初デート当日に電気止まった女の話
電気止まった
おかしいな?と思ったのは、朝、洗面所の電気がつかなかったとき。この前、電球を新しくしたばかりだったので、え?また?と思った。古いアパートだから、どこか悪いのかな?などと思っていた。
あれ、これはガスが止まってる?電気が止まってる?と思ったのは、シャワーの水がいつまで経っても温かくならなかったとき。もしや………
裸で、未処理のまま放置していた郵便物を確認した。すると、「本日の日付から契約解除になるので、他の電力会社と契約してください」と(私はそのとき解釈した)書かれていた。
「???」他の電力会社…???この電力会社(どこなのかも分からない)が送電事業を辞めるのか?などとおかしな事を考えていた。
とにかくもう少し手紙が来ていないか見てみると、あるではないか。督促状が。
やっぱり(?)払ってないから、契約を解除され、電気が止まったらしい。
どうにかしなければ。
詳しいことはここに電話をかけてくださいと書いてある番号にかけた。裸で。
オペレーターの方によると、やはり未納で契約を解除したという話で、先々月分と先月分の電気代金を払って再契約できるので、こちらの番号にかけて4番を押してくださいとのことでした。
教えてもらった番号に電話をかけた。裸で。いくつか確認事項伝えて、代金を支払ったらまたこちらに電話いただき、3番押してください。とのことだった。
そして、今日は、初デートの日だった。(ひえつ)世にも恐ろしい話である。
精神疾患界隈には「お風呂キャンセル」という言葉があるが、流石にデートの日にお風呂キャンセルできないので水シャワー浴びた。髪の毛は乾かせないから、まとめてひとつ結びにして誤魔化した。
最寄駅の近くのコンビニで、滞納分を支払い、電話して電気を再開してもらった。ブレーカーを降ろしてもいないし、上げてもいないのだが(そのまま駅へ直行したため)冷蔵庫は大丈夫なのだろうか。
男性とはお茶をしたけれど、特にこちらに興味があるようではなかった。でも、私は、いいなっと思ったので、良かったら、考えてほしいと告白して別れた。望み薄だけど、こんなふうにさらっと告白できるなんて、大人になったなぁと思った。
ただ、電気止める女と付き合いたくないよなとは思う(言ってないが)
今日は1人でホテルに泊って、ジャグジー風呂に浸かって、TVに YouTubeかネトフリ写して、キングサイズのベッドで寝る。告白した日なんて、楽しまなければ損な日だと思ったから。