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自分のことを最優先したら、叶ったこと

こんにちは、ももかたまちゅりです(@momokatamachuri)

私は、毒親育ちです。
毒親育ちの特徴として、自己犠牲をして他人を優先してしまうことがあげられます。
私も、その特徴に当てはまっていました。

自己犠牲をして 他人を優先すると、人は 生きてる意味が なんだかよくわからなくなります。
人から ただ利用されてるだけな気がして、自分の存在価値がわからなくなります。

昔は、そんなみじめな自分にイライラしたし、自分をぞんざいに扱う他人を信頼することができなかった。

だから「変わろう」と決意したとき、なにより大事にしたのは『自分を大切にすること』でした。
そして、自分を大切にしたら、自分にとっても 周りの人たちにとっても、プラスなことがたくさん起きたんです。

" 周りの人たち "のなかには、もちろん、親も含まれています。
今回は、そんな話。

母は、頻繁にヒステリックになりました。
数日前と言ってることが違うなんて、ザラにある。
感情的になって、言ってることが支離滅裂。
ヒステリックになってる時は、人の話を一切聞けない。
相手が戦意喪失してるにも関わらず、執拗に追いかけまわす。

父は、いつも仕事が忙しく 家に帰るのは夜中。
毎日のように22:00過ぎに夜ご飯を食べ、母の愚痴を聞き、1:00頃眠る。
5:00頃起きて、仕事に出かける日々。
平日に会話をすることは、ほとんどありませんでした。
たまに会話をしても、いつも喧嘩になった。
父は怒鳴り散らして、殴り合いになった。
力では敵わないので、私がセコムの非常通報ボタンを押すと、外に逃げていった。

このnoteでは、母についてはたくさん書いてきたけど、父についてはあまり触れてこなかった。
それは、父が生きてるから、というのも理由のひとつ。
あまり悪く書きたくないなあ、という気持ちが働く。

そんな風に、親をかばおうと思えるくらいには、今は親との関係が良好です。
喧嘩は、まったくしなくなりました。

ここ最近は、ふと「ああ、そういえば虐待されてたな」と、思うまでになりました。
「あのときは、本当につらかったわ。絶対戻りたくないわ」と失笑できるくらいに。

何故、そんな関係になれたのか?

自分のことを一番優先したから、なんですよね。


そして、それを両親にも願った。
「どうか 自分のことを大切にしてほしい」

両親に、伝え続けました。

「そんなに気負わなくていい。がんばろうとしなくていい。だから、もっと自由になってほしい」と。


私は、自分が虐待されていると知ったとき、大きなショックを受けたと同時に、納得しました。
だから私は、他人を信用できないんだと。
だから私は、こんなに死にたいんだと。

最初は、虐待してるときの気持ちが知りたくて、謝ってほしくて、親に言いました。
「あのとき、首を絞めてきたよね」と。
母は「あれはプロレスごっこでしょ」と嘲笑した。
父は「そんなことあった?」と忘れたフリをした。

怒りで発狂しそうになった。
「ぶち殺してやりたい」と思った。
脳内で、何度も両親に手をかけ、いろんな方法を試した。
幸い、実際に行動に移すことはなかったけど、いつ殺してもおかしくなかったし、いつ死んでもおかしくなかったと思う。

虐待についていろいろ調べていくうちに、両親は精神的な病気なのだとわかった。
そして、彼らは" 大人 "ではなく" 体だけ大きくなった子供 "なのだということも。

そしたらなんだか、可哀想に思えてきた。

私は、学校の先生が生徒に体罰してるのを見て「哀れな人だな」と思っていました。
体罰を受けた生徒は、何も悪いことはしてなかったんですよ。
自分勝手な思い込みで、人を叩いて 怒鳴って、教師なのに生徒から信頼されず、哀れだと。

他人には そうやって冷静に思えるのに、こと自分の親になると 冷静に思えなかった自分に気づいた。

「ああ、そうか。
この世の中には、大人になれなかった子供がたくさんいるんだな。
年齢なんか関係なく、どんな思考をして どんな行動をするかが" 大人かどうか "を決定付ける
んだな」
と思った。

つまり、既に 親よりも 私の方が" 大人 "なんだと、気づいたんです。

「じゃあ" 大人 "として、教えてあげなきゃな」と思った。


教える前に、自分でやってみなきゃ 何も教られないと思ったから、考えたこと 本やアニメで学んだことを、実践してみた。
「私は、どうしたい?」「私は、今どんな気持ち?」という言葉に、丁寧に耳を傾けながら、向き合って 行動した。

「私は、自分の意見をハッキリ言える人になりたい」
→そのために、言葉の勉強をしよう。
とりあえず、アニメのキャラクターになりきったつもりで喋ってみよう。
さらに磨きをかけるために、喋り方を学ぼう。
話すのが上手な人も観察しよう。

「私は、人を信頼したい。あわよくば、愛されたい」
→そのために、信頼したいと思える人を探そう。
裏切られる覚悟で、1回信頼してみよう。
でも裏切られたら、もう2度と信頼できない気もするから、相手を慎重に見極めよう。
素直で 人を信頼できる人は、自然と愛されるから大丈夫。

