英語

びっくりするほど英語が分からない。
喋れない。
会話ができない。
わたしが入学してしまった大学は留学生が多く、交換留学生もいる。授業のいくつかは全編英語という地獄みたいなカリキュラム。
全く英語が話せないのになぜこの大学を選んだのかと言うと、いろいろ学べるから、先生に勧められたから。という小学生がクラブ活動を選ぶときと同じくらい不純。いや彼らの方が理由を持っていたかもしれない。

そんなわけで日々憂鬱。英語が話せないとこんなにも屈辱的で悲壮感でいっぱいになるだなんて。これが少し未来の日本なのかもしれないと思うともう逃げ場を失って白旗を挙げるしかできない。

ある授業で留学生にインタビューをされた。
普通にわかんなくて、知っているギリギリの単語と文法で話すことを試みたが多分何も伝わってない。いや、ごめんわかんないよね、申し訳ない、マジで。と心からの謝罪をするも日本語で言ってるから伝わらなくて、ただただテンパっていっぱい喋っている奴になっている。 My English skil is so low. という中学生でも分かるミスを連発したただの単語の羅列。
申し訳なさ過ぎて、もうタイピングでメッセージした。ただし翻訳機を介して。
でもこの必死さが良かったのか、凄く感謝してもらった。最後には握手を交わした。手がごつかった。ニコニコしてた。


隣の席にいた留学生のシフト作成を手伝っている。
めっちゃ働く深夜の12時から朝の6時まで。
入力フォームが6時から36時という奇妙な数字で解読できない。
「深夜の12時は24時。24時から6時間働くということはプラス6時間で30時。30時は朝の6時。」日本語を母国語に持つ人でもギリギリ理解できる人と理解できない人がいる文章。下のNote欄に深夜の12時から朝の6時まで6時間、と記載しておいた。これで齟齬は起きないだろう。もし起きてしまったらそれはもう向こうの理解力の無さを攻めてくれ。それよりなにより、働き過ぎでは?次の日18時から23時まで働くみたい。
そして、英語話者はAMとPMを使う。6PM~11PM。18時から23時ね。と言って入力した。いややっぱり働き過ぎでは?

流暢に英語でコミュニケーションをはかることは難しいけど彼のシフト作成ができたのなら十分ではないか。人助けをしたのだから。
英語ができない。その一つの側面だけで自分を評価せずポジティブに生きていきたい。


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