日記:星に願いを月に祈りを
昨日(12日)の晩、ペルセウス座流星群がピークを迎えていた。
前回の記事で皆の住む地域が晴れますようにという旨を書いたが、生憎場所によっては曇りだったようで、斯く言う私もその中の1つにいた。でも幸運なことに、夜が深まるにつれてなんとか雲の間から覗けるようになって、深夜には空が見渡せるようになっていた。
基本的に夜空が好きな方ではあるものの、この春に引っ越した新居から長時間見上げたことは今まであんまり無く、暗順応するにつれて視界に増えていく星の多さに少し驚いた。大通りもすぐ側で比較的明るい立地ではあるのに割と星が見えたのは、部屋が四階にあって街灯よりベランダが高いことが関係するのかなと思ったり思わなかったりラジバンダリ。
1ヶ月後にひかえている資格試験の勉強をしながら、休憩の度にベランダに顔をのぞかせる。数時間経ってもなかなか流れ星をお目にかかることができず、あー無理かなぁと心半ば諦め状態だった。
けれど、音楽(最近出たLUCKY TAPESのBLUE feat. kojikoji)を聴きながら寝る前にベランダで涼んでいると、かろうじて2~3個見ることができて、年甲斐にもなくはしゃいでしまった。
TwitterやInstagramなんかのSNSではいろんな人がいろんな場所で天体観望をしている様子があがっていた。見えた人とそうでない人の両方がいて、僕が見たものと同じものを誰か見ていたらいいなと、一瞬の共有に思いを馳せる。
ところで巷には、'流れ星が流れ落ちてしまう前に願い事を三回唱えると願い事が叶う'という迷信があるけれど、あれは実際の所そのままの意味ではなく、「いつくるか分からない流れ星が落ちるまでの間に願い事を唱えられるくらい、何か1つのことについて常日頃考えている人はそれを叶えられる」という意味だと昔誰かに教えてもらった。
なるほど確かに、と思ったけれどそんな現実的な話ちっとも面白くないので、流れ星には願い事を託すものだと20歳になった今でもそう思っている。
そんな子供っぽい私の周りには大人っぽい人間が沢山居て、今いる環境を少しでも良くしようと努力している人や、将来の夢に向かって勉強している人、会ったことも無い他人のために尽力している人など、様々な形の頑張りがそこにはある。
私自身は頑張るという行為は苦手で嫌いだけれど、他人に関してはそうではなくて、寧ろ自分の出来ないことをやってのける他人を尊敬しているし応援したくなる。
だから、見ることの出来なかった人や、祈る時間もなさそうな、と言うか祈るくらいなら自分の力で掴んでみせそうな彼らの代わりに、私が祈っておいた。
私の好きな人たちが幸せになれますように。
この週末には気温が40度近くになるらしい。
京都で過ごす三度目の夏、世界は相変わらず大変だけどいい思い出が出来ますように。