羽/ストリップ劇場と大好きな踊り子さんの舞台に想うこと
ストリップ劇場という場所は、
舞台上だけじゃなく客席の皆もまた、
心の中のいろんなものやことも解放開放される場所なのだなあ、と感じています。
観ているだけで自分自身と驚くほどに向き合わされることとなる場所じゃないかなあ、って。
私も、その中のひとりです。
最近、思います。
やっと、ちょっと、すこしは自分と向き合えるようになったかなあ、って。
いい歳をしてお恥ずかしすぎるのですが、事実なので仕方がない。
怖かったことと嫌だったこと思い出したくないことが故に、
あまりの多くのことを自分の中で「否定を否定」してきたこと。
これまでの弱さや自己肯定感の低さ故に殻に皮になり己を覆っていたものやその正体。
己の(いい意味ではないものも含めた)負けん気やまっすぐさ故に更に張ってきた意地で固くなり見えなくなってしまっていたこと。
他のものや、自分自身から傷つくことを恐れ、怖がり、がんじがらめに、そうしていたものや気持ちのこと。
脱げなく脱ぎにくくなっていた固い服を、脱ぐ。
脱ぐことは、簡単なようで、きっと、簡単ではないのでしょう。
すぐには、全部は、無理なのだろう、とも。
誰かから、そして何より自分でがんじがらめにされたそれは
もうそれがひとつの形というか今の自分やその人その人たち自身、私自身。
だから、きっと簡単なことではないのでしょう。
だからきっと私たちは、ステージの上の踊り子さんたちに憧れと尊敬をいだくのだろうなあって。
解放する、される、いやする、自分で。そして自分で自分の未来を。
そしてそのことで(おおきなことを言っちゃうけど)他者や世界を。
ひとつひとつ解いてほどいて、自分を、誰かや相手(あなた)を、皆を、共に。
みんなが〝いい表情(かお)〟している中で、一緒になって、そんなことも思い、胸がいっぱいになります。
楽しみ方や捉え方は違ったとしても同じ時間に同じそれを共にし、
奇跡のように〝一緒〟に笑顔になる。
一期一会のその時間が、だから尊いな、って。
これまで〝皆と〟が苦手で、でも、ひとりがさみしくて、そんな自分だからこそ思うことなのでしょう。
人はひとりとして全く同じ考え方の人はいないし、
だから衝突や混線をしたりは避けられないかもしれないけれど、
でも同じじゃないからいいということもある訳で。
人は、良い意味でも悪い意味でも、さらに悪い意味でも良い意味でも、
似た考え方の人と仲良くなり居心地のよい集団をつくりがちでもあるし、
そうなると、やはり、他の集団を否定したり、否定や、集団での「違うよね」「うんうん」がなんだか大きな力になってしまったりになってしまったりもする。
けれど。
すべてのひとの存在を否定するのじゃなく、肯定はできなくても、共に居るには?
他者への想像力をもって、排除や差別をせず、皆、「仲間」として、
一緒に楽しんでいければ、いや、そうありたいやん。
願うようになりました。信じられるような気持ちにすらなるのです。劇場で。
大きな、おっきすぎることを言うと、生きることを、皆で生きるということを、信じたく、信じられるような気持ちになります。
その大きな大きなきっかけとなったのは、
誰でもなく、大好きで尊敬する踊り子さんとそのステージです。
日々、もがきながらも大きな美の羽を広げる踊り子さん、
大好きな、浅葱アゲハさんという踊り子さんです。
先週、春ぶりに舞台にかけられていた白が印象的な演目と、
18周年の周年作に、思ったこと。
いろんないろんなお客さんと劇場で一緒しての、そんな今の気持ちです。
昨日からは、岐阜の「まさご座」という劇場に、今月末まで出演をされています。
「(人は)こんな作品作れる? こんな作品演じられる?」って何回観ても気持ちが増すデビュー18周年の記念の作品(演目)、
(大げさすぎて嘘くさく聴こえるかもやが(笑)でもほんまにせやねん)
そして他の他にもめちゃめちゃ素敵な演目で。
素敵な踊り子さんたちと、その踊り子さんたちや劇場のファンや、いろんなお客さんと共に。
皆と。皆で。
*
なんかもっと長々と書いていて、
書いては消し、消しては書き、をしていましたが、
相変わらず舞台の詳細なことを書くのも読むのも好きじゃないし、とか色々考えちゃって。
これだけになりました。しました。します。
学生時代からの知り合い覆面レスラー氏の入場曲のフレーズをふと思い出した。
〝あなたを腕に抱いて飛べるような羽がほしい〟
*
先日の。
ちょっと前の。
◆
以下は、ちょろっとですがいつもの自己紹介 。
と、苦手なりにもSNSあれこれ紹介、連載などなどの紹介!!も。
よろしければお付き合い下さい🍑✨
ご縁がつながったりしたらとても嬉しい。
大阪の物書き、中村桃子と申します。
構成作家/ライター/コラム・エッセイ/大衆芸能(旅芝居(大衆演劇)やストリップ)や大衆文化を追っています。
普段はラジオ番組の構成や資料やCM書きや、各種文章やキャッチコピーやら雑文業やらやってます。
現在、lifeworkたる原稿企画2本を進め中です。
舞台、演劇、古典芸能好き、からの、下町・大衆文化好き。酒場好き。いや、劇場が好き。人間に興味が尽きません。
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(以下に第1~15回、まとまっています♫)
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皆の大事な場所についての文章、も、ぼちぼちと。こっちも更新せなあかんなー。
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あなたとご縁がありますように。今後ともどうぞよろしくお願いします。
皆、無理せず、どうぞどうぞ、元気でね。