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Snow Manのファンになったハロヲタの話

■Attention

これから書くことは、私自身がこういう人だからこの人(たち)のこんな部分に惹かれるんだなと分析するような内容です。
そして応援するにあたって心に留めておきたいこと。

私が感じるハロプロメンバーとSnow Manの共通点なども語っているので、別のアーティストの名前を出して比較されるのが嫌な方はご注意ください。
(なお、「この観点で見ると似ている!」と思うことはあっても、大前提として、唯一無二のオリジナルの魅力がそれぞれにあると思っています。どちらかに優劣を付けるつもりもありません。)

1万5千字弱の膨大な量ですが、もしよかったらお付き合いください。


1.そもそも誰かのファンになる理由

人が誰かのファンになるきっかけは色々ある。
有無を言わせない圧倒的なオーラを前にして無条件に惹きつけられるとか、自分の代弁者のように感じるとか、見ていて元気をもらえるとか、あるいは疑似的に恋愛感情のようなものを抱くとか。

じゃあ私が誰かのファンになるときはどうなのかといえば、「この人(たち)のような人間でありたい」と思う気持ちがたぶん一番でかい。

生き様とか美学に共感したり、こんなふうに自分も頑張ろうという刺激をもらえる魅力的な存在に出会ったときファンになる。

(さっそく話が脱線するけど、もし本気で憧れの人と同じ職業を目指したり近い世界に身を置きたい場合はファンのままでいる限り一生その人を超えられないと思っているので、Berryz工房のももち(嗣永桃子)がハロプロに加入した頃モーニング娘。の石川梨華ちゃんについて聞かれて

「もうファンじゃありません。先輩です」

って答えたようなマインドが必要だと思ってる。
でも私は同じ職業を目指しているわけではないので、今ここでいう「この人のような人間でありたい」は、あくまでファンとしての距離は保ったまま人間性を見習いたいとかそういう話)

これはたぶん、スポーツ選手とかを応援するのとなんら変わらない心理で。
あるいは作家とか経営者とかでもいい。
そこで起こる事や見せてくれる世界に衝撃を受けたり、道を極めているすごさを目の当たりにしたり、発言に感銘を受けたりして尊敬が生まれる、その心理。

逆に、尊敬できるきっかけや要素が無ければ、外見がどんなに可愛くてもかっこよくてもファンになろうと思えないし、ちやほやされて承認欲求を満たすことだけを目的にしているような人は応援できない。

ファンになったあとで表情、メイク、髪型、言動etc.にぐっときて「えっ可愛い…」「何それかっこいい!」って思う事はそれはもう沢山あるけど、人柄や文脈込みでの愛しさだなあと思うから、ファンになるプロセスとしてはパフォーマンスと内面を好きになるのがまず先にあるなあと思う。


2.アイドルを応援する時のスタンス

アイドルを応援しているとき、アイドルに対してもそのファンに対しても、世間の反応は必ずしも良いものばかりではない。

「アイドル」を名乗っていることでなんとなく未熟なものとして扱われていることも多いように思う。
「アーティスト」より一段低い場所に置かれてしまうというか。
評価や売り上げを、実力で得たものじゃないと思われることも圧倒的に多い。

まあ実際アイドル業界を見ていても、パフォーマンスとは関係ないところで疑似的な恋愛感情をかきたてるような売り方をして数字が伸びている側面もゼロとは言えない。

私がハロプロのアイドルが好きだというだけで「(恋愛対象として)女の子が好きなの?」と聞いてくる人もたまにいる。
あとは「アイドルを応援してるって恋人に言えるの?」とか「いい歳してアイドルを応援してるのはみっともない」みたいな失礼なことを言う人も。

こんなふうに「アイドルを応援する=疑似恋愛」と思っている人はたぶん一定数いる。
私がジャニーズを好きになったのは今回のSnow Manが初めてだけど、異性のアイドルを好きだと余計にそう捉えられそうな気もする。

でも、女性アイドルであろうが男性アイドルであろうが、わたし自身がアイドルに感じる「好き」は、そういう好きじゃない。

前述したように、そこにあるのは人としての純粋な敬意だ。
努力や実力へのリスペクトだ。

だから、彼ら/彼女らを好きでいることを何も恥ずかしく思う必要はないし、パートナーがいても隠すものではないと思っているし、何歳になったって好きでいていいと思う。

私は、この曲みたいなスタンスで堂々と好きな人たちを応援していたい。

愛情 貫いてるだけなのに
ひた隠す スマホの壁紙
テキトーにウソついて お茶してるとか 
かっこ悪くない? かっこ悪くない?

