ゴシップ的な興味は嫌だけど「誠実な関心」は大歓迎

先日インタビューさせていただいたXジェンダーの言葉で、これは本当に、セクシュアルマイノリティに限らず言えることだと思ったこと。

セクシュアリティについて人から聞かれるのは嫌ではないのですか?と質問をした時に、少し考えてその方が言ったこと。

「ゴシップ的な興味を寄せられるのは嫌ですけど、『あなたのことが知りたい』という気持ちからくる”誠実な関心”はむしろ歓迎です」


ただいま別のインタビューメディアの立ち上げで仕事を依頼されているけれど、それもある種の”マイノリティ”であり、”タブー視”されがちなテーマを扱う。本日、一通りのインタビューを終えての感想を編集部と共有する中で、この「誠実な関心」というキーワードは、まったく納得のいくものだと思い出した。

LGBTも、発達障害も、シングルマザーも、貧困問題も、社会的にマイノリティと呼ばれる分野において、マジョリティに属する人たちは、興味がない訳ではなくて、当事者たちに対してどう接していいかわからないことが多い。

ちょっとそれるが、以前、やる気あり美の太田さんの講演を聞く機会があった際に、上司にカミングアウトをした話になり、その時の上司の反応を見て、「理解がないのではなく、接し方が分からないんだな」と感じたというのも思い出した。

「誠実な関心」を寄せるということは、目の前のその人を尊重するということに他ならない。

インタビューの仕事を通して、気づきをいただいている毎日である。