「私は、虐待されたことに傷ついた。親のせいでこんな ねじくれた性格になった。許せない」
→許さなくていいじゃん。
どうして傷ついたことを許さなきゃいけないの?
加害者を許す必要なんてないよ。
でも、自分にも人を傷つけた経験があるんだから、それも許されてはいけないね。

「親に、謝ってほしい。……謝ってほしいのかな?本当は、認められたいだけかも」
→じゃあ、認めさせてやろう。
私は、親の言うことをただ聞いてあげるだけの奴隷じゃない。
いい子ちゃんじゃない。いい子ちゃんでいたくない。
なんなら、親に頼られて 尊敬されるような人間になろう。

自分の気持ちに向き合うと、どれだけ自分が不自由だったか理解できた。
自分を理解してあげることが「自分を大切にする」ということだと思う。
自分の目的を優先することが、自由になるための一歩だと思う。

そして、自分の気持ちを冷静に知ることができたら、親も不自由そうに見えたんだ。
何かに縛られてるような、苦しそうな顔をしてるように見えたんだ。

外面を必死に良くしようとして、他人と比較して、息苦しそうだな……と。
親も、誰かに認められたくて必死なんだとわかった。
誰かに認められたくて、でも思うように認めてもらえなくて、苦しい。
まるで自分が存在していないみたいな気分。


だから私は、親を認めてあげることから始めた。
「今日の服似合ってるね、かっこいいよ」
「髪切った?さっぱりしてて素敵だね」
「今日も仕事、遅くまで大変だね。疲れてない?疲れてるよね(笑)これあげるから、少しは体を休めてね」
「眉間にシワが寄ってたら、せっかく可愛いのに台無しだよ」

ひたすら" 気にかけてるよ "と教え込んだ。
「あなたは、私の前ではちゃんと存在してる」のだと、教え込んだ。



いきなり慣れない褒め言葉を使うのは難易度が高いかもしれない。
そういうときは、親の言ったことを反復するだけでもいい。
そこに「知らなかった」とか「お母さん(お父さん)は○○に詳しいんだね」とか付け加えると、褒めることに抵抗が減ってくる。

服装とかを褒めて「なんだよ、気持ち悪いな」みたいな感じで返してくる人もいると思う。
そしたら「え、ごめん。ほんとに思ったから言っただけだったよ……」と悲しげにすると、相手は悪い気はしなくなってくる。
なんなら「気持ち悪い」と言ったことに、罪悪感すら抱く。
それで、褒めた服を着る回数が増えたら、こっちのもん。

親のひねくれ具合が最悪だと「なんか企んでるのか?」と思われるから、些細なことで褒めるといい。
大袈裟じゃなく「あ、お母さん(お父さん)はこんなことができるんだorしてくれるんだ」と、驚けばいい。
驚きも、褒めることと一緒。

「なんでこんなことしなくちゃいけないんだろ」と、よく思った。
媚を売ってるみたいで自分が気持ち悪いような気もしたし「親子の役割、完全に逆転してるだろ」とも思った。
でも、お互いバチバチしてても らちが明かないことは明白だった。

私が私の意見を主張するためには、まずは心を開かせることが絶対条件だった。

褒めることで、かなり喧嘩の回数は減った。

誕生日やらクリスマスやらにプレゼントをあげるのは最適。
そのとき、過去に褒めた物に似た物をあげると、尚良し。
「この前これが似合ってたから、似たようなやつ選んでみた」とかなんとか言う。
着てくれなくても、ちょっと傷つくけど、気にしない。
「あなたは、ちゃんと存在してる」と教えられれば、それでいい。

そして、少しずつ、自分の意見を主張するようにした。
もうこれだけで、話を聞いてくれる回数が、全っ然違う。

で、調子のって虐待のことを話すと、一気に地獄だから注意。

「虐待のことを話すのは、やっぱりNGなんだな」と悟った。

じゃあどうしよう?
ひとまず、過去のことは置いといて「今後、起きないようにしよう」と思った。

だから、何か嫌なことされたら「あー、なるほど。でもそれやられたら、ちょっと傷つくかな」「そう言われると、なんだか悲しいな」とか言う。
いったん、相手の言うことを聞いて、考えた上で、自分のことを話す。
ポイントは、ハッキリ言うんじゃなくて、ちょっと濁すこと。

何か強制させられそうになったら「それは、今はできないかな」とか言う。
そうは言っても「ハア?」と喧嘩腰になるから「お母さんも、○○やれ!って言われたら嫌じゃない?」と聞いてみる。
「この前、会社の人に○○って言われて嫌だったって言ってたじゃん?」と実例を出す。