笑われてもいいんじゃない
芽生えし その愛恥じるほうが恥さ

アンジュルム『タデ食う虫も Like it!』


3.アイドルという肩書きはその生き方への呪縛じゃなく勲章だと思える世界であってほしい

『アイドルなんだからこうあるべき』みたいな、世間一般から求められる理想像は色々なところで耳にする。

でも、私は、アイドルもいち人間として尊重したいからこそ、あこがれや理想を自分の中で過剰にふくらませたくない。

常に尊敬しているけど、その要素を神格化して盲目的になりたくはないし、こうあってほしいという期待を押し付けたくない。

アイドル本人が「こんなアイドルでありたい」を追求する中で「ファンの期待に応えたい」と思ってくれていることは多々あるけれど、ファン側がそれを当然だと思って色々な注文をつけたり奉仕を求めるのは違うと思っている。

アイドルの応援の仕方は人それぞれ自由だけど、少なくとも私は、アイドルを、自分の欲を満たす道具にしたくない。

彼ら/彼女らをモノとして消費したくない。

先日モーニング娘。を卒業したまーちゃんこと佐藤優樹ちゃんは、過去に、水着を着たくないという発言が話題になったことがある。

その時さんまさんに「お前の裸にそんな価値があるのか」って言われたまーちゃんは、

「ひとりひとりみんなありますよ。さんまさんだってそうだし横やん(※モーニング娘。メンバーの横山玲奈)だってそうだしスタッフさん全員に」

と言ってのけた。
当時「他の子は着てるのに」とか炎上もしてたんだけど、そこには「アイドルは水着を着るのも仕事だ」という主張もあった。

でも私は、ここで彼女が示した「仕事であってもいち人間として自分を守るためにはNOと言う」姿にこそ社会人として勇気をもらったし、まーちゃんのことが好きになった。

水着を着なくたって彼女の魅力は損なわれないし、それでも、パフォーマンスで魅せてくれる彼女は正真正銘アイドルだ。

(↓卒業前ラストシングルもめちゃ良かった)


一応補足しておくと、水着グラビアそのものが悪という訳じゃない。
プロポーションを見せたい!って子がいてもいい。
逆に清楚さとか処女性を求めすぎる風潮も違うと思っている。

ただ、本人の意思を尊重して一人の人間として扱うことと、アイドルがアイドルでいることは両立できると思う、という話だ。

「水着を着るか否か」と「少女を消費しない」ということについては蒼井優と菊池亜希子も語っているので、よかったら読んでみてほしい。


私が見ている姿はどうしたってメディアを通したアイドルとしての側面であって、身近な立場ではない以上、その人の深いところまで理解しきれていないかもしれないけれど。

だから、私がこれから書く「こんなところが好き」という話だって、客観的に見れば「表面だけ見て偶像崇拝しているんじゃないか」とか、発言が矛盾していると思われる部分もあるかもしれないけど。

でも、出来る限り、アイドルも人間だ、ってことを忘れないよう意識したいと思っている。

「アイドル」であることに誇りを持って仕事をしている人たちがいる以上、アイドルという職業そのものを指して人権侵害とか性的搾取だとか言って職業ごと全否定してしまうのは違うと思っているのだけど。

その職業の素晴らしさを認めた上で、そういうことが起こりやすい構造や軽視されがちな立場への想像力は持ち続けていたいし、業界やファンの感覚がアップデートされていって新しいアイドル像がつくられていけばいいなと思う。


