夢のサンタクロースエキスプレス
先日、久々にnote書こうとして、そうだ、ちょっと動画でも載せようかな…と、初めて旅動画を編集したんだけど、止まらなくなって動画作成だけで終わってしまった。
そんなわけで初めてなのでアラはあるけど、是非見てください。
今回は、この動画の冒頭のサンタクロースエクスプレスのお話。
はじめに
私は乗り物が好きだ。
飛行機も好きな方だけど、特に電車が好きだ。
今までの旅でも、積極的に電車移動を使うようにしている。
Penなどのおしゃれ系雑誌で、2〜3年に1回くらい世界や日本の鉄道特集号が出る。毎回必ず買っている。飛行機や世界の空港特集も買っている。
そういった雑誌を見ていて、いつか乗ってみたいと思う世界の列車がたくさんある。そのうちの1つが、フィンランドのサンタクロースエクスプレスだった。
※今回は、乗り物好きゆえの、長文&写真の多さになってます
オンラインでチケット購入
チケットはフィンランドの国鉄「VR」のサイトで、簡単に買えた。
日本のツアー会社とかでも購入できるけど、早くに予約したりするとかなり安く買えたりするので、自分で取ったほうがいいと思う。
中学英語くらいあれば余裕(なぜなら私が中学英語程度のスキルなので)
買う時に戸惑ったのは、どこにも「Santa Claus Express」という表記がなかったことだ。
VRのサイト上では「Night trains」としか書いていないのである。
あの名前は他国の観光客向けだったっぽい。
予約の仕方は、検索したらちょいちょい出てくると思うので、この記事では割愛(書いてほしいという要望があったら書きます)
戻りは飛行機にしようかなと思ったけど、1時間乗るか乗らないかのローカル飛行機なのに、2人で軽く5万くらいかかるので、往復サンタクロースエクスプレスにした。
ヘルシンキ⇔ロヴァニエミの往復。
行きのチケットを、うっかり高い値段で買ってしまったのだけど(早得があるのに普通料金で買っちゃった感じ)、帰りのチケットは2人で108ユーロ(ちなみに行きは2人で240ユーロ)
もちろん個室。シャワーとトイレ付きのグレードの高い個室にしたのに、1人54ユーロ!!安いよねー。
いよいよ出発
3月のサンタクロースエクスプレスのヘルシンキ発は、一晩で2本の運行。
19時過ぎ出発&朝7時過ぎ到着のと、23時過ぎ出発&昼前到着のもの。
大体12時間の乗車。
列車から朝の車窓を見たい!という理由で、23時台発のチケットを購入した。
事前の調査で、列車の室内シャワーはかなり簡易的なもので、狭いし使うと床も結構濡れる…という情報を得たので、乗車前にサウナに行っておいた(過去記事参照)。結果、大正解だった。
カフェで時間をつぶし、列車の到着を待つ。他にも同じような観光客は多かった。
意味もなく夜のホームに出て写真を撮ったり、駅内を散歩したり、ソワソワが止まらない。
発車30分くらい前に列車到着。
車内でやたらワクワクする私
トイレ&シャワー付き個室は2階なので、スーツケースを持ってよいしょと階段をのぼらなくてはいけない。
ドアはあいているので、チケットに載っている番号を探して中へ。
部屋はこんな感じ。
今回、かなり大きいスーツケースを持って行ったので、この狭い空間で開くのは無理だろうと思い、あらかじめリュックに車内で使うものは全部詰めてきた(褒めて!)
寝間着や洗面道具などを取り出しておき、他の荷物はベッドの横にあった荷物置き場に。スーツケースは壁際についていたベルトで固定できた。
定刻通りに発車し、北へ。
途中いくつかの駅で止まって、お客さんを乗せていく。
夢の食堂車
私はどうしても行きたい車両があった。それは食堂車(レストランカー)!
日本には食堂車がある列車が少ない。今でこそ、観光列車的なもので、ご飯を楽しめるものは増えたけど、こういった移動手段の列車にはないと思う。
唯一日本で乗ったことがある寝台列車「サンライズ瀬戸」も、ドリンク自販機しかなかった。
昔は東海道新幹線にあったらしいね。
サンタクロースエキスプレスには、シェフのいるようなキッチンはないけれど、簡易的なご飯や、飲み物が買えるレストランカーがある。
以前イタリアで乗った電車には、カフェカウンターみたいなのはあったけれど、お菓子とドリンク程度なのと、その場で食べる場所はなかった。
発車して10分くらいで我慢できなくなり、「車内探検と食堂車行こう!」という私に「えー別におなかすいてないよ〜もう眠いよ〜」と言う夫。
何いってんだもー!食堂車がメインみたいなもんだろー!日本にはないんだぞー!と無茶苦茶な理論をかまして、レストランカーに連れ出した。
このロマンがわかんないのかもう!もう!って思ってたけど、そういえば食堂車が日本にないも何も、そもそも電車がない沖縄の人だったわ…
温かい飲み物を買って窓に向いたカウンター席に座り、夜のヘルシンキを走る車窓を見ながら、私がいかに今幸せか(長年夢だった電車に乗れたから)を語ったりした。
一旦部屋に戻って夫はベッドへ。
私は興奮で全く眠れそうにないので、もう一度一人でレストランカーへ行くことにした。
追いハーブティーを飲みながら、一人でまったり幸せを噛み締める。
0時過ぎまでワクワクそわそわしていたけど、さすがにサウナの疲れもあったので、部屋に戻って寝間着に着替えて一旦就寝。
朝のレストランカー
まぁ、興奮してるので早く起きますよね。
夫はまだ眠いというので、着替えもメイクも片付けもすませて、またレストランカーへ。
前夜のご飯が結構がっつりだったので、とりあえず紅茶を飲みながら森の中や田舎町の車窓を楽しむ。
まだ人も少なく、静かにゆっくりと景色を楽しんだので、一度部屋に戻って夫の様子を見に行くと、まだ寝ている。
先にご飯食べるよ〜と声をかけると、いいよ〜後から行く〜と言うので、PC持って再度レストランカーへ。
せっかくなので、今度はテーブル席を利用してみた。
窓際のテーブルは4人がけだったので、通路側の2人席に。
ここで朝食を食べながらこの記事を書いた。
11時過ぎ着なので、朝の時間をのんびり過ごせたと思う。
noteも書き終え、部屋へ。
下車したら今度は3時間くらい長距離バスに乗ることになっている。
乗り換え時間がほとんどないので、レストランカーで買った紅茶を1杯水筒に移し替え、水も買ってバスに乗れるように準備した。
時間通りロヴァニエミに到着。
ロヴァニエミの駅は、ホームと駅の外とまったく境がなく、電車のギリギリまで迎えの車が来ていたりで、不思議な感じだった。
そんなわけで初の海外寝台列車のお話はここまで。
何回レストランカー行ってるんだよと思われるかも知れないけど、そんくらい夢だったんだよ!!
いつか他の国の寝台列車も乗ってみたい。
ちなみに帰りのサンタクロースエクスプレスは、だいぶ疲れていたのもあって、夜と朝に1回ずつくらいしかレストランカーには行かなかった。
4日ぶり2回めの乗車だったけど、やはり幸福度は高かった。
たくさんある夢、コツコツ叶えていかねばね。
おわり
今までにない長文になってしまった。
次はフィンランドの北極圏で遊んだ話をどれか書きます。