momo_no_kanzume_

わからない、わからないけど吐き出したい

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わからない、わからないけど吐き出したい

最近の記事

怠惰

長年アルバイトをしていたスーパーを辞めた。 理由は2つ。 1つはお付き合いしている彼が新卒で同じアルバイトも辞め、引越しをしてしまうこと。それに便乗して実家から出てしまいたかったから。 2つ目は、長年続いていたこの生活をどうにかして変えたいと思っていたから。 かなりいい加減な理由で、かなり突発的に決めたことだった。 温厚な彼は半ば強引に転がり込むわたしを受け入れてくれたけれど、もちろん申し訳なさも感じている。 彼が住む家から通える範囲で新しい仕事を探し、採用をもら

    • ひとりじゃないごはん

      雨の火曜日、正午すぎ、経堂駅のごはん屋さん。 高校からの付き合いの友だち。 こじんまりとした店内で、彼女は今朝映画館で観てきた映画について話し出した。 高校を卒業してからだろうか。 大学では講義終わりや休みの日にごはんや遊びに出かけるような友だちができず、近況を話すような相手がいなかった。 日常会話をしていないことにも気づかないほどに、わたしの日常はアルバイトの「いらっしゃいませ」と、「またお越しくださいませ」の業務としての会話で埋め尽くされていた気がする。 元々自分

      • 思うこと

        大学4年生の頃から、自分の好きな言葉や歌詞を書き留めるノートを始めた。 無印良品の文庫本型のノート。 好きな本から、好きな歌の歌詞、好きなドラマや映画のセリフ。 はたまたTwitter(Xって呼ぶのまだ許してない)で見かけた好きな言葉。 何の役に立つのと聞かれてしまえばえぇ…となるけれど、 わたしには武器のような、お守りのような、見返すたびに気持ちをリセットできるような、 だいじなノートなのだ。 見返してみると、食べ物に関する言葉が多いことに気づいた。 やっぱ

        • 飲みこめない

          『すずめの戸締り』を観た。 単刀直入に、 個人的にはまだこの作品を面白かったと形容するのは難しいなと感じた。 物語で描かれている地震。 主人公が被災者自身であり、母親を震災で亡くしているという描写。 私自身は東北の被災者ではないけれど、 あの日の記憶はまだ鮮明に残っているし、 地震のアラーム音を聞くと不安な気持ちに駆られる。 父親が仕事先から帰って来れない状況の中で、テレビから流れてくる津波の映像。 それをただ唖然と観るしかなく、父が本当に帰って来れるのか不安になった夜

          「おすすめの映画は?」

          「Words on Bathroom Walls」 邦題だと「僕の頭の中の落書きたち」。 コロナ禍が始まってからアニメや映画を1ヶ月何本も観ることが習慣化して2年以上経過した。 単純に色んな作品に興味があったことがきっかけではあったけど、だんだんとそれは「消費」行為のように思えてきていた。 面白みのない自分にとって、沢山の、多様なジャンルを観て、感じることは何か自分の中でも変化が現れるのではと浅はかな気持ちでいたけど、ただただ自分のつまらなさが露呈しているような感覚もあ

          「おすすめの映画は?」

          葛藤

          星野源の音楽がすきだ。 当時中学1年生。 携帯を買ってもらえず、まだCDプレーヤーと父親から貸してもらったウォークマンを使い込んでいた毎日。 ウォークマンでラジオから流れてきた音楽は、星野源のSUNだった。 何が衝撃的だったのか今も思い出せないけれど、 それでもわたしにはあの時が分岐点だったように思う。 当時身の回りにいる人たちはほぼ小学生からの友達や顔見知りばかりで、それなりに人望があると思い込んでいた。どちらかといえば友達は多い方だと。 でもそれは自分の首を絞めただ

          わかっちゃいるけど

          Twitterでこんなつぶやきを見かけた。 音楽はあくまでも現実逃避の手段でしかなくて、 現実を解決してくれるわけではない。 痛いとこを突かれた気持ちになった。 そしてそんな気持ちになった自分にも悲しくなった。 わたしは年に10本くらいのライブやコンサートに行ったり、家にいる時も外に出かける時も、イヤホンを欠かさず付けて音楽を聴いている人間である。 趣味は何?と聞かれたら、いちばん初めに「音楽を聴くこと」が出てくる。 そんなわたし自身、音楽というものに強く惹かれたの

          わかっちゃいるけど

          クリスマスの時期に思うこと

          もう今年も終わりだね、なんて言葉が誰と話していても会話の中に自然と出てくるこの時期が今年もやってきた。 街中が色とりどりの電飾に彩られて、帰り道に自然に視線を持っていかれるこの時期が私は好き。 クリスマスソングのプレイリストもこの時期から聴き始めるけれど、毎年なぜかこの時期は胸が締め付けられるようなそんな気持ちになる。 クリスマスソングの多くがキラキラした音、心が弾む鈴の音を響かせて、だけどそれとは裏腹に切なさを感じる気がしている。 冷たい風を感じるこの季節だから、そ

