考えを押しつける
教典 79 「考えを押しつける」
私が、学生時代、仲間ハズレにされた理由のひとつに、「考えを押しつける」ということがあった。
当時は、自分でいうのもなんですが、
自分こそが正義
と本気で思っていました。
だから、自分の考えに少しでも反対しようものなら、徹底的に攻撃してました。
そんな私に誰も近寄ってくるはずないですよね?
結局、仲間ハズレにされて、あることをキッカケに元に戻ったんですが、どっちが正しいとか、正しくないとか、どっちかが妥協したとか、そういうのじゃないんです。
私は、この仲間ハズレにされた出来事を通して多くのことを学びました。
それは、
たとえ、それが正しいことであったとしても、押しつけてはいけない
ということ。
そして、また、相手の意見や考えを聞いた上で、自分の意見や考えを述べることの大切さ。
です。
たとえば、相手が自分と違う意見、考えを言ったとして、
「それは、◯◯だから間違ってるよ」ではダメなんです。
「そうかぁ。でも私は◯◯だと思うな」ぐらいでいいんです。
これ。かなりハードル高いです。
特に、私のように「自分こそが正義」と思ってる人間がこれを受け入れるのって、相当難しい。
実際、私もこんなこと書いてても、やっぱり、時には
「いや絶対それおかしいでしょ!」って言ってしまうことがあります。(苦笑)
大人になって、社会にでると、本当にたくさんの自分と違う意見や考えを持った人。価値観の違う人に出会います。
そして、これはどんな人であっても、自分の考えを押しつけてしまっては、相手には届きません。
それどころか、絶交されるのがオチでしょう。
そうやって、意見や考え、価値観を押しつけあった先が「戦争」なのです。
それは、人間の「愚かな行為」でしかありません。
時には、自分の考えが間違ってる場合があります。
上から目線になってしまうかもしれませんが、徳を積んだお坊さまでさえも、まっさらな聖人君子ではないのです。
まずは、相手の意見や考えを聞くこと。
自分と違っても、「世の中にはこういう人もいるんだなぁ」と思う。
いわゆる「客観視」ってやつですね。
これを身につけると、少しは人付き合いがラクになるかもしれません。