無邪気に応援してるだけのつもりが、歪んだ構造に加担することになってしまうのはとても悲しいから。

アイドル本人が私のこの文章を読むことは無いと思うけれど、それでも、私の言葉が彼ら/彼女らを縛る呪いになってしまわないようにと願いながら、今これを書いている。


4.パフォーマンスにはその生き方が表れるから

でもじゃあ、なんでそんなアイドルビジネスへのジレンマを抱えながらも、「アイドル」が好きなのか。

誰かのファンになる理由は尊敬だって書いたけど、どういうところを尊敬しているのか。

それは、やっぱり彼ら/彼女らが、歌やダンスをはじめとしたパフォーマンスを通じて希望を生み出すことのプロだからだと思う。

誰かの背中を押す仕事は、誰にでもできる事じゃない。
彼ら/彼女ら自身がその希望を信じる強さがなければ、言葉やパフォーマンスに説得力は生まれない。

再びももちの発言の引用になるけれど、デビュー当時のインタビューで語っていた

「歌で人の気持ちを明るくできるようになりたい。 きっと人生にくじけてる人が、いっぱいいると思うから」

https://news.dwango.jp/idol/20572-1702

という言葉は、その姿勢の最たるものだと思っている。

だから、本当にアイドルを極めている人はすごく強いし、人としてかっこいいと思う。

特定のメンバーの発言とかじゃなくて楽曲の面でもそうだ。

「僕」と「君」だけの目線で完結するような恋の歌だけじゃなくて、性別も超越した地球規模・宇宙規模の人生讃歌もハロプロには多いのだけど、それが一見ぶっとんでるように見えて実はめちゃくちゃかっこいい。
そして、それを見てると、明日もまた生きようと思えたりする。

(ちなみにこの46億年LOVEはSexy Zoneファンの方に刺さるんじゃないかなと思ってる。Sexy Zoneも全然詳しくはないんだけど、以前モーニング娘。とLOVEマシーンのコラボをしてくれた時からスキルの高さも愛や未来を語る説得力も本物だなと思っている)

アイドルを見ていると、その歌を聞いてると、愛とか未来とか希望とか平和とか、そんな少しクサいって言われちゃうようなことも、ちょっと信じてみたくなる。

その姿に救われることが、沢山ある。


5.これまで手を出してこなかったジャニーズ界隈

正直、こうしてSnow Manのファンになるまでジャニーズには手を出してこなかった。

偉そうに「アイドルのファンであることは恥ずかしくない」と語ったあとなのに超偏見で申し訳ないのだけど、学生時代クラスにいたジャニヲタの子たちが苦手だったというのもあって、少し、ファンになるのが怖かった。

(ファンマナーも精神年齢も人それぞれだしジャニヲタってひとくくりにして偏見持つの良くないな、って今ならわかるのだけど、同担拒否とか、新規と古株の争いとか、他のグループ敵対視してるみたいな派閥が怖くて、距離取っておこ……という気持ちがあった)

あとは単純に、数年前までジャニーズってSNSや YouTubeにいなかったから、家にTVが無い自分にとっては詳しく知るきっかけがあんまりなかった。

だからSnow Manも、デビュー日がモーニング娘。の15期デビュー日と同じということで存在を認識してはいたものの、曲を初めてちゃんと聴いたのは「君の彼氏になりたい。」という曲がハロプロっぽいと話題になった時だった。

ただこの時は、「へーたしかにハロっぽい曲!」と思ったものの、本人たちを深く知ろうとか他の曲も聞こうというところまで行けず、そのまま時間が経ってしまった。

でも、それから一年以上経った2021年12月上旬。

Snow Manを愛する二人の友達によって再び彼らの動画を見せてもらってその魅力に気付いたが最後、YouTubeを見始めたら止まらなかった。

12月が終わる頃、彼らが紅白初出場を迎えるまでにはJr.チャンネルもSnow Man公式チャンネルで上がってる動画もほぼ見てしまっていた。
1月にはParaviでそれスノの過去回を追った。ブログも読み始めた。

ファンになったと認めざるを得なかった。

界隈が怖いとかいう理由で彼らのファンにならないのは彼らのパフォーマンスに対してもマナーが良いファンに対しても失礼だと思ったし、他のファンどうこうではなく私自身が彼らを尊敬できるかどうか、応援したいかどうかで考えたら、応援しないなんて選択肢は無かった。


しつこいようだけど、先月まで、まだ曲もメンバーの顔も名前も認識してなかった。
私は本当にごく最近彼らを知ったばかりの、もう出来立てほやほやの新規ファンだ。

だから、これから書く彼らの魅力は、ずっと彼らを応援してきた人たちはわかりきっている事だとは思う。
逆に、いやそれは違うよ、何も知らないのに分かったような口聞くなよって部分もあるかもしれない。

私が文字情報や過去動画で知ったその関係性や歴史への理解は、どうしたってリアルタイムでその光景を見てきた先輩ファンたちにはかなわないなあとは思うのだけど。

そうやって昔から支えてきたファンの方々がいるから今の活躍があることに感謝とリスペクトを捧げつつ、その上で、今からでも彼らの歩みを知って今後の活動を一緒に応援していきたいなと思っている。