          クリスマスの時期に思うこと

          終電

          小中学生であれば、仲の良い友達が近所に住んでいることはよくある。 でも高校生・大学生になると、仲の良い友達が近くに住んでいるとは限らなくなる。 身に染みるほど思う。 心許せる友達は近くに居てほしい。 わたしには電車で30分程の距離に高校生からの大事な友人が住んでいる。 すぐ会える距離ではあるけれど、厄介なことがひとつ。 “終電”問題。 つい先日、夜遅くに彼女から突然会いに来れないかとLINEが来た。 約5年ほどの付き合いだけれど、こんな事は初めてで、すごく心配になっ

          振り返ってみれば、 いつだって恋をしていたと思う。 小学生の頃からつい3ヶ月前までは。 異性を意識しやすく、優しくされたらなおさら意識してしまうし、思わせぶりなことなんてされたらドキドキ胸がいっぱいになる。 3ヶ月前に別れたっきり、異性を意識する事も、好きになろうと思っても、全くそんな気持ちになれない。 3ヶ月前から時間が動いていないんだろうな。 私だけが時が止まったまま、彼という残像に今でも縋りついている。 特別恋人が欲しいわけではないし、だけど恋をした時の駆

          やられた

          今年放送されたドラマ、 「大豆田とわ子と三人の元夫」。 やっぱり好きなドラマだった。 好きな脚本、好きな俳優さん、好きな演出だった。 最高の離婚や問題のあるレストラン、カルテット。 私が坂元裕二さんの脚本ドラマで好きなものだ。 どれが一番とかそういうことを言いたいわけではない。 大豆田とわ子というキャラクターも、松たか子でなくてはならなかったなと考えさせられる。 三人の元夫も同様に。 このドラマの魅力は私の拙い文では伝わらないし、 検索した記事を読む方がよっぽど共

          日記

          10月からは日記を書く。 こう宣言しておく。 続いたことはないけど。 宣言とかしたら尚更続かないタイプの人間だとも思う。 書き始めから面倒くさくなるタイプ。 だったら書かなくていいやってなるタイプ。 日記なんて交換日記しかしたことない。 自分のことだけを綴ったことがない。 自分のことだけを、自分の身の回りで起きたことを書き続けることが不得意なんだと思う。 書き始めたらネガティブな言葉ばかりが並ぶ。 でも憧れる。 日記を続けたい、日記を書いてる人、そういうこ

          小心者

          私は性格的におそらくネガティヴな方だと思う。 勝手に思い込んで、勝手に不安になって、 見えてもいない先のことに怯えている。 だけど、それと対比するかのように 意外とタフなんだとも思う。 笑える動画があればそれを観てクスッと笑うことができるし、外に出かける元気も、ごはんをちゃんと食べる元気もある。 つらいことがあって、沢山泣いても 平気でネットショッピングし始めたりする。 こういうのを「情緒不安定」というのだろうか。 こういった感情の起伏を、表立って出してはいない。

          ことば

          一年半付き合った彼と別れて、2ヶ月が経った。 未だに悲しい。 毎日思い出す。未練がましいと自分でも思う。 きっかけは喧嘩だった。 喧嘩がいつしか増えた、よくある話。 よくある話で、そんなことで別れたことに対しても悲しさを感じる。 別れ話さえもLINEで終わった。 顔を見せて話してくれなかった。声も聞かせてくれなかった。 顔を見ることなく、もうすぐ3ヶ月が経とうとしてる。 「友達に戻ろう」 この言葉には偽善と、思いやりの2種類の意味が込められてる気がする。 人との関係っ

          音楽そのもの

          この間、中村佳穂さんのライブへ行った。 正直とても悩んだ。 こんな状況だし、座席も凄く近いわけでもない。 払い戻しするという選択もあった。 だけど、今行くべきだ、と身体が動いた。 電車に揺られて、一年以上振りにお台場に着いた。 Zepp Tokyoは行ったことあるけど、ZeppDiverCity Tokyoは初めてだった。 閉鎖してしまうのはZeppTokyoの方か〜なんて寂しくもなった。 開演時間になってもまだリハーサルが行われており、すぐには入れなかった。 その時

          音楽そのもの

          正直に、

          Twitterで、リア垢と呼ばれるアカウントと趣味垢と呼ばれるアカウント。 私は後者のアカウントをつくったことが人生の転機になった。 私は星野源さんが好きだ。 一概に「好き」といっても、様々ではある。 顔が好き、歌が好き、演技が好き、綴る言葉が好き、ラジオが好き。 彼の、「好きなこと、やりたいことを全て仕事にする」ということが多様な「好き」に繋がっていると思う。 その中でも私が趣味垢を作るきっかけになったものが星野源さんの歌なのだ。 ある日、ラジオから流れてきた「SUN」