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【岡山大学Ceed×ももスタ】”ボヤけたアイデア”を持つ学生へ、現役起業家がメンタリングを送る!~イベントレポ

「面白いアイデアを思い付いた!」
「けど、どうやって形にすればいいんだろう…?」

このような悩みを持つ学生はいませんか?

良いアイデアを思いついたとしても、行動に移すことって中々難しいですよね。

例えば、「新しいアプリを開発したい!」となった時、

けど自分はプログラミング分からないし…
「アプリ制作会社に外注したら100万円もかかるんだ…」

現実を突き付けられ、行動できずにに諦めてしまう…

このようなケースも多いかと思われます。

そんな中!
本イベントでは、岡山の現役起業家2人が、アイデアを持った学生3人に対して”公開メンタリング”を行って下さいました!

✓ 学生さんからどんなアイデアが出たか?
✓ それに対するメンターの回答は?

では、学生さんの”ボヤけたアイデア”を見ていきましょう!

メンター紹介

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山田 邦明 氏
conote inc. CEO
岡山県津山市生まれ。
弁護士資格を取得後、株式会社アカツキにて上場に貢献。
地域商社で起業家支援、自治体ICOなどを手がけた後、地元津山でconote inc.を創業。
Pubphere設立に参画し、COOに就任。
筑波大学非常勤講師
Twitter:@kun1aki

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藤田 圭一郎 氏
株式会社コンテンツクルー 代表取締役
独学したWebデザインとプログラミングでウェブサービスを立ち上げマネタイズさせた経験が複数あり。
ビジネスになるか分からない状態のアイデア・課題からのサービス設計やマネタイズを提案するのが得意。
Twitter:@keiichilo

起業を志す学生によるピッチ & メンタリング

ここからは、3人の登壇者のピッチ & メンターからのアドバイスを紹介していきます!

【登壇者① 北川咲玲さん 健康いきいき教室】

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<自己紹介>

名前:北川咲玲
所属:岡山大学法学部法学科4年
これまでの活動:オレンジリボン運動、子供食堂、虐待防止啓発
興味があるもの:子供教育→世代間交流→高齢者コミュニティ

<健康いきいき教室とは>

ターゲット:1人暮らし or 定年退職した高齢者
目的:孤独・引きこもり・認知症などの、心と体の健康を改善する

<発案の経緯>

北川さんの地元は香川県。

そして、地元のショッピングセンターに行ってみた時、若者よりもご年配の方が多かった。

また、そこにはいきいきしているご年配の方がたくさんいた。

しかし、反対に、

✓ 友達が少ないお年寄り 
✓ 友達が亡くなったお年寄り


の方はどうしているのだろう…?

このように思ったことが、発案に至った経緯である。

<健康いきいき教室の目的>

① 心の健康
定期イベントの開催 etc

② 体の健康
体操・脳トレ etc

③ 世代間交流
ご年配の方と若い世代が交流できる場を作る

<具体的なプログラム>

① 認知症予防プチ講座
認知症を予防できるような飲食の提供

② 健康体操
ご年配の方と、YouTube上の動画を参考にした健康体操を行う。

③ 脳トレ
手先を使う遊びを行う
塗り絵・ナンプレ…など

<北川さんが思い浮かぶ理想>

高齢化社会は止められない問題である。
そのため、高齢者の人口は増え続けることが予測される。

だからこそ、高齢者の方の幸福度を上げる。
すると、社会全体の幸福度も上がる。

そんな幸せが溢れる社会になって欲しい。

【北川さんに対する公開メンタリング】

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(藤田さん)

”高齢化”は大きな社会課題です。
だから、聞いてみて「いい案だな」って思いました。



同じようなジャンルかつ、僕が知っていて伸びている事業の中に”健康になるための体操を配信しているサイト”があります。

老人ホームとか介護事業者へ、1時間くらいの健康体操を月額1万円程度のサブスクで提供するビジネスです。

今はコロナなので、1つの場所には集まってレクリエーションは出来ない。

だから、みんなにタブレットを配り、それぞれの部屋で体操をして貰う。

そんな動画のコンテンツを配信する。

このようなビジネスモデルにしたら、この事業は伸びていくのかなって思いました。

(山田さん)

