、うれしそうに、

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          【掌編小説】手作りパイを先輩に♪

           憧れの先輩。  爽やかイケメン細マッチョ、質実剛健、朗らかで、頭脳明晰モテ男、品行方正、ユーモア溢れるジェントルマン♪  最近、雑種の保護犬を飼い始めた我が家。  ある日の早朝、近くの公園へ、犬を散歩に連れて行くと、自主トレをしている先輩を見掛けた。 「先輩、部活以外でも努力してるんだ……」  光る汗、タオルで拭う、佇まい。  私は心を奪われた。  その日から、毎朝、私は犬の散歩を兼ねて、先輩の自主トレを、そっと遠くから眺め始めた。  数日経ったある日。

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          【掌編小説】森の女神様~金の斧・銀の斧~

           今日も、森の湖では、女神様が大忙し。 「お前が探しているのは、金の斧か? それとも、銀の斧か?」  と、湖面に現れたり引っ込んだり。  しばらくすると、小学一年生くらいの女の子がやって来た。 「お前が探しているのは、金の斧か? それとも、銀の斧か?」 「ヨーコ・オノです」 「な、なぬッ?!」  小さな女の子からの、何ともシブい返答に、女神様も驚いた。 「そなたの申すヨーコ・オノとは、ザ・ビートルズのジョン=レノンの嫁はんの、ヨーコ・オノか?!」 「さようっ!」

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          【掌編小説】目覚まし時計くんと私

           目覚まし時計くん。  朝、いつも私を起こしてくれる、大切な相棒。 「私が遅刻しないよう、いつも起こしてくれて、ありがとね♪」 「どういたしまして♪」 「明日は休みだし、予定もないし、ゆっくりしてね♪」 「ありがとうございます♪ じゃあ~、お言葉に甘えて♪ お休みなさ~い……Zzz♪」 「お休みなさ~い……Zzz♪」  ー ジロリロリロ、ジロリロリロ…… ー 「目覚まし時計くん、日頃の疲れが、相当溜まってたんだろうな~。小さな寝息を立てて、可愛い~♪ ゆっくり寝か

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           ど~~~しても思い出せない四字熟語。  ー ジャジャ、ジャ~~~ッッッ!!! ー  朝食を食べながら悩んでいると、パパが、何だか、ものスゴ~~~くご満悦の表情で、トイレから出て来た。 「あ~~~ッッッ!!! 今朝も、快便ッ! 快便ッ!」 「も~~~ッッッ!!! パパッ! 食事中なんだから~ッ!」 「あ、めんごめんご!」  いつもこんな調子だ。 「でもな、今朝のは、スゴかったぞ~ッ! まぁ~、ほんっっっとに、立派なウ○コちゃん! ここ数年じゃあ、今朝のウン○、一

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          「お支払い方法は、いかがいたしましょう?」 「代引きでお願いします」 「かしこまりました。商品代金には送料が含まれておりませんので、送料は別途頂戴いたしております」 「はい、分かりました~」 「では、商品をお送りさせて頂きますので、よろしくお願いいたします」 「よろしくお願いしま~す♪」  これから始まる新婚生活。今、生活必需品を買い揃えている。  だいたい必要なものは揃えたかな~……、とは言え、テレビの通販CMを観ては、買い忘れに気づくこともしばしば。  今

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          【掌編小説】あなたの苗字に変わる私

          「私、あなたの苗字に、変わるのね♪」  彼からのプロポーズ。もちろん、返事は、 「Yes! 高須クリニック!」  ……じゃなくて、 「Yes! We can!」  オバマかよ! 「今日は、もう一つ、大事な話があるんだ……」  彼は神妙な面持ちで、そう切り出した。  何だろう? 「実は……」  彼が話し始めると、お互いに、緊張の夏、日本の夏、……違うか!  私はドキドキして、  ー ゴクリッ! ー  生唾を飲み込んだ。 「実は……、僕の苗字、先祖代々

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          【掌編小説】タコさんウィンナー♪

           秋。  快晴の休日。  私は、爽やかな風に誘われ、近所の緑地公園内周回コースで、ウォーキング♪  芝生の上、お弁当を広げている家族、膝枕でイチャイチャイチャつくカップル、それぞれに、心地良い、ポカポカ陽気を、楽しんでいた。  私は、せっせとウォーキング♪  緩やか~に、左へカーブしながら歩いていると、10m程前、木陰のベンチに、若いママさんと幼いボクちゃん。お弁当を楽しんでいる様子だった。 「タコさんウィンナーーーッッッ!!!」 「うわ~ッ♪ タコさんウィンナー

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