旅【エディンバラ編】旧市街を歩く
スコットランドの首都エディンバラで最も印象深いのは、緩やかな坂道に続く美しい街並みでしょう。町全体が、ユネスコ世界遺産に指定されていて崖を隔てた旧市街と新市街に分かれいます。
と、ここまで聞いて、どこか聞いたような・・・・・。
そう!
私が大好きな『バース』と同じです!
ゆるやかな坂道に続く美しい街並み。
ユネスコ世界遺産。
この二つに共通するのが
どちらも18世紀のジョージ王朝時代、
都市計画によって美しい街並みが設計されたということ。
ジョージ王朝時代に建設された新市街はバースと雰囲気がよく似ています。
まず今回は、中世から栄えた旧市街の方をご紹介!
中世から栄えた旧市街
エディンバラは、14世紀ごろに作られた城壁によって、外敵からの攻撃を防ぎながら街の中で安全に暮らせるようになっていました。
中世の要塞 エディンバラ城
エディンバラ城は、ケルト人がその地形を生かして砦を作っていた場所に11世紀にマルコム1世が城を作りました。それから300年の間、1707年にイングランドと合邦するまでスコットランドの要塞、そして王の移住地となりました。
スコットランド女王 メアリー
映画「二人の女王 メアリーとエリザベス」をご覧になったことはありますか?この映画は、フランスからスコットランドに帰国するメアリーの様子から物語が始まります。
メアリーは、生まれてすぐにスコットランド王である父親ジェームズ5世を亡くし生後6日で王位を継承します。イングランド王であったヘンリー8世が、息子のエドワードとメアリーを無理やり婚約させようとしたこともあって、母親がフランス王アンリ2世を頼って、メアリーはフランスの王宮で育てられることになりました。そして王太子(のちのフランス王、フランソワ2世)との婚約を取り付けます。
二人は若くして結婚しますが、夫はフランス王に即位後、病弱であったためにすぐに他界。メアリーは、エディンバラに帰国することになりました。
と、ここから「二人の女王 メアリーとエリザベス」の物語が始まります!
映画では、船でエディンバラに到着して、ホリールードハウス宮殿に向かう様子が描かれています。エディンバラ城の中が、豪華絢爛な王宮というよりも石造りで要塞のような雰囲気なのもよくわかります。
ロイヤル・マイル
エディンバラ城からホリールードハウス宮殿まで続く1マイル程度の通りが、ロイヤル・マイルと呼ばれています。旧市街地のメイン通り。石畳の通り沿いに、美しい建物が並んでいます。エディンバラの観光名所ともいえるでしょう!
緩やかな坂を上っていくと、エディンバラ城があります。
エディンバラの街は、中世には城壁に囲まれた中にあり大通りには大聖堂、商店(その上階に居住)が立ち並んでいました。通りには、クロース(袋小路)やワインド(路地)があちこちにあります。
1700年までには2万5000人、1740年には4万人へと人口が増加します。(19世紀にはいると、人口40万に達する!)
この区画は、旧市街と呼ばれる部分で今でもその古い街並みを目にすることができます。
そして都市計画『新市街』が生まれる
18世紀後半になると、都市の拡大のために渓谷を超えた北側に新市街が作られました。
新市街の並みが何となくバースと似ていると感じるのは私だけでしょうか。
今回のエディンバラ訪問までエディンバラのニュータウンについて何の知識もなかったにも関わらず、ついた初日に街を探索していたら、
『なんかバースのグレイト・パルトニー・ストリートみたい!』と、思ったのです。
あれ、『アッセンブリー・ルームがあるよ?バースみたい…』
そういえば、バースの社交界が華やいだころ、ロンドンとエディンバラでも大きな社交界が開かれていたって本で読んだことあるな…。
新市街にあるジョージ・ストリート。
ジョージ4世の立像・・・・。
そうか!エディンバラの新市街って、ジョージ王朝様式の町だったのね!
と、改めて再確認した次第です。
今回の旅は新市街地に滞在したので、次回はその様子をまとめてみますね。