有線と無線
音楽が好き。演奏することもライブを見ることも曲を作ることも。そして何より聴くことが好き。
聞くのではなく聴く。
耳に入ってきているのではなく耳に入れている。
なるべく良い音を聴きたい。作曲者が聴いた音と同じ音を聴きたい。全く同じは不可能だからなるべく近い音を聴きたい。
だから良いイヤホンをいつも探している。
本当に“良い音”となるとイヤホンなんかじゃなくスピーカーとかヘッドホンとかの話になるだろう。しかし、なかなか家で音楽を聴いたりする時間がとれなかったり何よりもお高い、、、。
まだ手が出しやすく、そして私のライフスタイルに合わせたものとなるとやはりイヤホンになる。
首かけタイプのワイヤレスイヤホンを長らく使っていたが壊れてしまい、それからはiPhoneの有線イヤホンを使っていた。しかし、やはり便利で快適な無線が欲しくなるもの。完全ワイヤレスは無くすのが怖かったのでゼンハイザーの有線でも首かけでも使えるタイプのイヤホンを購入した。
それがもうとても良い。
モニター用で質も良いから音がクリアでいろんな音が聴こえる。有線にするともっと良い。シンプルに音が大きくなるのもあってか、臨場感と迫力が増す。
そんなこんなで楽しく音楽を聴いていたが移動が増えるようになって完全ワイヤレスが欲しくなった。
無くしそうだよな、でも絡まったり髪に引っかかったりすることもないしな。
などと考え続けいろんなサイトを見たりして半年ほどして購入しました。
Finalの完全ワイヤレスイヤホン。もう感動した。低音の響きも高音に輝きも中音の豊かさも、さらに全体のバランスも取りながら上品さがある。
変にバランス調整をすることなくそのままの音を綺麗に聴くことができる。
本当にお気に入りでずっと使っていたのにまさかのケースを無くすという大失態。
だいぶショックで時差で悲しくなることも度々あった。しかしその前から新しいイヤホンを欲しており、カートに入れるところまで行っていたので、そういうことなんだ、と思うことでなんとか立ち直ることができた。
そんな不幸から立ち直るためにやってきたイヤホンが有線のzstx。
中華イヤホンが熱い。とどこかで耳にしてからなんとなく興味を持っていた。しかもこのzstxがちょっと前に話題になっていたそうで、ハイブリッド型という異なる二つのドライバーを使用しているため原曲に忠実な音が再生されたり、価格と質が良い意味で合っていないという、心惹かれる情報が決め手に。
実際聴いてみると、特定の音域を無駄に強調することなく、全部がクリアで細かいニュアンスや距離感まで伝わる。そして何より疲れない。
イヤモニ型で大きさもあるから重くて疲れるかと少し懸念していたけれどそんなことが全くない。大きさはあるけれどプラスチックだから軽いし、ノズルも窪みがあるからしっかり耳に入ってズレない。
有線で邪魔じゃないかと思ったけどそんなことどうでも良いくらいに音が良いから電車でも使っている。
しかし、唯一の問題がiPhoneでは変換アダプタが必要なこと。昔友人からiPhoneの有線イヤホンと交換して!と言ってもらった変換アダプタを持っていたので使えていたが、それが急に壊れてしまった。
右耳だけ聞こえなくなるという悲しい状態に陥り、すぐ買えばよかったのだが変換アダプタが中々見つからず。
また、そろそろまた無線が恋しくなり、、、。でも高いのもなぁ、ということでスリーコインのワイヤレスイヤホンを買ってみることに。
久しぶりのワイヤレス。初めて買った音響会社以外のイヤホン。想像していた何倍も音が良かった。万人受けするために若干耳に合わなくてフィットさせるためにちょっと時間がかかった。
低音が強すぎることと音の伸びやスピード感が弱いことは気になったが、全体的には良い。
充電もだいぶ持つしボタンがしっかり押すタイプなのでタッチミスのストレスもないし、かなり気に入っていた。
1ヶ月ほど使って、ようやく変換アダプタが届いた。
もうぜんっぜん違う。今まで聴いていた音はなんだったんだ、と思うほど違う。
有線と無線は音量そのもののに差があるものの、迫力が違う。クリアさも違う。バランスと鮮明さも違う。聴こえる音というか聴ける音が違う。無線の時はメロディーを聴いていた。有線になってこんなにもたくさんの音が鳴っていたのか、こんなにも複雑な音楽だったのか、と何度もなった。
低音がうるさいと感じない。かと言って物足りないわけでは決してない。だから疲れない。同じ曲をずっと聴くのも苦じゃない。むしろ聴き続けたい。
やはり良いイヤホンで音楽を聴くことは楽しい。
でもそのためにたまには他のイヤホンを使ってみるのも新しい発見があるから良い。
総じて音楽は良い。