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占いはおばあちゃんになってから
占いは好きですか?
少し前に、とある絵本作家さんを取材した記事を読み、「人生の集大成にさしかかる頃になってから占いをしてもらう」ということにとても納得し、憧れを持った。今までになかった視点だが、とてもいい占いの使い方だなと思った。
私も、今ではなく、おばあちゃんになってから占ってもらおうって、そう決めた。
*
占いは好きかと聞かれたら、はい、と答える。
ただし、、
占って欲しいかと言われればハーフアンドハーフ。
やっぱり未来のことを知りたいと思う反面、見知らぬ人に容易く、わたしの未来を言い当てられてたまるか!とも思う。
言われたことを信じすぎてしまうからかもしれない。
聞きたくなかったことをあとで聞かなかったことにできる魔法があればいいけど。
*
一度だけ、占いをしてもらったことがある。
友だちと、居酒屋を探しながら商店街を歩いていると、手相占い師さんを発見。
恐る恐る両手を出すと、人よりちょっと薄めの私の手相のシワに、ペンで印をつけながら、なんだかんだと言われたんだったと思う。詳しくは忘れたけど(笑)
確かその時好きだった人の写真も見せたけど、その人はちょっと違うね、と言われたんだっけ。
でも私は全て、半信半疑。ていうかほとんどを疑っていた。
何も言っていないのに、私の家族のことも見透かし始めたので、あ、嫌だな、と思った。それ以上言わないで。
毎晩食べるほどのアイス好き、という私も知らなかった友だちのこと、言い当てたので、なんだかゾッとした。面白半分でやったことをちょっと後悔した。
*
未来の予想が合ってても間違ってても、
その時に言われたことはきっと、少しは心にとまってしまう。
自分のことなら、自分自身でどうにかできる。ある程度は自分で責任を持てる。占いの結果を、どう扱うかを自分で決められる。
だけど、大切な人の人生を、なにかしらの表現で伝えられた場合に、私はどう動けばいい!?
私に変えられるのは、私の行動だけ。私にどうにかできるのは、私が変えられる範囲に限られているのだから。その範囲の外にまで、不確実なまま、手を伸ばすことはできない。そんなの無責任だ。
だからこれを読んでいる占い師の方がもしいらっしゃったら、家族のことを聞くか聞かないか、占ってもらう側がしっかり選択する権利をちゃんと与えてほしいのです、お願いします。
といった調子に、私には占いは向いていなかったようだ。たぶん考えすぎる。
人によって、少しの勇気をもらえたり、背中を押してもらえたり、自分の決定を考える材料に使えるなら、占いもありだと思う。
私は、歳を重ね、肝が座ってから、まだ占いが気になるなら占ってもらおう、と思っている。
その時は、過去を占ってもらうのだ。
懐かしむことができるし、腕のいい占い師さんに占ってもらえたとしたら特に、その時の心境をより鮮明に思い出すことができると思うからだ。気づけなかったことに気づくことができるかもしれない。それはなんだかおもしろそうだ。
未来について言われるのは、やっぱり怖いな。いつ死ぬとか、知りたくもない。私は。
やっぱり最終的に行き着くところは、「日頃の行い」と「素直な心」と、なにより、「運がいいと思い込むこと!」だと思っている。
日々、幸せと悩みと、たくさんの感情を抱えながら、
また精一杯生きていこう。
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