屁理屈かもしれませんが、

「健康になるからおいでよ!」

って言っても、お年寄りの方は来ないのかなって。

少し悪い言い方になるかも知れませんが、少しでも

「おじいちゃんのためにやってあげてるんだよ?」

このような雰囲気が出てしまうと、人は集まらないのではないでしょうか…?

(山田さん)

あと、そもそもお年寄りの方は「健康になりたい!」と思っていないのかなって。
例えば、YouTubeで健康体操の動がをあったとしましょう。

「健康になりたい!」と思っている方は、いつかは何らかの動画に辿り着くかもしれません。

しかし、そもそも「健康になりたい!」って思っていなかったら、その人に届かないのではないでしょうか…?

だから、グランドゴルフのような”思わず参加してしまう”仕組みがあったらいいなと思いました!

(参加者)

僕は大会みたいにしたら、ご年配の方に”参加する理由”が与えられるのかなって思いました。

例えば、オセロやマージャンなどの知育ゲームの大会を開く。

そして、少し参加費を集めて上位の人には景品をあげる。

すると、

「ゲームをしたいから行く」
「優勝したいから行く」


このように思い、お年寄りの方が参加したくなるイベントになるのかなと。

【登壇者② 脇坂涼奈 桃太郎ランドを創る】

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<自己紹介>

名前:脇坂涼奈
所属:岡山大学農学部3年
過去にしたこと:特許庁主催「全国区地域ブランド総選挙」に参加→岡山白桃の取材とPRを行う

<岡山白桃とは>

岡山の伝統的な栽培方法で作られた白桃

岡山白桃の魅力
① 上品な白さ
② とろけるような食感
③ 高い品質

<岡山白桃が抱える課題>

① 岡山白桃が身近ではない
・ 半数以上の20~40代が、1日の果実類の摂取量100g以下
・ この大きな理由の1つとして、「値段が高く食費に余裕がないから」が挙げられる

② 岡山県のモモ栽培農家数・面積が共に減少
・少子高齢化の影響が大きい

→ 桃の需要と供給を双方から解決するビジネスプランが必要

<桃太郎ランドとは>

ゲーム「桃太郎電鉄」で登場する岡山の物件

<桃太郎ランドを創る理由>

① 岡山に若者向けのテーマパークを作るため
② 「岡山白桃を受け継ぎたい!」という先人の思い

<桃太郎ランドを構成する4つのエリア>

① アクションエリア
目的:若者と岡山白桃をつなぐエントランスへ
(例) モモのウォータースライダー、岡山白桃のすべてが分かるミュージアム

② お食事・おみやげエリア
目的:岡山のモモ消費の中心地創る
(例)
岡山白桃や岡山特産品が食べれるレストラン、「岡山白桃」を安く食べれる店舗

③ 食育・農業エリア
目的:観光農園を通じて生産・加工・消費を繋げる
(例) 果樹園で岡山白桃の歴史・魅力・生産を学ぶ、岡山白桃のカットや加工を体験

④ その他 (季節的なイベントなど)

<桃太郎ランドの場所>

アクションエリア、お食事・おみやげエリア(岡山市丸の内)
 ↕
食育・農業エリア(岡山市北区芳賀)

2つの場所をシャトルバスで繋ぐ!
上記の場所は岡山桃太郎空港・岡山インターチェンジ・岡山駅からアクセスが抜群!

<桃太郎ランドの強み>

桃太郎ランドを創ることによって…

農家・JA
→ 需要や認知度を上げるブランディング戦略を提供
→ 農家に興味を持つ若者を増やし、産地の維持へ繋がる

自治体
→ 岡山旅行の増加
→ 雇用の増加
→ 県民の地元愛の向上

学生・若者
→ 岡山で遊べるように
→ 岡山のことがもっと好きになる

<事業目標>

これまで”点”として存在していた岡山の魅力を”線”に変える!