すると、親は何も言えなくなるんですよね。
最初は「それとこれとは別」ってなるかもしれないけど、何度も言ってるうちに 親が洗脳されていく。

もし言えるなら「私は、別じゃなくて 同じように感じたかな」とジャブをかますと、良いかもしれない。
※ただし、相手によっては逆上の可能性あり。

褒める前は「ハア?」のあとに、ヒステリックを起こして「お母さんも、○○やれ!って言われたら嫌じゃない?」を言わせてもらえなかった。
ここを言わせてくれるようになっただけで、私はガッツポーズするくらい嬉しかったのを覚えてます。

褒めて少し仲良くなると、親のいろんな愚痴を聞けるようになるんですよ。
その愚痴って、だいたい盛大なブーメランなので、けっこう使えるんですね。

私はこの時点で、かなり自分の心を殺してます。
元々死んでたのを、ぎゅうっと絞りあげてます。
自分のことを大切にするハズなのに、自分の心を殺す矛盾が生じます。
でも、この矛盾は 必要な矛盾だった。

褒めたくもない憎い相手を褒める。
どれだけ苦痛か、想像できますか?
でも、最終的な目標に到達するために……私は私をちゃんと大切にするために、必要な手順だったんですよね。

頭のなかでは、憎い相手を何回殺してもいいと思うんですよ。
(実際に行動に移したらダメだけど)
想像と現実の区別がつく程度なら、いいと思うんですよ。
文字に起こしたり、枕を殴ったり、大声で叫んだりして、ある程度発散させながらでいいと思うんですよ。

そうやって自分をサポートしながら、目的のために、あえて心を殺した。
" あえて "というのが、本当に重要。
" やらされる "のと" 自分が選択して行動する "のは、意味が全然違います。
成功したときの喜びも違います。


きっと私が特殊なのは「死んでる心をこれ以上殺しても同じか」と、割りきれたことなんだと思う。
「まあ、いつ死んでもいいや」と、本気で思ってたんですよね。
「どうせ死ぬなら、できることをやってみてからでいっか」と、ネガティブが一周まわってポジティブになったんですよね。
「死ぬ前に、自分で考えたこと、やってみよ。自分のこと、大切にしてみよ」って思ったんですよ。
「それでダメなら、この世にいる価値ないわ」って。

で、自分の頭で考えて、わからないことはいろんなモノを参考にして、試行錯誤してみた。
少しずつ良い方向にいくのが実感できると、自然と自信もついた。
自分で考えて、行動してきたのは、間違いじゃなかったんだと確信がもてた。

(言い方悪いけど)親の洗脳が完了したら、あとは素直に自分の考えを主張するだけです。
相手を責めるんじゃなくて「自分はこう考えた。だから、こう行動したorする」「自分はこういう経験をした。だから次はこう行動したorする」という主張。

最初のうちは、親は「でも~」って言ってくるんですよ。
その話をちゃんと聞いた上で「それも検討したが、違うと思った」と主張する。
話を聞いて、少し時間を置くのも有効。
本当にちゃんと検討したことが伝わると、親は喜ぶ。
「自分の話を聞いて、考えてくれたこと」に、喜ぶ。

これを続けたら、親が私を尊敬してくれるようになりました。
自分からいろんなことを相談してくれるようになって、積極的に「話を聞こう」としてくれる。
「まちゅりは、本当にたくさんのことを考えて生きてるんだね」と言ってもらえたときは、誇らしかった。

この前、父が「昔、よく取っ組み合いしたね」と言ったんですよ。
「そんなことあった?」と呆けていた彼が、自ら言ったんです。
感動しましたよ。
嬉し泣きしそうになった。

正直、2度とあんな苦痛は味わいたくない。
もう絶対に、誰のためにも心は殺さない。
だけど「苦労して向き合った甲斐があった……」と、心底ホッとした。

虐待の経験が、少しずつ消化されていく。
けっして、なかったことにはならない。
誰にもあんなクソみたいな経験を味わってほしくない。
それでも、今の自分がいるのは、過去にがんばった自分のおかげだと思える今がある。

今、親との関係で悩んでる人の参考になれたら嬉しい。

きっと、虐待されて、最終的にここまで仲良くなれた事例は珍しいから。

私は、恵まれている方なのかもしれない。
そのことに悩んだし、現にもっと酷い状況の人たちはたくさんいる。

でも、私が「私と似た境遇の人が、成功してる」と知ったときに、初めて嬉し泣きしたように
私の成功体験が、誰かの希望になったら、幸いだ。

傷つくことも承知で
凛と咲いていたい

べつにGO!強引niマイYeah~
己、信じて行け
自分目線最優先
迷うときは自分を叱るわ

となりの芝は青いから
比べだしたら 真っ青
見つめるなら自分自身
強がりは最大のポジティブ
十人十色の生き方でIn the night
絶望、希望は裏と表のリバーシブル

べつにGO!強引niマイYeah~
空がどしゃ降りでも
雲の真上でニヤつく
太陽だけ感じていけばいいのさ

- 強引niマイYeah~ - 絶望少女達

サポートに興味をもっていただき、ありがとうございます。いつか 私の文書が、あなたの手元に残る形になって あなたをそっと支えられればと思います。