6.Snow Manの何が魅力的なのか

まず大前提として、パフォーマンスに惹かれる。

バミりも無いシンプルな空間の中での位置取りの綺麗さ。
全体で揃うべきところは揃えつつ、一人一人の動きにちゃんと個性が見えるダンス。

通常のMVの表現力も良いけど、モーニング娘。のフォーメーションダンスを定点で見るの好きなハロヲタは絶対Snow ManのDance Practiceでも興奮できると思うので見てほしい。衣装や照明に頼らずに実力だけで黙らせに来る感じ。

そしてアクロバット。

6人は特にアクロバットがすごいとは聞いてたけど、逆にそのすごさが分かりにくくなるくらい当然のように技を決めてて、「え、冷静に考えたら皆がみんなこれ出来るわけじゃないよね?」と驚かされる。
(もともと身体能力が高い人ばかりが集められたというわけでもなく砂浜で特訓して出来るようになったっていうのもぐっとくる)


そんなストイックなパフォーマンスを見せつけられたかと思えば、バラエティ動画になると途端に親しみやすい雰囲気になって、仲の良さが伝わってくる平和なやりとり。

人数の多いグループになると誰かが輪に入れなかったり見ててハラハラする空気を感じることもあるけれど、Snow Manはそれが無かった。
(厳密には増員当初の動画はちょっとだけ緊張した雰囲気も感じたのだけど、それも空気が悪いとかではなくお互いに馴染んでいくための気遣いが見えて好印象だった)

メンバーの平均年齢が高いこともあってか、面白さはちゃんと保ちながらもノリで動くだけじゃなくて俯瞰で全体を見れる人がいる。
ツッコミはしても、その人を傷つけるような否定はしない。

何かを苦手な人がいてもそれを肯定して励ますし、勝ち負けを決めるような企画ですら、負けた人が罰ゲームとかじゃなく勝った人に称号を与えるってシステムなので安心して見れる。


そして、そんな、パフォーマンスも雰囲気も良いグループになるまでの、デビューに至るまでの歴史。
デビューしてからも続いた逆境との向き合い方。

彼らの人生を、その努力や苦労を、簡単に「泣けるコンテンツ」みたいに消費したくはない。

ただ、今の彼らと地続きで存在するその過去が彼らの血肉になっていると思うからこそ、パフォーマンスが持つ説得力を語る上で無視できない部分だなと思う。

それぞれの長い下積みの歴史や周囲を見送る葛藤、増員する時の決意を知れば知るほど、9人全員が「Snow Manを名乗ること」の重みに腹をくくったグループなのだな、と思ったら、尊敬するしか無かった。

その覚悟が、人を惹きつけるのだと思う。

わたしの座右の銘は、もう10年くらい前からずっと「Where there is a will , there is a way.(意志あるところに道あり)」
なのだけど、Snow Manの歴史を知った時、こんなにも全員がこの言葉を体現してるアイドルグループ見たことないと思った。

そして、みんなこの言葉が似合うのだけど、中でも特に阿部亮平くんにこの言葉のような姿勢を感じることが多いなと思っていたら、気付けば推しになっていた。

(ちなみにジャニーズは「推し」じゃなくて「担当」って呼ぶ文化があるみたいだけどまだその呼び方には慣れていない)

でも推しの魅力を語り出すと長くなるから、詳しく語るのは一番最後にまわして、先に他のメンバーの魅力に触れようと思う。


7.メンバーそれぞれの好きなところ

・深澤辰哉さん
ふっかさん。なんか分からないけどさん付けで呼んじゃう。

しょっぱなから中身やパフォーマンスのことじゃなくて申し訳ないのだけど、失礼ながら初期の印象は「ハイブランドをよく着ている人」だった。
そんなふっかさんは名前と顔が一致するのもその魅力に気付くのも他のメンバーより数日遅れてしまったけれど、一度気付いたらすごく刺さる存在だった。

イジられやすい三枚目な振る舞いの裏にある懐の深さとグループへの想いの強さ、視野の広さがすごい。行くときは行ける、引くときは引ける人だなと思う。

歌っている時の真剣な横顔とバラードの時の歌声が好き。
個人的に「EVERYTHING IS EVERYTHING」はふっかさんが一番魅力的だと思っている。

最年長なだけあって言葉の重みみたいなものもすごくある。
人生をかけて守りたいものがある人間は強いなと思わせてくれる人。

・佐久間大介くん
私にSnow Manの曲を最初に教えてくれた友人の推し。
第一印象は、静止画より動画の方が圧倒的に魅力的な人。写真うつりが悪いという意味ではなく、放出するエネルギーや纏う空気感的な意味で。生で見るとさらにすごいんじゃないかと思う。

