#9 いざ移植
エストラーナテープを隔日で貼って剥がして、シール貼りの技術だけが向上した頃、移植のGoサインが出た。
私の通うクリニックではseet法は自費であるものの確率を上げるため全員にやってもらってるとのこと。
確率あがるならね、と思ったけどお値段4万円なり。笑
しかしここまで来て強く拒絶する理由もないので従った。
seet法はシリンジで胚の培養液を子宮に入れるのみで、麻酔もなく内診台でものの2、3分で完了。
カテーテルによる感染症を防ぐため抗生物質を処方された。
この抗生物質が体に合わなかったのか、お腹を下しまくる…。
seet法の2日後が移植だったが、移植の日は体が熱っぽくしんどすぎて移植できないのではと思うほど。
体調万全じゃないながらもここまで準備してきたので移植日、予約の時間にクリニックに向かう。
私の他にはもうひとり。心のなかで一緒に頑張りましょうとささやいてみる。
移植自体はすぐに終わるし痛くないと言われていたものの、いつもの先生と違ったからなのか、結構痛い(;O;)
ぐいぐい押されて、採卵とは違う種類の痛みが続く。
採卵のときと同じく看護師さんが励ましてくれて本当に心強い。
内膜の厚みをクリアしてとうとう移植。
培養士さんが運んできてくれて、画面に卵の姿を映してくれた。
アシステットハンチングで少しう化し始めた卵をみて、綺麗なたまごちゃんですよーと先生が言ってくれて、もう泣きそう。
培養士さんがカテーテルに卵が残っていないことを確認して完了。
培養士さん、看護師さん、皆さんで、無事終わりましたよ、と声をかけてくれてまた泣きそう。
不妊治療をしなければ出会えなかった景色。
たまごちゃん、皆があなたを見守っているよ。
パイナップルを買って、家に帰ったらホット甘酒で体を温めておいた。