積極的クリスマス
今年はクリスマスに前のめりだ。
季節雑貨であるクリスマスリースを購入し、クリスマスケーキを予約した。
自ら行うのは、2つとも人生で初めてのことである。
元々、私はゆるミニマリストであるため、
「無駄なものは買わない・家に置かない」
をモットーにしていた。
しかし、今年結婚して新居に住み始めると、
「季節を楽しむことや雑貨を楽しむことも、厳選した大切なものなら、持っても良いじゃん!」
という思考に変わっていた。
そんなタイミングにインスタグラムでかわいいクリスマスリースを見つけ、その作家さんにオーダーメイドで作ってもらった。
クリスマスケーキのきっかけは、ささいなことだった。
東京に引っ越してもうすぐ半年。
高校時代の友人と都内で会うことになり、せっかくだからと手土産に近所で見つけたお気に入りの洋菓子店で、焼き菓子を買うことにしたのだ。
焼き菓子を購入した帰り際、店員さんに、
「そろそろクリスマスケーキの予約をはじめるので、よかったらどうぞ。」
とチラシを差し伸べてもらったのだ。
私は性格的にはっきりしている所もあり、いつもはチラシを渡されても、
「大丈夫です~!」
と受け取らないことも多い。
しかし、この時は自然と手が動いて受け取ってしまったのだ。
この0.0数秒の中の私の頭の中は、こうだった。
「引っ越してきて最初に見つけた近所の洋菓子店、美味しいしこれからもお世話になりたいからなあ~クリスマスケーキは買わないと思うけど、受け取っておこう。」
そのまま特に何も考えずに家まで帰り、とりあえず夫が帰宅するまでチラシをリビングに置いておくことにした。
帰ってきた夫に、
「あの洋菓子店でクリスマスケーキの予約始まるって~!一応チラシ、もらっといた~。」
と言うと思わぬ好反応。
この反応を見て、購入を決意した。
こんなにワクワクしながら、予約チラシに名前や電話番号を書くのはいつぶりだろうか。
きっと小学生の頃…サンタさんが家に来てくれていたとき以来であろう。
思えば幼い頃は、冬になると某キリンのマークのおもちゃ屋さんのチラシを見ては、
「どれにしようかな~♪」
語尾に音符を感じるような、そんな気持ちでチラシを握りしめて見ていた。
ペンを片手に候補に丸を付け、欲しいプレゼントを決めたら、サンタさんに向けて手紙を書く。
サンタさんの立場を考え、読みやすいように大きな文字で書いたり、チラシの一部を貼り付けたり、創意工夫まで凝らしていた。
今、その思いやりの心を仕事や日常でも活かせているだろうか。笑
心を込めすぎている年は、サンタさんが疲れた状態で来るかもしれないからと、手作りクッキーを焼いた。
クッキーだけでは喉が乾くかもしれないからと、オレンジジュースまで用意して寝床についた。
2回目になるが、今、その思いやりの心を仕事や日常でも活かせているだろうか。笑
きっと人の心に楽しみやワクワクが宿ると、人にも優しくできるものなのだろう。
そんなことを思い出しながら、考えながら、チラシを書き終えた。
その後、クリスマスケーキの予約開始日は、仕事終わりにそのままケーキ屋さんに寄れるよう、ケーキの予約表を仕事かばんに入れて家を出た。
無事にクリスマスケーキの予約は完了できた。
クリスマスまで約1か月。
積極的にクリスマスに向けてワクワクしながら初めての試みに挑戦してみたことで、幼い頃の純粋な心や、優しさとは何か?というものを思い出すことができた。
あとはケーキがやってくる日、美味しくケーキを楽しめるよう、夫と喧嘩しないように…日々思いやりを大切に過ごしていこう。