(個人的にはBEYOOOOONDSの高瀬くるみちゃんの表現力が好きなハロヲタは佐久間くんのことも知って欲しい)

ダンスやアクロバットが上手いSnow Manの中でもとりわけレベルが高いのが素人目にもわかる。目が奪われる。
さっきSnow Man全体の魅力を語ったときに貼ったダンス動画はもちろんなんだけど、このサムネイルにもなってるスワン宙のシーン(5:41と5:53あたり)、合成かと思うくらい跳躍が高くて美しくてそこだけ何回も見ちゃう。

あとは、明るく元気なアニヲタだけど、にぎやかさとは裏腹にたまに消えちゃいそうな時があって、それも目を離せない理由の一つな気がする。
そして実はめちゃくちゃ気を遣えるし周りの空気を読んだ振る舞いをする人だなと思った。

いろんな側面全部ひっくるめて佐久間大介という人間なんだと思うけれど、的確に物事を見て場面によってペルソナを使い分けている人だなと思う。

でも、そこで見せる顔がどんなものであっても、「Snow Manの佐久間大介」の吸引力がすごいのは間違いなくて、底なし沼というよりはブラックホールみたいな存在だなと思っている。


・渡辺翔太くん

私が「Snow Manちょっと気になるかも…」と思ったきっかけの存在。彼の歌声に惹かれなければ全ては始まらなかった。

何気なく聴いてても耳に残りやすいよく通る声はSnow Manの武器だと思う。

あと、パフォーマンスのときもバラエティのときも常にありのままの自分でそこにいるなと思う。人間味がめちゃくちゃあって、媚びることなく本能や直感に従って動ける天才肌の人って印象が一番強い。
天才って単語は「苦労せずになんでも出来てしまう」みたいにも聞こえてしまいかねないけど全然そういう意味ではなくて、むしろ超ストイックな努力家だと思っているけれど、それでもやっぱり彼を見ていると「天才だ……」と思ってしまうものがある。

人は「自分と似ている人に惹かれる」パターンと「自分と正反対の(無いものを持っている)人に惹かれる」パターンがあると思うのだけど、私にとっての翔太くんは圧倒的に後者で。

本能での行動は、理性じゃ真似できない。

意識してできる振る舞いじゃないから、むしろ意識したとたんに遠ざかってしまうから、永遠にこの人にはなれないなという悔しさと、だからこそ感じる尊さで、すごく眩しい。


・宮舘涼太くん

だてさま。最初は「どこまでが素でどこまでがキャラなの……」って戸惑ってましたが愚問でした。人一倍熱くて責任感があって愛情深い漢だなと思います。
その姿を見てると、彼のファンは絶対に幸せだろうなと思えるような信頼感があります。
(なぜか彼のことを語ろうとすると急にですます調になっちゃう)

歌もダンスも常に力強さと安定感があって、余裕すらありそうな姿は本当に頼もしい。プロ。

そして、良いところは沢山ありすぎるくらいなんだけど、それを具体的に言語化するのが難しいひと。これは魅力に気付けていないとかでは全くなくて、なんだろう、「宮舘ワールド」なるものは肌で感じるものだからそれを分解できないんですよね。ハロヲタ的に言えばだーいし感的な言語化できなさ……。

バラエティのときに意外とボケたがりだったりするところや、さりげなく楽しそうにしてる姿が好きです。
嬉しそうにニコニコしているのを見ると一緒に嬉しくなっちゃう、そんな存在。

どうか健やかに。


・岩本照くん

本人のダンスやアクロバットのスキルの高さ、そのかっこよさも勿論なんだけど、振付のセンスが天才だと思う。

「君の彼氏になりたい。」がハロプロっぽいって一時期盛り上がってたけど、「Infighter」も相当ハロプロみを感じるなと思ってて、メロディーだけじゃなく照くんの振付もその要素のひとつな気がしている。

でも、ハロプロみを感じるって書いた直後に矛盾してるようだけど、彼の振付は唯一無二だとも思っている。Snow Manにしか出せない独特の世界観が確実にある。

振付以外のことでいえば、一見ちょっと怖そうないかつめお兄さんかと思いきや誰よりも柔らかい笑顔で笑うし、誰よりもお辞儀が深いし、Snow Manの事をちゃんと知る前から「シルバニアを使ってフォーメーションを考えてる人がいる」って噂だけ聞いたことあったけど照くんがその人だったし、良いギャップで溢れてて。

