赤ちゃんのベストな睡眠時間
赤ちゃんは眠くなれば勝手に寝るものと思っていませんでしたか?
自分の子は他の子と比べて寝てないんじゃないかと心配していませんか?
今日は赤ちゃんのベストな睡眠時間をお伝えするので、お子様のベストな睡眠時間をチェックしてみてください。
■ 赤ちゃんのベストな睡眠時間
赤ちゃんも一人の人間です。個性があります。
よく寝る子もいれば、なかなか寝ない子もいます。
たくさん寝たい日もあれば、夜更かしをしたい日だってあると思います。
また睡眠の質と量は、月齢(年齢)で変化します。
例えば、新生児の睡眠は浅く、いつの間にか寝ているなんてこともありますよね。(睡眠ログをつけ忘れることもしばしば。。。)
月齢が高くなると、深い睡眠もあらわれて日中の睡眠がまとまりますが、結局それが「普通」なのかが分からなくて困ってしまうことも。
そこで知っておいていただきたいのが、月齢別の赤ちゃんのベストな睡眠時間です。
夜間の睡眠やお昼寝の時間についても気になるとは思いますが、まずは全体の睡眠時間について確認してみてください。
一歩ずつ着実に進めましょう。
以下の表は、「月齢別のベストな睡眠時間」を示した表になります。
赤ちゃんのベストな睡眠時間は月齢によって異なるので、お子さんの月齢が上がる度に確認してください。
なお、ベストな睡眠時間は日中と夜間の睡眠時間の合計になります。
例えば、生後6ヵ月の赤ちゃんの場合、以下のどちらでもベストな睡眠時間の範囲内におさまるので、睡眠時間は適量だと考えられます。
例1 睡眠の合計が12時間の場合の内訳
日中 4時間(朝寝:2時間、昼寝:1時間、夕寝:1時間)
夜間 8時間
例2 睡眠の合計が14時間の場合の内訳
日中 5時間(朝寝:2時間、昼寝:2時間、夕寝:1時間)
夜間 9時間
■ ベストな睡眠時間の根拠
アメリカ国立睡眠財団は、年齢毎に必要な睡眠時間に関する研究結果を公表しています。
この時間を根拠に月齢に応じた適切な睡眠時間を設定しています。
アメリカ国立睡眠財団が作成した資料を愛波文さんが日本語訳しているのでそちらを参考までに載せておきますね。
表の見方ですが、青色の枠「推奨」が「ベストな睡眠時間」となります。
水色の枠「許容範囲」はベストではありませんが、この時間は名前のとおり許容範囲です。
お子さまの睡眠時間をチェックして、許容範囲におさまっていればOKとしてみてはいかがでしょうか。
気にしすぎは、ストレスになるならよくありません。
ちなみに、アメリカ国立睡眠財団は一般の成人については、平均7~9時間寝ることを推奨しています。
ママとパパの睡眠時間はベストな睡眠時間でしたか?
■ 日本の赤ちゃんは世界一眠らない!?
実は日本の赤ちゃんの睡眠時間は世界一短いと言われています。
近年の情勢により両親共働きという家庭も多く、どうしても大人の生活に赤ちゃんが合わせないといけないなんてこともあると思います。
しかし、赤ちゃんにとって睡眠は心身の成長に大きな影響を与えます。
赤ちゃんの睡眠で心配なことがある場合は、まず相談してみましょう。
身近な主治医でもいいですし、もちろん睡眠コンサルタントに相談するのも一つの選択肢です。
なお、お子さまのねんねのコンサルティングをする際は、睡眠時間を一つの目安としてチェックしますが、睡眠時間だけですべてを判断するわけではありません。
この記事では「知らない」から「知る」ことに焦点をあてたため、もどかしさを感じている方も多いと思います。
そこで次回は、赤ちゃんのぐっすりねんねを実現する初めの一歩「睡眠の土台」をご紹介します。
参考文献
『ママと赤ちゃんのぐっすり本』 愛波 文 著
『ぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方』 愛波 文 著
Cross-cultural differences in infant and toddler sleep. Mindell J.A. Sadeh A. Wiegand B. How TH. Goh DYT. Sleep Med 2010;11:274-280
赤ちゃん及び保育者(ママ、パパ)に関して不安や心配がある場合は、医師等の専門家に相談しましょう。
本記事の内容については注意を払って記載していますが、アドバイスを実行する際は読者の方の判断で行ってください。
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