2024年の韓国語学習備忘録
久しぶりの投稿です。いくら書けない(書かない)とはいっても、2024年の終わりに、このくらいは自分のためにまとめておかなくてはと思いパソコンを開けました。
ことしも大好きな韓国語に毎日接しました。11月には念願の韓国プチ語学留学も実現できましたし、会話に少し自信がついたような気がします。ことし1月に「今年の韓国語学習計画〜その1」たるものを投稿していたので、それと比較しながら、私の1年を振り返ってみます。
1. 音読、単語の暗記 ー 불편한 편의점
正直に打ち明けると…불편한 편의점(不便なコンビニ)を使った単語の復習は、途中でフェードアウトしてしまいました…単語の暗記が重要なことはわかっていながら、苦手意識のあるものはなかなか続かないものですね。でも、音読は他の本や記事などを読むときは、意識して続けていました。少しでも怠るとすぐにたどたどしくなってしまうので、やはり音読は大切だと実感しています。
2. 읽기 読解 ー 原文小説
韓国語原文小説はデジタル版を6巻、紙版を2冊半読みました。これは今まで1年で読んだ量としては最高になりました。
폐월화 閉月花1〜4巻(全4巻)
辞書なしでどこまで読めるか試してみました。スピードも意識しましたが、3ヶ月半で4巻という結果でした。時代物の割に読みやすかったです。その後、ドラマ化の話を聞きませんね…어서 오세요, 휴남동 서점입니다 ようこそ、ヒュナムドン書店へ(全1巻)
毎日少しずつ読み進めるのに、短いチャプターに分かれていて使いやすい構成でした。내일의 으뜸 明日の推し(全1巻)
今年の大ヒットドラマ「ソンジェ背負って走れ」の原作。実は現在2周目を日本語に翻訳しながら読んでいます。この作品の面白さを噛み締めながら読み直し、私というフィルターを通して日本語にしています。楽しい作業です。천국의 우편 배달부 天国の郵便配達人(全1巻)
遠い昔、映画を見た勢いで買ってしまい、ずっと温めていた積読。買った当時はわからない単語の多さに挫折。n年たった今、ありがたいことに楽しく読み進めることができました。大好きな1冊。사랑 후에 오는 것들 by 공지영 愛のあとにくるもの コン・ジヨン著(全1巻)
ドラマ化のニュースを聞いてから、小説がデジタル化されるのを待って、珍しくドラマより先に読み始めた作品。ドラマは原作のイメージそのままで、文字で読んだものを美しい映像で確認できたことに感動しました。この機会に辻仁成著「愛のあとにくるもの」も読みました。この作品は2冊で1つだと思います。대도시의 사랑법 大都市の愛し方(全1巻、半分で中断中)
大好きなキム・ゴウン&ノ・サンヒョン主役の映画の原作だというので、映画は未視聴ですが、先に読んでしまいました。この本には4つの話がありますが、映画の原作となったのは1つ目の「재희 ジェヒ」というタイトルの話。これを読んでますます映画が楽しみなりました。
3.듣기 聞き取り ー ニュース
自主学習の材料として使っていたニュースクリップを、会話の授業で使うことを先生に提案しました。週に1つ、2分前後のテレビニュースの映像を選んで聞き取りをし、単語などを調べて授業で先生と内容について話し合うという形式で進めています。やはり1人でやるよりも緊張するし、調べた単語を使って話すという作業がプラスされることで、内容も新出単語もしっかり記憶に残ります。次にそのニュースの続報などが入ったときに聞いてみると、ちゃんと聞き取れるという感動を何度も体験しました。ニュースは単語の宝庫でまだまだ修行が必要ですが、今まで持っていたニュースに対する苦手意識が多少なりとも払拭されたように思います。
4.쓰기 作文ー 日記
日記は…私の性格もありますが、やはり続きませんでした。いくらアウトプットしても、添削をしてもらえないと間違いにも気づけませんし、効果を感じられません。幸い現在会話の授業で使っている教材の各章の最後に作文の課題があります。だいたい2週間で1章を終えているので、隔週で600字前後の作文を書くことになり、これがなかなか楽しいのです。テーマはその単元に沿っているので、普段あまり考えもしないことについて調べたり、自分の意見や感想をまとめて文にするのは楽ではありませんが、とてもいい練習になります。
5.받아쓰기 書き取り
自分の勉強としての書き取り練習はほとんどできませんでした。しかし、2月ごろからお手伝いを始めた勉強会(英語話者の方たちの勉強会をお手伝いしています)で、彼女たちの書き取り練習の解答を作る作業のために、私もその場で받아쓰기をすることになります。正しく聞き取って、正確な綴りをしなくてはいけないので、私にとっては緊張感のある練習の場となっています。(この勉強会に参加し始めたときの記事はこちら)
6.ドラマ鑑賞
ドラマ鑑賞はなんといっても一番楽しい時間です。「韓ドラで韓国語を学ぶ勉強会」も続いていて、ドラマの台詞を一字一句逃さずに確認する作業を、ドラマでは4作品36話、映画1本で完了できました。全セリフを完走できた「還魂2」では自分としては聞き辛い俳優さんの台詞を聞き取れるようになったり、「Dr.スランプ」では釜山弁にかなり慣れました。好きなシーンだけを選ぶより、やはり全話通して勉強するのは価値があるものです。
それから、ことし楽しく鑑賞した韓国ドラマは32作品でした。最近では日本語字幕のついたものが多くなりましたが、つくのが待てずにリスニング力だけを頼りに見た作品も多数ありました。字幕に頼らずに見たほうがいいこともあったりして、ことし1年かけて身についた単語や表現などが多少なりとも増えていることを実感できた瞬間でした。
7.会話レッスン
週1の会話レッスンは、先にも書きましたが、ニュース記事を取り入れました。これによって韓国の現在をさらに知ることになり、先生との会話も充実してきました。話が止まらずに、教科書に入れなかっとことも何度かありました。会話のクラスなので願ったりかなったりです。
それから念願のプチ語学留学では、別の先生と、5日間毎日2時間ずつ、対面1対1で会話の特訓をしてきました。幸いとても気の合う先生で(推しが同じだとか)話題に事欠かず、2時間があっという間でした。これだけ話すと、頭に入っているだけで実際に使ったことのない表現も、口からすっと出てくるという不思議な体験もできました。アウトプットが如何に大切かということですよね。
おわりに
こうしてことし1年を振り返ってみると、楽しいという理由だけで毎日やっていた韓国語も、もしや1年前より上達しているのでは?と思ったりもします。
突然ですが、野球の大谷翔平選手がことし偉業を成し遂げたのは、スポーツ心理学博士の布施努さんの分析によると、「(大谷選手は)難しそうだけど、方法を考えたらやれるかもしれない、という小さな目標を立てて、仮説、実行、分析というサイクルを繰り返しながら目標をクリアするケースが多く見られる。大谷選手の進化の要因は、どんな状況でもこうしたサイクルを心から楽しむ、”内発的動機に従ってただ没頭しているだけの状態”になれるからではないか」とありました。元の記事のリンク
私とは楽しむという部分しか共通していませんが(笑)、野球以外でも言える大切な第一歩ではないでしょうか。来年はもう少し具体的な目標を立てたり、自分の弱点を分析したり、立てた目標に向かって実行していけば、もう少し進化できるかもしれません。語学は生涯楽しめ、やればやっただけ上達できる素敵な趣味だと、改めて感じているところです。
良いお年をお迎えください。