<今後の予定>

壮大で実現するのが難しい…

だから、1日桃太郎ランドを計画しています!

【脇坂さんに対する公開メンタリング】

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(藤田さん)

桃太郎ランドの知名度が高いので、県外からの観光客も見込まれるのではと思いました。

また「岡山に来たら岡山っぽいものを食べたい!」っていう需要は、とてもあるんですよね。

先日東京から来た友人が「岡山、桃ないじゃねーか」って言ってました(笑)



先ほど脇坂さんが仰っていたように、いきなり大きなビジネスを始めるのは難しいですよね。

ビジネスを始めるときは、小さく始めることが大切です。

だから、駅前とかで「桃と言ったらここ!」のような販売店を作ったらいいかなって感じました。

(土居さん)

私は桃を育てている起業家です!

”桃太郎ランド”というフレーズにともてワクワクしながら、ピッチを聞かせて頂きました!

桃太郎ランドの計画は本当に大きいので、仲間を見つけながら、小さく始めることが大切かなって思いました。

(山田さん)

桃鉄とオンラインとオフラインのコラボが出来たら、面白いのかなって思いながら聞いていました!

(藤田さん)

(Q)
「実際に、桃太郎ランドっていう名前は使えるんですか?」

(A)
「前に桃太郎ランドの紹介をさせて貰った時に、岡山市からkonamiさんにお願いをして、名前の使用許可が取れています!
架空のビジネスプランだからっていうのもあると思いますが(笑)」

【登壇者③ 光畑夏奈 女性が輝くことを応援するブランド作り】

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<自己紹介>

名前:光畑夏奈
所属:岡山大学3年
過去にしたこと:身長に悩む女子向けのオンラインセレクトショップの立ち上げ

<ブランド作りを始めたきっかけ>

光畑さんは中高ともに女子校に通っていた。

その影響もあって、女性の社会進出やポジションに興味を持ち、女性がアクティブにアグレッシブに輝けるブランドを作りたいと考えた。

<以前立ち上げたブランド =pros>

私は、コロナ禍の時に =pros というオンラインセレクトショップを立ち上げました。

ここでの大切にしたことは”女の子の短所を長所にする”です。

具体的には、女性が勇気を持つために必要な物を提供、身長によるコンプレックスをなくす服の販売をしました。

<これからの =pros の活動計画>

今 =pops は活動をしていません。
今はこのブランドには何もないけど、プラットフォームは存在する状態です。

だから、私はこのブランドをリニューアルしたいと思っています。



先日インスタグラムの方で「女性がデート前に、自信をつけるため身につける物は何ですか?」と質問しました。

すると、

香水・リング・ジャケット・ヒール・真っ赤なリップ・ネイル…

このようなアイテムが上がり、私は”香水”に注目しました。

そして、香水について調べてみたところ、簡単に作れるプラットフォームがあることが判明。

また、コロナ禍の影響で香水が流行しており、定期販売サービスを始めた企業もありました。



私は飽き症なので、毎日違う香水をつけたいと思っているんです。

また、そのような女の子はたくさんいる。

だから、小さなのボトルに香水を入れて、販売するのもいいかなって思っています。

しかし、

「大学生が香水を出したところで本当に売れるのか?」

と思い、メンバーと話し合っている最中です。

<光畑さんの解決したい自身の課題>

✓ 継続的な販売形態と標品、仕事内容を確立させたい
✓ コンセプト、ターゲットをもっと絞りたい
✓ オリジナルを作る出したい
✓ 大学生が立ち上げたブランドの需要は本当にあるのかどうかを知りたい

【光畑さんに対する公開メンタリング】

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(藤田さん)

(Q)
「実際にどのようにして香水を作る予定ですか?」

(A)
「小規模企業に向けたオリジナルで香水を作れる会社がありまして、そこで作ろうと考えています。」

(藤田さん)

最初にメーカーにならずに、セレクトショップから始めたこと。

また、そこからブランドにしていくのもいい選択だと思いました。

また、D to C (Direct to customer) という戦略で売っていくのがいいかなと思いました。

コンセプト・ストーリー立ち上げ背景がきちんとしているので、これらを含めた販売が出来たらいいな~と!

