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第一章終わり。。。だと信じたい 1

前回のお話はこちら


2021年に出産した次女は多指症である。それ以外は何もなく1歳になったら手術して治すとの事だった。

運動発達も知的発達も今の所問題なし。いつも笑顔で家族のムードメーカーだ。
ただ気になることが一つあった。

「低身長気味だな、遺伝的な問題じゃなさそうだ、呼吸器系も弱いな」という母親の勘。

この「母親の勘」というのが妙に当たる時があって「おや?」と思うことが現実となったりする。

だから怖くて口に出したら現実となってしまいそうで、心の中に留めておく。

だが10ヶ月健診で小児科医から言われた一言でそれが一気に現実味を帯びた。
「この子、心臓に雑音があるんだよね」

一気に私の頭は真っ白になり、卒倒しそうになった。
「雑音?それってどういう事ですか?」とギリギリの精神状態で聞いた

「心臓に穴が開いていたりすると聞こえる事があるんだよね〜ちょっと気になるから来週超音波検査やろうか」

「穴って。。。」嘘だ。そんなわけがない。

この子は妊婦健診で大学病院の最新の機械を使って教授2人体制で2度、胎児スクリーニングをして心臓は問題なしと言われていたのに。

多指症があったので生まれた直後、念入りに新生児科の先生に診てもらったのに。
これまで何度も健診や病院で胸の音を聞いていたのに。
ウイルス性肺炎を起こして入院した時も国立成育医療研究センターで全身チェックしてもらったのに。

そんなわけがない。きっと先生の思い違いだ。
大丈夫。

超音波検査をすればわかる。絶対大丈夫。
そう心の中で唱えて検査予約だけをして帰った。

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