amacco

お腹の子供が大変珍しい染色体異常を持っていることが分かり、中期中絶を経験しました。 妊…

amacco

お腹の子供が大変珍しい染色体異常を持っていることが分かり、中期中絶を経験しました。 妊娠中のこと、出産当日のこと、それからのこと。

最近の記事

6月17日

次女の出産予定日。 なんとなく苦手だった6月。紫陽花が美しくて緑が青々と茂って この季節がこんなに豊かだって気付いたのはあなたのおかげ。 6月が来るのがつらいと思っていたけど、悲しい顔をしていてはあなたも悲しいから。絶対に楽しく過ごすと決めました。それでも今日は度々泣いてしまう。 お母さんのところに来てくれてありがとう。沢山教えてくれてありがとう。 今、お腹には新しい命。 次女が戻ってきたのか、スカウトしてくれたのか分からないけれど、お母さん思いの子。必ず会おうね。

    • 妊娠を考えるときに気を付けてほしいこと

      ①の記事で、妊娠初期検査である項目に引っかかってしまい・・・と書いていました。それについて、また今回の経験を経てこれから妊娠を考えている方にちょこっと伝えておきたいことがあります。 まず、引っかかった項目というのはトキソプラズマ。赤ちゃんに感染すると、目や脳や肝機能、精神運動面に重い障害を引き起こすことがあります。 トキソプラズマは生の肉や猫の糞尿に含まれていることがあるそうです。幸い私の感染は過去のものだったことが検査で分かったのですが、検査結果が出るまで心配でたまりま

      • 2か月が経って

        主人や娘、周囲の方々のおかげで、気持ちの面でも大分前向きになり、毎日元気に過ごしています。 次女がイヤイヤ期真っ盛りの長女の周りをふわふわ飛んでいるように感じることがあります。いつも見守ってくれてありがとう。 私たちは決して不幸ではなく、こんなにも優しい魂をもった娘がやってきてくれたことが本当に嬉しくて、可愛くて、誇らしくて、2か月経った今も毎日想っています。

        • ⑩お誕生日パーティー

          次女が家に帰って来れた。急遽誕生日パーティーをすることになり、すき焼きとケーキでお祝い。 翌朝も、次女を抱っこしてお庭を散歩したり、長女が絵本を読んであげたり。まだ2歳前の長女なりにしっかりお姉さんしていました。長女の存在には本当に助けられています。 家族でにぎやかに過ごして、次女も口元が緩んでとっても嬉しそうな表情に見えました。また、ここに帰って来るねと言っているようでした。 こうして家で家族で過ごす時間を頂けたのも、次女が最大限の配慮をしてくれたお陰でご褒美でもあるな

        6月17日

          ⑨入院2日目、出産と急遽退院

          しばらく娘と家族3人で時間を過ごさせていただき、次女が一旦退室。 少しして、小さな棺桶に入り、頭に可愛い帽子をかぶり、布に包まれて戻ってきました。綺麗なピンクのお花を用意してくださって、主人と一緒に飾る。 数時間後には業者の方が娘を引き取り、火葬の日まで会えないということだったので沢山お話をして写真を撮って過ごしました。 長女のお迎えのため主人が帰って、次女と二人。 師長さんが部屋に来て、私の血圧と体温を測って安定していることを確認。外にいた院長先生に何やら話して、また部

          ⑨入院2日目、出産と急遽退院

          ⑧入院2日目、出産

          出産 2日目の朝は6時半にラミナリアを抜いて陣痛の薬を入れる。 寝起きでよろよろしながら診察台へ。 9時にも陣痛の薬を入れ、以後3時間ごとに入れていくが、2回目の薬が効いて出産に至ることが多いそう。 この日は長女の教室の日で、主人が送って10時過ぎに立ち会いに来れる予定なので、そのころ産まれたらいいよね~と師長さん。 9時のお薬を入れて1時間。軽い生理痛くらいで、経産婦の感覚としてはこれでは全然お産が進まない。長女のお迎えまでには産みたい!と思い、もう出てきていいよ~と

          ⑧入院2日目、出産

          ⑦入院、出産

          診察の翌日入院することになり、バタバタと準備して病院へ。 ナースステーション横の個室を使わせてもらう。 初日 初日は朝と夕にラミナリアを入れる。暴れてしまうくらい痛いと聞いたことがあったので、緊張していましたが、チクチクするくらいで大したことなかったです。 朝と夕、10分程度の処置があるのみで、とっても暇。次女と一緒に過ごす貴重な時間だと思い、音楽を聴いたり、美味しいね、と言いながらご飯もしっかりいただく。 次女は、大学病院の帰り道で夫婦で「諦めよう」と話している頃から、

