飲み残したワインはどうしてる? Vol.2
飲み切れないワインをどのように保存するか、前回は【保存向きのワイン】についてお伝えしましたが、今回は【おすすめの方法】について、お伝えしたいと思います。
変化しにくいワインは、抜いたコルクを挿した方法で3日~1週間くらいなら冷蔵庫保管で楽しめますよ~と前回お伝えしました。
そうは言っても、出来るだけ味わいの変化がない状態で保存したいですよね。ワインは抜栓すると同時に大量の酸素に触れて、酸化が始まります。
最初の何日かはその変化を楽しめるワインも、それ以降はどんどん味が落ちてしまいます。
酸化を遅らせることで、ワインは長く楽しめることになります。
これもいくつかやり方がありますので、おすすめの方法をお伝えします。
➀予め飲む量を決めて、取っておく
「いつも飲み残してしまう」方や、「飲み干さずに取っておきたい!」という方にお勧めの方法です。我が家も何本か比較してテイスティングをする際には、一気に全て飲み干す訳にもいかず、小瓶に移して後日ゆっくり楽しむようにしています。
具体的にどうするのかというと、ワインを開けたら飲む前に小瓶に移し替えます。きちんと洗浄したガラス瓶になみなみ注げば、自ずと酸素に接触する量を最小限に抑えられます。我が家ではAmazonで買った小瓶を使っていますが、前に飲んだハーフボトルの瓶なんかも、この時のために部屋に飾りながら取っておくといいでしょう。
※ワインを開けたらすぐに移し替えて栓をして、そのまま冷蔵庫(振動が少ない所)かセラーに入れましょう。酸素に触れる時間も最小限にできます。
出典:Amazon ワイン360 透明 ワイン瓶360ml -5本セット- (アルミCAP)
②飲み掛けワインのボトル内酸素を、極力減らす
呑兵衛には、この「予め決められた量を残しておく」という振舞いは、分かっていてもなかなかできません。。
なので、飲み掛けたワインボトルのままで保管したい、という場合に抜いたコルクやワインストッパーをそのまま挿しておく代わりに、(余力があればボトル内の酸素をできるだけ手軽に抜いて(真空に近づけて)保管する、という方法をお勧めします。
これも色んなタイプが出ています。メジャーなのは、ポンプとストッパーが分かれているタイプのバキュバンですが、最近は、ストッパー自体にポンプ機能が付いているタイプも多く出てきていて、便利です。
出典 Amazon【正規輸入品】vacu vin バキュバン ストッパー1個付き V-15 (ブリスターパック)
出典 Amazon FRUNEP 【最新版】ワインキャップ 酸化防止ワイン真空保存/バキュームポンプ BLACJA
※スパークリングワインには使えないタイプもあるので、購入時には注意ください。
さらに、抜栓せずにワインを注げる究極的な「コラヴァン」もあります。
細い針をコルク上から差し込み、ボンベに入ったアルゴンガスを注入しながらワインを注ぐことで、酸化するリスクを極力防げます。
ただし、かなり高額(数万円)になりますし、ガスボンベ(1,000円程度)も都度必要になるので、究極的にこだわる方にだけおすすめします。
出典 Amazon 【Amazon.co.jp 限定】コラヴァン(Coravin) モデルワン バンドルセット アルゴンガス4本付属 ホワイト N CRV9004
③ それでも残ったら、料理に使ってしまいましょう
ずっと放っておいたワインも、風味は落ちても料理に使うと十分にその威力を発揮してくれます。ビーフシチューやソースにと、往年の味わいを思い出しながら、最後まで余すことなく楽しまれてください。
結論
ワインには消費期限がありません。
抜栓後も、長く色んなスタイルで楽しむことができる、とてもエコな飲み物です。是非、ちょっとした工夫で美味しいワインを長く楽しまれて下さい。