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挫けそうになった時に寄り添ってくれた歌詞5選

社会人になってから、もうすぐ20年を迎えようとしている。
振り返るといつも支えてくれた音楽があった。
今回は「曲」ではなく、「歌詞」にフォーカスして紹介してみたい。

1.「もう頑張らなくていいのよって 言ってくれないか」
2.「泣かない!と意地張る強い心に逆らい溢れ出る涙はそこに全て流し」
3.「大きく広がる道が見えるだろう 多くの傷と今(ココ)に立つんだろう」
4.「君にしか分からなくたって楽な道は選ぶな 最後に報われるのは逃げずに居た君自身だから」
5.「夢が一つ叶うたび僕は君を想うだろう 強くなりたいと願い泣いた決意を餞に」

「もう頑張らなくていいのよって言ってくれないか」
(From「それでも来た道」柴田淳)

2002年、就職氷河期を乗り越えて、北海道から上京し、IT業界で社会人1年目を迎えたのだけれど、朝8時には家を出て、満員電車の中で1時間以上の通勤を経て出社し、会社ではとにかく仕事を覚えるのに必死で、毎日いろんな緊張とプレッシャーと責任感に押しつぶされそうになりながら、家に帰るのは午前1時をまわっていた。

そんな時に出会ったこのフレーズ。
「見せかけだけの夢でもいい 偽りだらけの優しさでいい もう頑張らなくていいのよって 言ってくれないか」
いつも何かに張りつめていて、何かにすがりたくて、うまくいかない事ばかりで、凹んでは頑張ろうって、いつも必死だった。辛いけど辛いって言えない自分の本音を代弁してくれているようで、聞くだけで救われた気がした。

「泣かない!と意地張る強い心に逆らい溢れ出る涙はそこに全て流し」
(From「涙空」Greeeen)

結局、最初に入った会社は病気を患い退職することになってしまった。
地元に戻り、療養を経て、2度目のチャレンジの為に再上京。
これは28歳くらいの頃。同じ轍を踏まないと、強い気持ちで臨んだはずだった。もうどんな事があっても負けないと誓ったはずだった…んだけど。

ある晴れた休日にイヤホンから流れてきたこの曲を聞いていたら、張りつめていた緊張の糸が切れたのか、歌詞と自分がリンクしてしまって、涙がとめどなく流れてきたのを今でも覚えてる。
流し続けて「涙」が枯れた頃、少し自分を許せるようになり、楽な気持ちになったっけ。

「大きく広がる道が見えるだろう多くの傷と今(ココ)に立つんだろう」
(From「夢」Greeeen)

「君にしか分からなくたって楽な道は選ぶな
最後に報われるのは逃げずに居た君自身だから」
(From「Believe in yourself」阿部真央)

ITエンジニアとしての10年が過ぎて、管理職にもなり、やっと自分に自信がついてきていた。この年、これまでで最も難しく、大変なプロジェクトを担っていた。毎日深夜2時まで働き、翌朝にはまた出勤するというサイクルの中、終わりが見えず、体も心も憔悴していた。そんな時、自分を鼓舞してくれ、逆境を力に変えてくれた2曲だった。
これまでの困難を振り返ると、やれない事はないと信じて、とにかくやり切ろう、そんな強い気持ちを持って頑張っていたと思う。

「夢が一つ叶うたび僕は君を想うだろう 強くなりたいと願い泣いた決意を餞に」
(From「炎」LiSA)

この年になって時々思う。
これまでの経験が自分を強くしてくれたことを。それと同時に、まだ弱いということも自覚する。この曲は色んな犠牲を払ってきた強さと共に、自分の中の弱さと向き合いながら、未来に進んでいくことなんだと思う。

自分はこの20年で2度のうつ病を経験した。でも、それを克服してきた。
いや、これからは、どんな病気であろうともうまく付き合っていくべきなんだろう。自分の弱さを受け入れることなんだろう。

何事も努力して、出来ない事に抗い、頑張ることが美徳と思っていた。
大げさかもしれないが、それは命を削って生きているのかもしれない。
必要なコトだけど、それが全てじゃないんだと気づいた。疲れたら休もう、出来なくてもいいじゃないか。

そういう意味ではウルフルズはわりとシンプルに答えを歌っていると思う。
頑張りたいときには「ガッツだぜ!」、頑張り過ぎてるときには「ええねん」をおススメしたい。

※うつ病を乗り越えるきっかけとなった曲も紹介しておく。
「自分らしく生きるための8つの魔法」心屋仁之助

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