グループ全体の魅力を書いたときにもクールなパフォーマンスとそれ以外の時の親しみやすさに言及したけど、そういう「Snow Manらしさ」の芯にいる、いなくてはならない人だなと思う。


・向井康二くん

わたしがSnow Manの魅力にハマるきっかけをくれたお友達の推し。
個人的には唯一自分と同学年のメンバーなので、康二くんを基準に他のメンバーの年齢とかこれは何歳の時の出来事なんだなとか考えちゃう。

ハスキーな声が特徴的で、曲の良いスパイスになってるなあと思う。

佐久間くんの印象と少し通じるものがあって、場の盛り上げ役だけど、ただ騒いでるんじゃなくてすごく周りを見てる、頭の回転が速い頑張り屋さんな人だなと感じる。

かなり繊細さもあるように見えるし、関西出身だからってもともとボケがうまいとかグイグイいけるとかじゃなく色々なものを乗り越えた上であの明るさがあるんだなあと思うと、すごく応援したくなる。

怖がらずに前に進める人の強さも勿論かっこいいけれど、本当は怖くても、怖さを知っていても勇気を持って飛び込む選択ができるところ、本当にすごいしかっこいいなと思う。

この世界が、彼が安心して笑っていられるものであってほしい。


・目黒蓮くん

話すトーンは「動」より「静」の印象があるし一見落ち着いた雰囲気も纏ってるのだけど、クールとは全然違って、むしろ熱い人だなあ、と思う。
少年っぽさがどこか混在しているというか。
ザリガニ釣りが好きとか駄菓子屋が好きとかそういうわかりやすい言動に限らず。

なんというか、愚直すぎると言ってもいいくらいの真っ直ぐさがあるなと思う。
大人になるにつれて折れてしまいがちな気持ちを、折らないままにちゃんと持っている人。

それゆえに器用ではなさそうというか、正直すぎて誤解されやすそうだなとか、時には伝え方を間違えちゃうこともありそうだなという印象もあるのだけど、もし間違えてもそれに気付いた時点でまた誠実に向き合える人間力があると思うし、その泥くささこそが彼の魅力だと思う。

あとは、歌声と文章に温度がある人。

彼の紡ぐ言葉、歌声、パフォーマンスに救われる人が、絶対に沢山いる。
というか私もすでにこの一ヶ月で掬い上げてもらった感情がある。

尊敬してるし、感謝してます。


・ラウール
1人だけ呼び捨てで申し訳ないなと思いつつそのまま呼んじゃう。

最近アンジュルムを卒業した笠原桃奈ちゃんに近いものをめちゃくちゃ感じる…と思ってTwitterで「ラウール 桃奈」とか「ラウール かっさー」で検索したら既に同じこと思ってる人結構いた。実年齢よりも大人びた外見で年齢の離れた既存グループに加入して(グループ加入時点の年齢がラウ15歳、桃奈12歳?)馴染むための努力を重ねたところとか、しっかり者なんだけど年相応な無邪気さもちゃんとあるところとか、最初は緊張や必死さも見えたけど、メンバーに愛情深く見守られながら育った結果いい意味で暴れられるようになった感じとか。
そのひたむきさもパフォーマンス中の色気も。
どちらも2003年生まれな事にびっくりする。

(↓桃奈が冒頭からバチバチにかっこいい曲がこちら)

先に桃奈との比較ばっか書いちゃってラウール本人への言及がおろそかになったけど、一番思うのは、光のような存在だということ。

金髪だとか長身だとか外見的要素で目を引くということもあるけど、それ以上に、内面から溢れ出る光があると思う。

生まれ持った華も、培ってきたスキルも、それに甘んじずに成長し続けようとする姿勢も、未来しかない。今が若いからってだけではなく、本人の資質として、これから何色にだって輝ける人。


8.そしていつのまにか推しになっていた阿部亮平くん

阿部ちゃんこと阿部亮平くん。

知れば知るほど「ちゃん付けで呼べない」みたいな気持ちにもなりつつ、アイドルを天職と言い切る彼へのリスペクトを込めて公式ニックネームで書いていこうと思う。

私の座右の銘である「Where there is a will , there is a way.(意志あるところに道あり)」を最も体現しているように感じるとさっきも書いたけれど、それはつまり、私にとって一番「この人のような人間でありたい」と感じる人、ということだ。

他のメンバーにもそう感じる部分はある。
それぞれに、書ききれなかった魅力や尊敬エピソードがいっぱいある。

だから正直、Snow Man全員好きだし、(ハロプロの時も特定の推しがいるというよりは箱推しだったし)阿部ちゃんだけ特別推そうと最初から思っていた訳ではなかった。
ていうか私が最初にSnow Manに興味を持ったきっかけは翔太くんの声だったから翔太くんに落ち着くのかな〜と私も友達も思ってたくらいだった。

