ひどく疲れてしまうとき
何かを言い残したくなるのはひどく疲れたときばかり。
あの人に会ったらこんなことを聞いてもらいたい、と、吐きたい愚痴を浮かべながら、頭の中で攻撃的な言葉を組み立てていないか。
振り返って立ち止まることができるようになった分、少しは大人になったと思う。でもそのやり場のない気持ちを消化することができないままで溜まる感覚を味わっては、いつまでも幼稚な自分が嫌になる。
情けないまま深呼吸をして。顎の力を抜いて奥歯の噛み締めをほどく。眼を気にしてみて強張っている顔面を一生懸命ゆるめる。
気休めみたいな行動をおまじないのように繰り返す。気休めでいい。気を休めたいんだもの。休まれよ私。
カレンダーを見る。そろそろ生理周期じゃないか。当てはまれば納得する。当てはまらければ次は天気を気にする。寒い。暗い。低気圧。月曜日。そんな要素を探し出して落ち着こうとするのは、
しんどい理由を一生懸命探して自分を説得して納得したいから。
理由がわかれば頑張れる方法が見つかるかもしれないと、心のどこかが信じて疑わないんだろうな。
しかし残念ながら、だいたいの場合は、
寝不足か、空腹か、運動不足の解消で済むはずなんだよな。