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学習支援団体が抱える課題など。記事執筆後記です。

私が無料塾を立ち上げて、ちょうど丸9年が経ちました。来月からは10年目に突入です。
立ち上げ当初は無料塾、学習支援という活動はほとんど注目をされていなくて、子ども食堂という言葉も誰も知らないような状態でした。私のいる中野区でも、他に無料塾はなく(ネットで調べたらひとつ、民青がやっていた形跡があったのですが、ホームページは更新されておらず連絡しても返信はない状態でした)、とにかく細かいことはやりながら考えよう!というスタートでした。

でも、ここ4〜5年でだいぶ全国に増えてきて、私たちの団体が主催する「無料塾シンポジウム全国大会」にも20団体くらいが集まるようになりました。
ただ、無料塾、学習支援団体とひと言でいっても、内容ややり方はさまざまあります。
そんなことを、内閣府「こどもの未来応援国民運動」PR記事に書いてみました。

まずお話を伺ったのは、学習支援団体の中でも古くからあり、東京を中心に大きな規模で活動されている認定NPO法人キッズドアさん。
代表の渡辺さんには何度か取材させていただいたこともあり、「あのお話をお願いします」みたいにトントンとインタビューが進んだのですが、このとき2021年度から始まった「医療系の進学先を志望する高校生のための学習支援」について詳しく伺って、こういうふうに志望先を特化して指導する形もいいなと思いました。
高校生向けの無料塾をやろうとすると、たとえば理科の中でも化学、物理、生物、地学と科目が細分化されて、それぞれに対応できるボランティアさんを集めなくてはなりません。これが国数英理社それぞれにあるので、いろんな子に大学受験のサポートをしようと思うと、ボランティアさんを集めるだけでもかなり苦労することになってしまいます。
でも、志望先をある程度絞り込むと、支援しやすくなるのかなと思いました。入試問題の研究も多岐にわたらないですし。

ということで、うちの卒業生で今度高3になる子にもこちらを勧めて、こちらにお世話になることに!お話伺っていてよかった〜〜。

また、無料塾シンポジウムを共催してくれている東海つばめ学習会にもコメントをいただきました。
受験のシステムも地域によって違いますし、子どもたちの生活も都心と地方とでは異なる部分があります。学習支援も地域に根ざして、その地域の子どもや保護者がどんなことを求めているのか、何が足りないのかを見極めながら活動することが大切だと思います。

後半は、学習支援団体が抱えるさまざまな課題について。
人手不足、資金不足、場所不足、生徒への周知をどうしたらいいのかなどなど、民間ボランティア団体もさまざまな苦労をしています。
私たちは幸い、助けてくださる方が多く、資金や人手に困ったことはこの9年間ほとんどありませんでしたが、人が集まりにくい地域というのもありますし、広報活動をしっかりしないと寄付もなかなか集まりません。
でも、そういう運営に関わる部分に労力をさけるスタッフもなかなかおらず……。代表たちも自分の仕事を抱えながら、運営関係の作業にも追われてというのが実情です。
私としては、こういう面も多くの方に知って頂き、少しでもサポートしてくれる人の輪が広がるといいなと思って、発信をしています。
この内閣府のお仕事も、その思いで請けさせて頂きました。お仕事の最終目的は、一人でも多くの子どもの笑顔につながること、です。


なのですが……
このグノシー掲載の記事、グノシーのWeb版、アプリ版どちらを見ても新着記事としてサムネイルに並んではおらず、検索をしても引っかからないんですよね……。つまり、URLを教えてもらえた私経由でしか読めないという現象。
私自身は三次請けで、間に入っている一次請けの会社さんがグノシーさんとやりとりをしているはずで、私はグノシーさんに問い合わせることもできず。内閣府さんはこれ気付いているのかな?
一応このPR事業にも税金が使われているはずなので(私の原稿料とか)、どうにか状況改善して、多くの方に記事をお届けできることを願っています。



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大西桃子(ライター・無料塾代表)
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