でも、Snow Man自体のファンになったときと全く同じで、抗えない魅力を前にしたら自然と、ファンを名乗らざるをえないなと気付く瞬間が来る。
推しはつくるものではなくやってくるものだって言うけど、本当にその通りだった。いや、これどう考えても他のメンバーより刺さってるな……と自覚したとき、阿部ちゃん推しを名乗ろうと腹を括った。


翔太くんの魅力を語った時に「自分と似ている人に惹かれる」パターンと「自分と正反対の人に惹かれる」パターンの話をしたけれど、阿部ちゃんは前者の、似ている人に惹かれたパターンの極みだな、と思う。

これからその人の良さを語ろうという時に自分で「似ている」とか言うのはおこがましい気もするし申し訳ないのだけど、行動からうかがえる思考回路が、未知のものへの好奇心が、秘密主義と言われるような自分と他者の線引きが、頑固さや不器用さや真面目さが、共感しか無いのだ。

そういう根っこの性質に共感できるからこそネガティブな側面とか直面しやすい壁も想像できる一方で、「それにどう向き合って何をどう活かすか」という戦略と行動力は自分よりはるか上のハイレベルさで、刺激を受けることばかりで。

この人が見ている景色が知りたい、と思う回数が圧倒的に多いのが阿部ちゃんだった。

阿部ちゃんは、有言実行にせよ不言実行にせよ、とにかく自分の目指す場所をきちんと定めることができて、そこに辿り着くための道を切り開いていける人だと思っている。

よく本人の紹介として語られるのは、上智大学院卒かつ、合格率4%の気象予報士資格も持っているインテリジャニーズということ。

私自身は大学受験当時MARCHギリ落ちるくらいの偏差値だったし、早慶上智はさらに上の、手の届かない大学だった。
そんな大学に、受験勉強のための活動休止期間があったとはいえAO入試じゃなく一般入試で現役合格していると知った時点でまず「すごいな……」という感情がわく。

噂によると、入学後も年間100公演以上の仕事との両立を続けながら(しかもあんなにアクロバットとダンスをこなすグループで)学年上位3人に与えられる学業優秀賞まで取ったとか、留年せずに院までストレートで卒業したとか、各方面への努力がえげつないなと思う。

(阿部ちゃんもすごいけど、受験のための活動休止当時ぶつかったメンバーも、信じて待つことを決めたメンバーも、その後の両立を支えたメンバー全員が人として強い……)

ただ、ひとつ思うのは、もちろんその学力自体も尊敬する要素の一つではあるのだけど、「高学歴だから」「この大学出身だから」って学歴フィルターをかけて無条件に「頭の良い人=好き!」ってなるのかというとそれは違う、ということ。

(アイドルと比較するのもおかしいけれど、自分の兄も京大卒という高学歴だからこそ余計にそう思う。兄を尊敬してないという意味じゃなく、身近に比較対象がいるからこそ、高学歴であることそのものへの評価と、私が阿部ちゃんに感じる尊敬の種類が区別しやすいという意味で)

私が彼を尊敬する最大の理由は、この大学進学も、院への進学も、気象予報士の資格も、「アイドル以外の道でもやっていけるための保険」なんかじゃなく「アイドルとして生き抜くための武器」だと言い切れるその芯のブレなさにある。

将来の保証もなく見通しの立たない不安定な状態でそれでも努力を続けられたのは目標を見失うことが無かったからで、目標から逆算して行動することで確実に自分を成長させて、実際に今それが仕事に繋がっている、という凄さ。

そこまで人生をかけてアイドルであることを選んでいる人が発する言葉やパフォーマンスなんて、信頼しかない。


そのストイックさの一方で、「常に肩肘張って生きてる」みたいな窮屈さはなくて、体全体をバタつかせて笑ったり毒を吐いたりたまに元末っ子っぽい自由な言動をするところを見ていると人間らしくて安心する。




あとは、ハロヲタ的な視点で言うと。

個人的に、阿部ちゃんにはももちとかさゆ(道重さゆみ)とかに対して感じる尊敬と同じ種類の尊敬を抱いている。

メタ認知能力に長けていて自己プロデュースに意識的な、ファンを幸せにするって意志が特に強いタイプのアイドル。

これは全然相互フォローとかでもない方のたまたま見つけたツイートなので急に引用してごめんなさいなのだけど、ものすごく同意で。

ももちやさゆは勿論、阿部ちゃんもよくあざといとか可愛いって言われてるけど、裏側にはこの男前さと潔さがあるなあと思う。けして女々しさとか媚びではなく、誰かを喜ばせたり幸せにするための選択としてその行動がある。

