⑧入院2日目、出産

出産
2日目の朝は6時半にラミナリアを抜いて陣痛の薬を入れる。
寝起きでよろよろしながら診察台へ。

9時にも陣痛の薬を入れ、以後3時間ごとに入れていくが、2回目の薬が効いて出産に至ることが多いそう。

この日は長女の教室の日で、主人が送って10時過ぎに立ち会いに来れる予定なので、そのころ産まれたらいいよね~と師長さん。

9時のお薬を入れて1時間。軽い生理痛くらいで、経産婦の感覚としてはこれでは全然お産が進まない。長女のお迎えまでには産みたい!と思い、もう出てきていいよ~と話しかけながらストレッチをしてみたり胡坐をかいてみたり。
あれこれ試すうちに、なんだか痛くなってきた。

痛くなったらナースコールするように言われていましたが、これはまだ痛みのピークから比べたら耐えられるレベルだなと思い耐える。でも、陣痛の感覚を図ってみたら2~3分になってる。ここでナースコール。

あ、赤ちゃん降りてきてるね~と助産師さんが付き添ってくださって、少しして師長さんにバトンタッチ。と、同時に主人が到着した気配を感じる。
コロナ過の面会になるので、問診の記入を~とか、このガウンを着て、とか言われている様子。
色々書いてる途中に、もうすぐ出産です!書くの後でいいので、お部屋に案内します!と呼ばれたらしい。

主人が部屋に入ってくると次女も「もう生まれていい!」と分かったように、数段強い陣痛に。
いきんでいいよと言われて、1回のいきみで頭、2回目のいきみでつるんと産まれた。

とっても小さくて可愛い次女。まだ暖かくて、しばらく抱っこさせてもらう。亡くなった状態で出てくるのかと思っていたけれど、まだ生きていた。
沢山沢山話しかけた。絵本も読んで音楽も聴いて。涙は止まらないけど優しさと温かさで送ってあげたかった。
次第に、みるみる柔らかくて優しくて、全てを納得してくれた表情に変わっていった。

次女が小さな身体で私の心身のダメージが最小になるように気遣ってくれたお産。長女の時は痛くて長くてギブアップ!と鉗子で出してもらったのですが、今回は次女と呼吸を合わせて叶ったおだやかな感覚。
主人の到着時間から逆算したようなタイミングの取り方、そしてどれだけ痛くても仕方ないと思っていたけれど、痛い時間は最小限で、胎盤の処置もほんの少しで。娘が頑張ってくれたとしか思えず、この穏やかなお産が私たちの救いになっています。


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