壁と卵
もしかしたら幻かもしれない。
毎回不思議な気持ちになる。
電車でしょっちゅう一緒になるおじさんのことだ。
おっちゃんじゃない、おじさん、という感じのする人。
紳士というと言いすぎだけれどおっちゃんじゃない、おじさん。
毎回きちんと座席に座っておられる。
文庫本をひろげていたりいなかったりする。
会ったり会わなかったりするのだがつい先日も遭った。
わたしはその人の見た目や特徴を覚えていない。
だから電車内では気付かない。
だって覚えてない。
でもしょっちゅう会っている。
降りる駅で気付く。
同じ駅で降りる。
降りる際に、さっと降りるその人。
その後ろ姿に「あ!」
「あ!」じゃない。「あ!」だ。
けれど同時に「わー!」と、もういっこかにこ、よくわからない感情が湧き出てくる、その間におじさんはさっとホームの階段を上がっていってしまいすぐに姿が見えなくなる。
いつも。
毎回。
で、わたしの頭の中からはしばらくおじさんのリュックにぶら下がっていたキーホルダーが離れない。
Humpty Dumpty had a great fall
ほんまやねん。嘘みたいやけどほんまの話。
なんであのキーホルダーなんやろ。
きっとまた遭う。遭いましょう。
*
人の好きなというか持ってるキャラクターが気になります。なんだかパーソナリティーとか、「こう見せたい見られたい」とか、そんなんが滲んだり? も?
あと、カラオケの選曲や普段聴く歌ね。
だから謎! 阪神電車のマザーグース謎!
やはり幻か。幻覚か。笑
*
◆◆◆
以下は、自己紹介 。よろしければお付き合い下さい。
構成作家/ライター/コラム・エッセイスト
中村桃子(桃花舞台)と申します。
旅芝居(大衆演劇)や、
今はストリップ🦋♥とストリップ劇場に魅了される物書きです。
普段はラジオ番組構成や資料やCM書き、
各種文章やキャッチコピーなど、やっています。
劇場が好き。人間に興味が尽きません。
舞台鑑賞(歌舞伎、ミュージカル、新感線、小劇場、演芸、プロレス)と、
学生時代の劇団活動(作・演出/制作/役者)、
本を読むことと書くことで生きてきました。
某劇団の音楽監督、
亡き関西の喜劇作家、
大阪を愛するエッセイストに師事し、
大阪の制作会社兼広告代理店勤務を経て、フリー。
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lifeworkたる原稿企画(書籍化)2本を進め中。
その顔見世と筋トレを兼ねての1日1色々note「桃花舞台」を更新中。
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先日、ご縁あって素敵なWebマガジン「Stay Salty」Vol.33の巻頭、
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5月1日から東京・湯島の本屋「出発点」で2箱古本屋もやっています。
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酒場話「心はだか、ぴったんこ」(現在19話)と
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旅芝居・大衆演劇関係では各種ライティング業をずっとやってきました。
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担当していたDVD付マガジン『演劇の友』は休刊ですが、
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こちらのバックナンバーも、さきほどの「出発点」さんに置いています。
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