ただしこの時、本気で相手の幸せに責任を持っている一方で、周囲の期待に応えようとするあまりに自我を押し殺してまで演じる事はなさそうな「確固たる自分」を持っている人たちだとも思う。
表面的には求められる顔をすることもあるけれど、それ以上に、内側にある自分自身を見失わない強さを持つ人たち。

誰よりもファン思いでファンの期待に応えているようで、良い意味でちゃんと線引きをしていて、自分が目指す理想を曲げることはない。


それと、TV番組に単独出演するとき、自分をきっかけにグループの存在を知ってもらおうとする姿勢もさゆを思い出さずにはいられないところ。

自分たちがやっているパフォーマンスには自信があるから、知ってもらったら絶対に好きになってもらえる。だからまずは自分がその看板を背負って、興味を持ってもらう努力をする。

既にいるファンの存在も大切にした上で外の世界にも目を向け、時に孤独な環境でもその役割を全うする姿を尊敬している。



でも、ここまで大量に人柄のことを書いてきたけれど、やっぱり何よりも、パフォーマンスしている時が一番輝く人だと思う。

情報番組に出る爽やかな顔もクイズ番組に出てる真剣な姿も全部本人の武器だけど、どれだけリポーターやバラエティタレントとして活躍しても、それらひとつひとつの仕事に真剣に取り組んでいるのは間違いなくても、そうやって「Snow Manを知ってもらう」という野心の先で目的に据えられてるのは、その強さが一番発揮されててかっこいいのは絶対に「アイドル」をしている時だ。

まだ私は生でライブを観たことがないから映像での判断にはなるけれど、彼は、他のどんな瞬間よりもこの瞬間のために生きている人なんだなと思わせてくれるパフォーマンスをする。

特にGrandeurのダンスは、阿部ちゃん推しだって自覚する前から阿部ちゃんの踊り方が一番好きだった。

このDance Practice映像は、阿部ちゃんに限らずSnow Man全員がめちゃくちゃ上手い。スキル的なことを言えば「ダンスが上手いメンバー」として一番に名前が上がるのは他のメンバーかもしれない。

それでも、彼の生き方がこのときのダンスに一番表れている気がして、それが歌詞や曲調にもマッチしていて、一番目で追ってしまう。

ダンスだけじゃなく歌もすごく惹かれる。
その柔らかい声質も、感情を乗せた丁寧な歌い方も、ハモりの安定感も。
バラードに限らず、語るように、心の深いところまで意味を届けることのできる歌を歌える人だと思っている。

阿部ちゃんのかっこよさは、ここまで書いてきたような生き方、その魂の使い方にある。
誰よりも目の前の世界を吸収して自分のものにして、人生を真剣に全うするからこその輝き。

とはいえ、美化をしたいわけではないし、常に強い姿であれと望んでいるわけでもなく。
もしたとえ気持ちを強く保てない瞬間があったとしても、幻滅するなんてことはない。

これは極論阿部ちゃんに限らずすべての人間に言えることだけど、そこで生きているだけでいい。

ただ、その上で本人が私たちファンに見せたい姿や景色があると思ってくれるのならそれを見てみたいし、そのために頑張ろうとしているなら少しでも支えになりたいと思う。

長い人生、これから年齢を重ねていくほどに深みが増していくだろう未来を楽しみにしながら。

9.おわりに


この長さを全部読んでくれた人はどれくらいいるのかなと思いつつ。

自分の「好き」をここまで詳細に言語化したのは初めてのことでしたが、ファンになって日が浅いからこそ、今しか書けない、何かを好きになった時の新鮮な感情のままに書きました。

こういうふうに心が動く感覚、忘れたくないな。

でも、好きだからこそ、その生き様を尊敬して背中を押されるからこそ、彼らに生きがいをゆだねるような依存した人生ではなく、自分自身もやりたいことを突きつめて幸せな人生を生きるのが彼らへの礼儀だな、とあらためて思いました。

好きなものを好きと言いたいという個人的な欲求から書き始めた文章ではありましたが、誰かの共感を生んだり、誰かが興味を持つきっかけになったりしたらいいなと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

2022.1.22

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