momohima
なき母の優しさしのぶ秋の空 かけた苦労は指折り足らず 秋風が心の隙間駆け抜ける なんでふさがん愛で塞ぐ 紅に命染めつつ散る紅葉 裏見せて表を見せて散る紅葉 風吹くままにあちらこちら
・紫陽花の色はやっぱり藍が好き ・山藤や藍染色に染めりけり ・蓮子花や仏が座りこうほのか ・荒波に凛と咲いてる蓮子の花 ・大輪に咲いて誇らぬ蓮子の花 ・自利に咲き利他に咲くきる蓮子の花 ・三日咲き四日目に散る蓮子の花 それも摂理と未練残さず
・春風が心の隙間吹き抜ける 己の業に楔打ち込む ・砂浜に生きた証の足の跡 急いでみたり休んでみたり ・亡き母の香り偲べば沈丁花 ・釣鐘草 花弁に硬き 意思みたり ・鈴蘭に素直な心学びけり ・一時も翼休めぬ親つばめ 子育てする厳しさみたり
・つかの間のいのち咲き切る桜花 散りゆく様は 思い手放し(未練なし) ・人生は台本のない夢芝居 あれも夢ならこれもまた夢 ・生き方を白つめぐさに聞いてみる 踏まれてもなを 咲いて咲ききれ ・飛び込んだ力で浮かぶ蛙かな
・容赦なくまた一年と除夜の鐘 ・亡き母の優しさしのぶ年の暮れ ・比べれば魔が差し空し除夜の鐘 ・嫉妬をもたない、愚かさをつくづく思う師走かな ・あるなしの風とたわむる藤の花 ・サザンカや思い思いに散りにけり ・雪柳 思いのままに咲きにけり ・鈴蘭に素直な心学びけり ・大海の夕日めぐりて初日の出 森羅万象くまなく照らす ・人生をまさかの坂の峠道 あゆみ止めれば咲く花知らず ・無人駅 誰か彼かと落ち葉はく ・切符切る 音さえとうき昭和かな ・明日
裏見せて 表も見せて 散る紅葉 木枯らしが散ってしまえと 枝叩く
・待ち侘びて花の便りを問う人の心に触れて今咲かんとす ・幾年も変わらず咲けよ桜花 桜のくにの平和願って ・浮世花 金金金と先競い 気づいた時は 真の友無し ・限られた 命尊し 春いとし ・散る様は 憐れを誘う 桜花 ・咲き満ちて 天のかんざし 八重桜 ・大海を夢見て泳ぐ鯉のぼり 皐月の風にその身任せて ・老いたれば老いたるほどに春いとし ・人生は 心の上に刃のせ耐えて凌いで 春まつごとし ・花散ればまた咲く花の花リレー 四季ある国