旅芝居『拉致 母千里』のこと

8年前、旅芝居・大衆演劇でこんなひとり芝居を観ました。
昨日の報道をみて、思い出しました。

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こんなBlogを書いていました。【当時の記事】

旅芝居では昔から「社会劇」といって
このように実際の社会問題や事件を芝居にするということが多かったようです。
「前狂言」「切狂言」といって
今のように1回の公演で顔見せ舞踊ショーと芝居と本ショーというショーが2回ではなく
芝居が2回だったからたくさんの芝居が必要であり、
また旅芝居の劇場も多く、観に来るお客さんも多かったから、
様々な芝居があったのだろうと思います。
そう考えると、今は全体的な芝居力が低下していることや、
新しい芝居を立てる(=作る)力も平均値として低下していたりもトホホながら頷け、
またお客さんもショーを好む傾向にもあるし(様々な理由でなあ)、
劇場がすくなくなった今は何より「大入り(動員)の数で次の公演先が決まる」で
興行師もソレばっかみたいな人が多いから、
ああ、そりゃ、芝居はトホホなことになっていってまうよなあ畜生め……
って、そんなことは今日はええねん。ちゃうねん。

8年前の己の記事をみると「アホやったなー、愚かやった」と思います。
他人事やってんなあ。政治も。社会問題も。
楽しいもの、好きなものだけを欲して、選んで、
他のものは興味を持たず、避けていた。
楽しい芝居が観たい、娯楽、エンタメがいい、その世界に〝こういうの〟、うーん。
でもアホやった私はアホやけど観に行った。
そこはアホな私をちょっと褒めてやる、ほんまにアホで愚かやけど。
ほんでそれを無駄に正直に書いてるあたりな。ばーか。軽いねん。ほんまこいつは。

この記事を載せておこう、となって
前の記事(今私が思うこと)を書きました。
8年経ってこんなんです。ほんまにとろい。でも、愚かしくもここからです。

そして私は、この芝居を観て、観られて、良かった、と本当に思います。


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