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『ここはすべての夜明けまえ』読了日記

読書記録です。(いつもはInstagramに投稿するねんけど、今回はnoteにしてみた。noteに書くのも楽しくてええかも!)

◇ 老いない体を手に入れた彼女の家族史。

友だちに借りた本。途中までは進みが悪く(なんせ、設定上、ひらがな表記が多い文章なのだ)、ヨッコラセと読んだ。
そんな時、たまたま「積読解消会」というものに参加し、積読している訳でもないけどこの本を読み進めることに!
集中して1時間。スルスルと読み進み、半分を超えたあたりから止まらなくなった・・!笑
先が気になる・・・・!
そして読了。やったー!ありがとう!

私の感想を読んでもさほど「ネタバレ」と言うほどでもなくダメージは少ないと思うけど、何もかもまっさらで読みたい人はこの下を読まずにそっと閉じてください。(というか詳しく内容を解説するつもりないので、読んだことある人にしか伝わらんかも・・な感想です、汗)(ぜひまだ読んでない方は読んでみて!語り合いましょう・・!><♡)


<以下、感想メモ>

まず・・この本の装丁!好きだなあ。
本を開くと最初の題名のページが透かし紙になっている。
ここ最近、本の装丁にもこだわりが詰まっているんだよなあって意識するようになって、楽しみの幅が広がった。

そして内容。
私は、特にこの小説の後半がとても印象に残っている。

トムラさんが出てきてからのところ。

主人公はトムラさんにバーっと家族史と自分の気持ちを話す。だけど、自分自身が話の内容、話しているという行為に「面白くない」と気づく。
ここ、なんで?って。ちょっと考えたいポイント。

愛とは『調整』
ほぅ・・・!👀!

人と人の感情・関係がからみあいすぎてほどけない。
自分の人生があることに夢で自ら気づいた主人公。

「じぶんをゆるさないことでしか、ほんとうにじぶんをゆるせない」

そして、「ここはすべての夜明けまえ」に繋がっていく・・
トムラさんたちは宇宙へととびたって行った。

「わたしはわたしでしあわせになりたいな」

そのことに気づけたのは遅すぎたのかもしれない。けれど、主人公が最後の最後に自らの力で気づけたこと、すごく意味のあることに思える。きっと主人公自身も、しっくりというか、幸せのかけらみたいなものを掴めたというか、納得がいったんじゃないかなあ。
これに気づけた主人公は、本当は、考える力、幸せを掴む力、優しさ、そういう素質をしっかり持っていたと思うから余計に悔しいところもある。
やはり、育つ環境ってめっっっっっっちゃ大事やなあ。

シンちゃんを愛してなかった。
と言うけれど、最初から最後まで、シンちゃんをずっと想ってシンちゃんの話が多い。まぁ、人生において関わる人間が圧倒的に少なかった、ということの現れでもある。
とにかくシンちゃんは人生のキーパーソンだったんだろう。
たくさんの人や世の中、世界、世間を知らんから、シンちゃんのことを愛すること、そこまでのレベルにいけんかったんでは?私的には、シンちゃんのことを愛していてもおかしくはないと思う。色々な関係性の中での「愛」の気持ちがあると思うから。ただ、それを肯定するだけの「愛」の広さや深さや多様さを主人公が知らなかったから・・・
「愛」を知らない主人公。もしたくさんの人に出会ってたら、シンちゃんを「愛して」いたかもしれない。

繰り返しになるけど、「愛」に出会うには、友だちやいろんな人との出会いがいるんだろうな。
いろんな関係性の人がいて初めて、「愛するたった一人」がわかるんじゃないかな。(生涯を共にしたい、家族になりたい、一緒にいたい、みたいな意味であえて“一人”。広く言えば“愛する人”はそれぞれの相手との関係性の違いを強調した上で、一人に限らないと思っている、我が子とか、親とか、大切な友だちとか)

1対1の関係止まりではなく、愛の輪を広げて、家族、友人、日本全体、世界全体をドームのようにあたたかさで満たしていけたらなあ。
まずは私から。私の周りから。グググと影響の輪を広げていく。コツコツと。そして楽しく。

ここまでnoteを書いていて気づいた、この小説は「愛」の話なのか。

私の最近考えていたことともリンクするところがあって、すんっばらしく思考が深まっていく・・・!

改めて、読めてよかった。このタイミングで貸してくれた友だちに感謝です!(ありがとう!)

最後に、
主人公の名前はなんだ?
わざと出さずに隠している。

これ、気になる。どういう意図があるのか?何を暗に表現しているのか?
これも読んだ人と話してみたいね。
(「名前」って、その人にとってとてもとても大切なもの、愛の証・・・みたいなところが私の見解の出発点かな)

読んだ方がいらっしゃいましたら、読んで感じたことや考えたことなど聞かせてもらえたら嬉しいです!!

星野源さんも読んで絶賛して紹介していたこの本。そして、「積読チャンネル」というYouTubeチャンネルでも紹介されていた!気になっててやっと読めて嬉しい!
著者の間宮さんは、この本がデビュー作だそう。今後も注目だ〜!(しかも1992年生まれらしく、同世代!)

話したいことはいっぱいだけど、今回はこれにて。

こんな拙い私の文章を最後まで読んでくれたそこのあなた!ありがとうございました!!!!

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すいかちゃん🍉
読んでくれてありがとう♡