          ⑦入院、出産

          ④検査結果

          産院から電話がきた。結果が出たのでちょうど明日の妊婦検診で説明するとのこと。 結果はダウン症ではなかった 心なしか、受付の方や事前診察のの看護師さんから心配そうなオーラを感じる。「もしかして。」と思う。 心臓バクバクで診察室へ。 「大変複雑な結果が出ました。22番の染色体が3つ、その細胞が15個のうち3つという結果です。」 検査書には “22torisomy mosaic”。 考えもしなかった数字。22番って?21しかほぼほぼ頭になく、13でも18でもなく。そしてモザイ

          ④検査結果

          ⑥中期中絶する意向を伝えた日

          受け止めてくれた病院の方たち 夫婦で決断をして産院に行き、先生に「今回は諦めようと思うので、、」と続きを言おうとしたが、涙で話せなくなった。「そうかあ。分かるよ。不確定な要素が多いからね。じゃあ、明日入院する?」と優しく言ってくれた。 その後の流れを別室で婦長さんが説明してくれた。 事務的な話から始まるかと思ったら、真っ先に励ましてくれた。 「今回の判断は正しいと思います。家族にとっても、上のお子さんにとっても大きな負担となる。この子にとっても、生まれてくるのはもしかした

          ⑥中期中絶する意向を伝えた日

          ⑤大学病院へ

          遺伝カウンセラーさんに話を伺う 大学病院は人でごった返していた。嵐のコンサートですかと思うほど。 皆、紹介状をもらってここに来ていて、ここでないといけない理由がある患者さんばかりだ。健康第一だなと実感。 かなり待ってようやく遺伝担当の先生の診察室へ。 産院の先生から聞いているお話を教えてくださいますか?と聞かれ、順を追って話すうちに、涙が止まらなくなりティッシュをもらう。 カウンセラーの先生も22torisomy mosaicの対応は初めてらしく、文献から得られた情報を伝

          ⑤大学病院へ

          嬉しかった日

          良き隣人に恵まれている私たち 極力時系列で綴っていますが、今日は少し休憩。先日ひな祭りパーティーをした日の日記です。 我が家のお隣さんはうちの娘と同じくらいの姉妹を育てていらっしゃって、とても一生懸命で賢くてユーモアがあって、人間性豊かなご家族です。 大変仲良くしていただいていて、毎月のようにどちらかの家でパーティーをします。 なんでもかんでも話しているので、今回の次女のことも全てお伝えしていました。 産後初めてのパーティー。タイミング的にも娘たちのひな祭りパーティーをする

          嬉しかった日

          1か月

          *この記事は2/25に書きました* 次女を産んで1か月が経った。 まだ一日一回は泣いてしまう。次女の生まれた日であり、亡くなった日でもある。どんな気持ちだったんだろうとか、私たちの判断は良かったんだろうかとか、答えのないことを考える。 会いたい。産んで育てたらよかったじゃないか。でも、難しかった。 22トリソミーモザイクの情報は世界的に見ても極端に少なくて、英語の文献が数件でてくるだけだった。障害の程度がかなり軽度な場合も重度の場合もある。初めての報告は1981年であり、そ

          ③羊水検査

          妊婦検診 前回書いたように、先生のNTは大変精密に測れていたと分かり、羊水検査を受けることを決めて妊婦検診へ。 いつにも増してじっくりエコーを見ながら、 「むくみ減ってるなあ。他も何もないなあ。うーん、無いなあ。」と異常箇所がないか探る先生。 「どうしよう?白黒はっきりさせたかったら羊水検査。でも、大丈夫な感じもするよね。腹をくくって産むというのも。」と聞かれ、羊水検査を受けたい旨を伝える。 羊水検査は受けられるようになる週数が決まっている。16週に入る年明けにさっそく検

          ③羊水検査

          ②胎児ドッグ

          検診で指摘された首のむくみ(NT)、染色体異常について調べる。この時点では染色体異常=ほぼダウン症と思っていたため、ダウン症なのかな、でも確率はまだまだ陰性のほうが断然高いのだから大丈夫。と言い聞かせる。 調べるうちに、都内で胎児ドッグを受けられるクリニックがあることを知る。NTを正確に測れるのはかなりの技術が必要で、資格も存在するらしく、その資格を有する先生が見てくれるらしい。 そういえば産院の先生、エコーを見ながら向きが難しいと言っていたから測り間違いかな?胎児ドッグ

          ②胎児ドッグ

          ①染色体異常による中期中絶で、第2子とお別れしました

          二人目の妊娠 二人目の妊娠が分かったのは昨年10月のこと。長女を産んだ近所の産院を家族でとても気に入っていたので、もちろんそこで産みたいと思った。娘を連れて産院に行くと、先生も「1歳半になったね」と言ってくださった。 妊娠12週、妊娠初期検査の再検査結果に安堵 コロナの流行が急速に進み、院内への子供の立ち入りが禁止された。そのことを知らずに連れて行ってしまい、予約を別日に取り直すようにとのこと。妊娠初期検査である項目に引っかかってしまい(後日書きます。染色体異常とは関係ない

          ①染色体異常による中期中絶で、第2子とお別れしました