美しき濃淡
崎山蒼志氏を始めて知ったのは多分Youtubeで見たABEMA。
五月雨を聴いたときの衝撃は忘れることがないし、いつ聴いてもあの時の新鮮な感情が蘇る。
ギターと歌。
それだけなのにそれだけだと思わない。
ちょっと弾ける程度だけどとんでもない演奏であることは分かる。
多分凄いコードを使っているし、展開が凄まじいし、6音しか鳴っていないなんて信じられない。
ギターがこんなにも鮮やかで美しく情緒を表現できるだなんて知らなかった。
きっと聴いたことはあるのだろう。だけど、ここまで伝わったことはなか味わえたことはなかった。
歌声も聴いたことがない。唯一無二とはこのこと。
不安定な安定。安定した不安定。
私のもつ言葉では表せられない。
例えるならば、白と黒で200色を魅せるような、そんな音楽。
ギターと歌、どちらが白でどちらが黒というわけではない。
白と黒。シンプルで相反する二つの混ぜる割合や水の量、使う筆、もしくは筆以外の何か。それらでたった2色しかないのに200色を表現するよう。
200色使って200色を魅せるのとは全く異なる。
安易に分析なんてできない。したくない。
この音楽をそのまま体内に入れていたい。
そして、崎山蒼志氏の見ている世界に触れたい。