あの子のこと――世界は君が思うより、ずっと優しいはずだから――
こんにちは。モモチカケルです。
拙作『六十人目~妖女キルケと男と獣たち~』をお読みいただき、またスキなどの反応をいただきまして誠にありがとうございます。
この度二作目となります『あの子のこと』の連載を始めます。前作と打って変わって現代日本を舞台にした恋愛要素のある群像劇です。
毒親問題にコンプレックスや消失願望に自己肯定感の喪失など重い要素が根底にはありますが、完結時の読後感は重くない作品にする予定です。
形としては年の差恋愛を主軸とした人間ドラマで、自愛や自己肯定感の喪失と回復や自分自身の受容と人格の再生をテーマとしています。
世界観の紹介を兼ねて本日は二話分を続けてアップします。今後は週一日をベースにアップしていく予定です。
十四歳差の二人の出会いを軸に広がる年代性別を超えた人の縁によって変容する一人の女性の生活を描いていきます。長編になる予定ですのでゆっくりとお付き合いをいただければ幸いです。
※話の性質上所々に性的な表現や教育虐待や毒親問題などを想起する表現が出る事がありますのでご理解の程お願いいたします。12歳以下の方の閲覧はお控えください。
なお本作はいかなる実在の団体個人とも一切関係の無いフィクションです。また無断転載の類は固くお断りいたします。
以下あらすじです。
ファミレスの深夜帯責任者とヨガインストラクターのダブルワークで生計を立てている若葉ゆい(三十三歳)は小学四年生の時に起こった一件から生きづらさを感じ続けつつ日々を過ごしている。
大学卒業後就職するも退職しインドに留学した後日本に戻り、月三万八千円のアパートにて一人暮らし中。
ゆいの勤務先のファミレスにアルバイトとして入社した近くの大学の理工学部に属する鈴木拓人(十九歳)は、内向的で悩みやすいゆいとは対照的にいつも穏やかで明るくこだわりがない。
拓人はゆいから見て美青年とは思えなかったが、瞬く間に女性の常連客や同僚たちの心をつかんだ。
『能動的な生と言えるかは甚だ疑問ではあるが、消えたいと思っていたはずの私は肉体レベルでは生に執着している』ゆいの人生は拓人との出会いをきっかけとして再び時を刻み始める。
十四歳差の二人の出会いを軸に、大学生や社会人、リタイア世代など年代性別を超えたさまざまな人の縁によって変容する一人の女性の生活が主軸となる物語です。
話の性質上所々に性的な表現や毒親問題を想起する表現が出る事がありますのでご理解の程お願いいたします。
R12と表記された章については12歳以下の方の閲覧はお控えください。
長編になる予定ですのでゆっくりとお付き合いをいただければ幸いです。
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