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心と体。


旅行が好きで、国内・海外ともに知人と行くことが多いが

ひとりで出かけることもある


その昔、アメリカのある街へ一人旅に出た

ブルースやジャズを聴き、ちょっと寂れたその街を感じたかったからだ

あたしは音楽が好きで、比較的どのジャンルも普段からよく聴く


旅先で、彼と出会った

結構大きめのカメラを持ち、あちこち撮影していたあたしを見て

ニコニコと笑いかけてきた

どちらからともなく近づいて少し話をしたけれど

お互い英語が母国語でないために、理解に時間がかかる時もあったが

それでも自然と通じ合えるところがあり、コーヒーでも飲もうという流れになった

彼も一人旅をしていること

長期休暇中でアメリカを回っていること

音楽がとても好きなことなど、いろいろ話した

結構波長が合ったので、翌日一緒に街を散策しようという事になり

その日は別れた


翌日待ち合わせ場所に行き、街を散策した

散策している間に、だんだんと彼があたしに触れることが多くなり

彼の顔も体つきもあたしの好みだったこともあり

少し意識してしまっていた

ちなみにこの頃も、セックスに対しては多感

『いつでも、何度でもやりたい』頃だ。


散策中に彼と古びたレコード店に入った

レコードもCDも、この街ならではのアーティストの作品も多く

お互いに長い時間をかけて好きなものをチョイスし、購入した

旅先で初めて出会った人と

ぎこちない会話ながら音楽という共通の趣味であんなに盛り上がったのは

後にも先にもこの時だけだ

本当に楽しい時間を過ごした


荷物が多くなったので一旦ホテルに戻ろうという事になり

あたしの荷物を少し持ってくれていた彼が、ホテルまで送ってくれた

部屋に戻り、待ち合わせまで少し時間があったのでシャワーを浴び

荷物の整理をしていたら

予定の時間より早く、彼が部屋に来てくれた

旅先というのは人を開放的にするもので

あたしが若かった、『危険』を安易に捉えていた頃でもあったので

たった1日前に出会った彼に、宿泊先のホテルも

部屋番号も簡単に教えている(・・・いたんだなぁー)


彼を部屋に入れ、買ったCDやレコードを見ながら話をしていたら

彼がだんだんといい雰囲気を作ってくれ、そのままセックスまでした

彼なりに考えて

待ち合わせより早めに部屋に来たんだなぁと思いながら

たくさんキスをして、絡み合った

彼はすごくソフトな物腰の人だったので、あたしが見ていた彼のイメージどおり

セックスもすごくソフトだった


彼は、アジア人とのセックスは初めてだと言っていた

彼のテクニックには満足しなかったが

彼の体つきがあたしを興奮させてくれたので

あたしなりに彼に楽しんでもらえるよう、努力したつもりだ


アソコをいっぱい舐められるのがスキなあたしは

なかなか舐めてくれない彼に求めた

完璧な英語は話せないくせに、舐めて。とは上手に伝えられる



経験上、たくさん舐めてくれるのは

日本の男だと思う。

何度もイカしてくれて、それを楽しんでくれたりもする

だから特に、好きなんだけどね。


彼とは、ディナーに出かけるまでずっと絡み合っていた

終わっても

すぐに2回戦に、3回戦にと回を重ねた


この頃も、絶賛『安売り』中のあたし

絡み合ってはいるけれど、他のことを考える余裕がある

余裕というより、集中できていないんだ


ソフトなセックスが嫌いなわけではない

激しいセックスが好きなわけでもない

心と体が離れているんだ

心では、彼の優しさやソフトな物腰をとても心地よく感じている

だけど体は正直で

『気持ちいい』からは遠い


心と体の差が大きければ大きいほど、気持ちいいと感じない。

あたしはそうだ

安売り』中に学んだ事でもある



彼とは帰国してからも、しばらくやりとりが続いていた

日本のレトルト食品を送ったり

甘いものが好きだと言った事を覚えていてくれて

彼の国の美味しいスイーツを送ってくれたりした

『僕たちの旅の思い出に』と

あの街で購入したCDを送ってくれた事もある



また会ってセックスをしたら、あの時より心と体は近づくのかな

気持ちよくさせてくれるのかな

届いた荷物を開けながら、しばらくの間思っていた事だ


彼は今

どこで、どんな風に暮らしているかな



アソコを触りながら、あの時を思い出しながら、、

今ならすぐにイケそー




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