記憶脳
引き続き、読んだ本の内容も、見た映画の内容もすぐに忘れてしまう私は、本屋さんでタイトルに惹かれてこの本を買ってみた。精神科医が書いた「どうすればもっと記憶できるようになるか」を解説した本。実はまだ途中までしか読んでいないのだが「記憶を高めるためにはとにかくアウトプットすることが重要」と書かれていたので、早速読みながら気づいたことをアウトプットしてみる。
よりよく記憶するためには事前準備がすべて、と言う章の中で「富士山記憶術」というのが紹介されている。富士山に初めて登るときは大変だったが、全体を把握してから登る2回目の登頂は驚くほど楽だった。そんなエピソードになぞらえて、本を読むときでも、資格の勉強をするときでも、まずは全体を把握することが大事だという。本なら、先に目次を読むだけでなく、パラパラめくって興味のあるところを先に読んでしまう。そうすることで通しで読んだときにスルスル頭に入ってきて忘れない。資格の勉強をするときも、参考書をいきなり開くのではなく、まずはその試験の概要をまとめたセミナーや動画を聞いてから勉強を始めるのが良い。とにかく全体を把握できないままで細部を学んでいっても効率が非常に悪い。いきなり1ページ目から入るのではなく、まずは全体を把握することに時間を使うべき、だとのこと。
そう言われて、昨日子供と会話したことを思い出した。上の子に欲しいと言われて買った「まんが日本の歴史 全20巻」。自分がそうであったように、卑弥呼が出てきたあたりで飽きてくる。買ってもらった手前、1巻は何とか読むが、2巻以降は一度も開かれることなく、歴史は幕を閉じる。
そうやって本棚で永遠の眠りについたはずの本を、下の子が読み始めていた。上の子には嫌味で「下の子が読んでくれてよかったな!」と言ったものの、もう中学生で、実際に歴史の勉強を始めている上の子には、「まんが日本の歴史」はあまりにも情報が少なすぎるから、もう勉強にはならないよね、と話していた。
しかし、記憶脳の「富士山記憶術」のくだりを読んでふと思った。「まんが日本の歴史」は全体像を把握するためのものなのかもしれない。先に大きな歴史を把握してから詳しい出来事を学んでいけば、勉強しやすくなるのかも。そのための「まんが日本の歴史」だったのか!と。。。もしかしたら商品紹介にすらそう書かれているのかもしれないが、私にとっては昨日の今日で大きな気づきだった。
そういえば、大学に入って塾の講師を始めたら、中学高校の数学、理科がびっくりするぐらい簡単に思えた。それもやはり、中学高校で習う数学、理科の全体像を把握したからだったのだろう、と思った。
以上、文章にしてみたらたいした気づきではなかった。まあでも一つの気づきとして、これから本を読むときは、先に興味のあるところを読んでから、全体を読むことにしてみる。それでは記憶脳の続き、まずはざっと見てから読んでみる。