(藤田さん)

光畑さんは、大学在学中も続けるべきだと考えます。

僕はこういうのは早くすべき、かつ早く失敗すべきと思っているので(笑)

僕が今35歳でブランドを立ち上げて失敗するのと、今光畑さんが失敗するのでは訳が違います。

だから、大学の内に挑戦してみて下さい!

(山田さん)

もし光畑さんが香水を出すとしたら、自身がインフルエンサーになりながらするのがいいかなって感じました。

良いアイテムを持ってることで、インフルエンス力が出ると思うので。

何なら1人でやればいいのかなとも思いました。

”熱量を後ろに持っていく人たちと一緒にやらない”

これは事業を進めるうえで肝となります。

光畑さんは事業に対する熱量が物凄いので、一生懸命頑張り、気づいたら周りに人がいる。

こっちの方が向いているのかなと思いました。

(参加者)

私も凄い香水に興味があるんですが、何を付けたらいいか分かんないです(笑)

そこで香水を試せたら本当にいいなって思いました!

また、そもそも何を選んだいいか分んない人が多いので、香水診断も出来たら面白いなって思いました。



香水のサブスクについいてですが、インターネット上で探してみたところ、お試しが無料で行えるサイトが見つかったんです。

私は「このような香水サイトよりも少し安かったら買ってみたい!」と感じました。

だから、このようなサイトを参考にして値段を決めたらいいと思います!

何を?いつまでに?

ピッチの最後に、登壇者3人はメンタリング内容を踏まえて、

✓ 何を
✓ いつまでに

行うのかを、発表しました!

北川さん
「明日までにポスターとチラシを作ります!」

脇坂さん
「1か月後までに、1日桃太郎ランドの計画をもっと煮詰めます!」

光畑さん
「2~3日以内に、グループの仲間と会議をしたいと思います!
後は、1か月以内にしっかりとしたコンセプトを決めます!」

イベントを終えて

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以上が、公開メンタリングのイベントレポートです。

イベント終了後に、登壇者の方に感想を聞いてみました!

北川さん
「このようなイベントに参加したのは初めてでしたが、皆さんから刺激が貰えて良かったです!
これから、もっと自分の事業を頑張りたいなと思います!

脇坂さん
「今回のイベントは、主催者である宮本さんにお誘いして頂いたので、参加を決めました。
メンターさんや観客の皆さんに、色々な指摘や提案をして頂け、本当に自分の為になるイベントとなりました!」

光畑さん
このようなイベントに参加するのは初めてでしたが、とても刺激的で、自分がしたいことに対するモチベーションがアップしました!
お二人のメンターの意見も会場の皆さんの意見も全て素晴らしく、参考になりました!また機会があればぜひ参加したいです!

今回のイベントは登壇者・メンターさんを含めて、約30人の方が参加して下さりとても盛り上がりました。

何かアイデアのある学生に対して、現役の起業家がメンタリングを行う。

このことに対し、筆者は「起業を志す岡山の学生は本当に恵まれているな」と感じました。

この公開メンタリングイベントは、第二回版も開催される予定です!

もし、この記事を見て下さったあなたも「ボヤけたアイデア」をお持ちでしたら、次回の公開メンタリングに参加してみてはいかがでしょうか?

イベント情報は、ももスタ note ・ twitter にて発信していますので、気になる方はフォローを宜しくお願いします!


>>岡山大学-Ceed のホームページはこちらから

>>ももスタのTwitterはこちらから


執筆:堂本一樹/編集:やぶなお


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