因果の物語から卒業してサイコロ振りゲームで勝つには
因果の物語からの卒業
人間は因果の物語が非常に好きだと思います。
勉強すれば、良い点数が取れる。がんばって練習すれば、試合に勝てる。学校は特にその傾向が強いですね。
結局のところ今目の前で起きている現象は、確率論的に起きたに過ぎない。ケースバイケースで同じことをやっていたとしても違う結果になる。
また、すでに、AIなどの発達によって人間が因果を見いだせない法則を機械が見いだせる時代に入っているので、因果にこだわるのはやめたほうがいい。
その意識を持って就職して仕事をすると、「がんばれば評価される」マインドから抜け出せないし、きわめて平面的、歪んだものの見方になってしまう。
voicyで配信中「荒木博行のbook cafe」の佐々木俊尚さん著「時間とテクノロジー」回で話されていた「因果の物語からの卒業」ではそんなことが語られていて、なるほどと思いました。
しかし、考えるのはじゃあどうすればいいんだろうという問題。
確率や機械という人間が手を入れられないところで、どう成功するのか。
思い出したのがPuANDAさんのこの記事。
サイコロ振りのゲーム。これこそまさに因果が関係ないゲームです。練習したからって勝てるものじゃないので。
サイコロ振りゲームを極限まで人生に近づける
サイコロ振りゲームは、あくまでメタファーなので、人生に極限まで近づけてみます。
人間はある扉のある部屋に一人で放り込まれます。これは人間として生まれるということですね。その部屋には椅子とテーブル、そして大小さまざまなサイコロがたくさん床に転がっています。
人生において行動するというのは、その椅子に座って机の上にサイコロを投げるということです。
ちなみにサイコロは正∞面体です。つまり球体です。そんなサイコロはありませんが、人生において行動したときの結果は、常に無限にあるからです。
さて、ここから成功という面(球体なので極めて小さい面ですが)をたくさん出すために自分がこれから取ろうと思う方法です。
自分のやれることをやって自分の人生を生きる
①どんなサイコロがあるかを知る=この世の中にはどのような選択肢があって、すでに試した人がいるのか、今現状の自分に合っているのか、それは本当に自分がやりたいものなのか自問自答する。
②まずは小さい投げやすいサイコロから投げて、とにかくたくさん投げる=いきなり大きいなことにチャレンジするのではなく、まずは小さなことから挑戦を続け、それから得られたことを血肉として、大きなことを成し遂げていく。
③成功の面が出やすいようにサイコロを細工する=成功するために必要な準備を怠らず、すこしでも成功する確率があがるように努力をする。テストではないのでズルをしたってかまわない。
④成功の面は他人ではなく自分を基準にする=他人の目線から見た成功or失敗ではなく、自分の基準で決定する。他人から見て失敗でも、自分から見たら貴重なデータを得られる成功の可能性もある。自分の人生を考えて、自分の人生を生きる。
⑤ちゃんと指導、応援してくれる人を部屋の中に入れる=チャレンジすることにとやかく言う人を近づけない。批判は真摯に受け止めるが、応援や適切な指導をしてくれる人を近づける。
サイコロ投げゲームのメタファーは、なんだかしっくりきました。
この予想が難しく、複雑性がどんどん高くなっている時代、因果の物語から卒業しなければならないけれど、じゃあ何もしなくてもいいかというわけではなく、すこしでも成功数をあげるために自分のやれることはして自分の人生を生きよう、というのが結論でした。