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【お金にまつわるエトセトラ#10】家計管理と固定費削減の話④

おはようございます。ももたろです。

前回の記事では『家計管理』を行って固定費を削減する手順として、『サブスク費』『家賃』の見直しまでを終わらせました。

今回は最後の項目『保険料』を見直していきましょう。


『家計管理』の手順

①家計簿アプリを導入する:第7回

②無駄な『固定費』を削減する

1)水道光熱費:第7回

2)通信費:第8回

3)サブスク費:第9回

4)家賃:第9回


5)保険料

『保険料』とは、保険契約において『契約者(被保険者)』『保険会社』に支払う金銭のことを言います。

保険料は保証(『保険金』)を受け取るための対価であり、次の2つの要素から構成されています。

純保険料:将来の保険金支払いに当てられる部分
付加保険料:保険会社の運営コストや利益に当てられる部分

保険料の見直しを行うためにはまず保険の仕組みや種類について学び、自分に必要な保険を適切に取捨選択する必要があります。順々に見ていきましょう。

1️⃣保険の仕組み


・相互扶助の原理

保険は被保険者同士による『助け合い』『相互扶助』に基づいて成り立っています。

大枠としては多数の契約者が保険料を出し合い、その資金を元に保険事故が発生した契約者に保険金が支払われるという仕組みです。

例えば。100人の契約者が『病気になったら5万円の保険金。保険料1万円』という保険に加入し保険会社に保険料を支払った場合、集まるお金は100万円。
保険会社はこの100万円から手数料や運営費を引き保険金の原資とします。ここから運悪く病気になった契約者に対して5万円の保険金が支払われます。

この例から分かるように、100人のうち100人が保険金を受け取ることになるような保険はそもそも成り立たないということが分かりますね。保険会社が手数料を取りすぎる場合も成り立ちません。

こういった場合保険料を高額にするか保険金の額を下げなければいけません。

・大数の法則

保険会社は『大数の法則』を活用して統計的に保険料や保険金を算出します。多くのデータを集めることによってより正確な確率や予測が可能になります。

ある病気や事故に対して保険を作る場合、その病気や事故に遭う確率は何%なのかを調べる必要があります。この確率から集める保険料と支払う保険金の額を決定するわけですね。確率が高いほど保険料を高額にするか保険金を低額にする必要があります。

・収支相等の原則

保険会社の収入(保険料総額)と支出(保険金総額)が等しくなるように保険料を設定するという考え方です。この原則により保険会社の財務安定性や契約者に対する公平性が保たれます。

『終始相等の原則』は以下のような計算式で表すことが出来ます。

1人あたりの保険料 × 契約者数 = 1人あたりの保険金 × 保険事故数

つまり究極の保険とは”保険会社に支払われる手数料が一切ない保険”をいう訳ですが、現実的には無理ですね。保険会社で働く人にも対価は必要ですから。
逆をいえば保険会社が手数料を高額にすればするほどこの原則から外れてゆき、契約者の負担が増すことになります。

・給付反対給付均等の原則

各契約者の持つリスクに応じて公平に保険料を設定するということ。

例えば死亡時に保険金が支払われる保険に加入する場合、100歳の高齢者と20歳の若者の保険料が同じでは不公平ですね。この場合高齢者の保険料は高額に、若者の保険料は低額に設定されます。

保険はこれらの原理法則に基づいて設定、運営されています。

が。保険会社がたくさん儲けようと思えば、いくらでもこの原理原則から外れた保険を設定することが可能です。

忘れてはいけない最も大切な原理は、保険は『相互扶助』つまりみんなで助け合うものだということ。

保険の加入を考える際は、この原理に基づいて成り立っている保険なのかどうか調べるのも重要です。


保険の仕組みを理解できたところでいよいよ保険の種類を解説!と言いたいところですが…長くなってきたので次回に続きます。お楽しみに。


今日も良い1日を。

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