第一章終わり。。。だと信じたい 3
前回のお話はこちら
その日から数日、次女が笑うたびに「無理して笑ってるのかな」
泣くたびに「どこか苦しいところがあるんじゃないか」
と私の神経はピリピリ張り詰めていた
それでも私は心臓に開いている穴、きっと小さくて、今の医療なら閉じられるはず!
だって生まれてから11ヶ月、元気に育ってきたじゃない!
と自分で自分を励ましていた
そうでもしないと自分の心が不安で壊れてしまいそうで
ギリギリの精神状態だった
病院から帰りながら、すぐに大学病院へ電話した
事情を話したら2日後の早朝枠で小児の心臓を専門としている教授の外来が空いていた
迷わず予約をとった
ここに行けば全てがわかる
知りたい気持ちと知りたくない気持ち
親の勝手なのは十分わかっている
しっかりと診て、適切な治療を受けさせてあげるべきだ
ただもし色々なことが見つかった時、全てを受け入れることができるのか・・・
受容という言葉が重くのしかかっていた
モヤモヤしたまま大学病院の外来の日が来た
早朝枠なので通勤ラッシュに巻き込まれながら大都会を進む父母と赤子
長女も通い続けている病院なので慣れた手つきで受付し、小児科外来へ
待つことなくすぐに名前が呼ばれた
来た。来てしまった。もう後戻りできない。
この子にとって良い未来が待っていますように
そう願いながら1番奥の教授の待つ診察室の扉を開けた
続