いろんな友情、いろんな関係

家族、友だち、恋人・・・。人生はいろいろな関係性の人々で構成されている。友情は友情でも、いろいろある。千差万別だ。

『運命の人はどこですか？』（飛鳥井千砂、西加奈子他）を読みながらふと考える。好き、にもいろいろある。自分と相手の関係性。それって、当事者の二人にしか、わからないところがある。好きだけど現実にならないことだってある。でもそれはそれで美しいなと思うことがある。

結局人生は暇つぶしだ。人生は暇つぶしだって聞いたことがある。お話同士がゆるく繋がる短編小説みたいなものなのだ。いつかどこかで繋がるかもしれないし、繋がらないかもしれない。今この瞬間には、そんな未来のこと、わかるはずもない。でも、今の瞬間って確実に未来に繋がっているのだ。

言葉で言い表せない友情や愛がある。言葉にしたら薄っぺらくなってしまうものがある。でもそれを、放っておくわけにはいかない。相手からも友情や愛を受け取っている以上、言葉にできない気持ちを行動や態度で表し、相手を思いやり・・・そんなことが必要な気がしている。

運命の人はどこですか? (恋愛小説アンソロジー) (祥伝社文庫)