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ねんねトレーニング(=ねんトレ)ってどうなの?

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年は金曜日に記事を公開します。
noteのペースはゆっくりになりますが、Twitterで子どもの睡眠とプロの対応について、Igでnoteの要約版を公開予定です!
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赤ちゃんのねんねでしばしば話題になるのがねんトレ(=ねんねトレーニング)ですよね。
睡眠コンサルタントの資格を取っているというと「ねんトレの人」と勘違いされることもあり、少し困惑します。
ねんトレは人によって考えていることが違うので、まずは認識合わせからしましょう。

■ 人によって違うねんトレの意味

「ねんトレ=ねんねトレーニング」というという言葉をよく見聞きするようにしましたが、人によって意味するところは様々だなと感じています。
そこで、私が定義するねんトレについてご説明します。

ねんねトレーニング(和製語)
 もともと赤ちゃんがもっている一人で眠る力を引き出すためのねんねの練習のこと。セルフねんねの獲得を目指して行う。

Momoぐっすりねんね辞典

ねんトレという言葉自体が日本語独自のものなので区別が難しいので、ご参考までに私がねんトレで使用するメソッドの具体例をあげます。
 ・ エクスティンクション(Cry it outの一つ)
 ・ タイムメソッド(ファーバーメソッド)
 ・ フェイドアウトメソッド

よく、「泣かせるねんトレ」「泣かないねんトレ」など、「泣く」ことが議論の焦点になることがありますが、いつもの習慣を変えれば「泣く」のは起こりうることです。

例えば、旅行だっていつもの安心できる家と違うから泣くことがあると思います。
でも、旅行に子どもを連れていくことをかわいそうなんて思わないですよね。

ママとパパが見守っているなら大丈夫。
赤ちゃんが「泣く」ことは悪いことではないんです。

■ 睡眠トラブルの改善=ねんトレではない!

睡眠トラブルを解決したいからと言ってすぐにねんトレに走るのは賢明ではありません。
一刻も早く解決したくて分かりやすい方法に飛びつく気持ちはわかります。

でも、まずは睡眠の土台を整えましょう。
睡眠の土台を整えないままねんトレを行うと効果が得られないことがあります。
また、睡眠の土台を整えただけで睡眠トラブルが改善するケースもありました。

1.睡眠環境を整える

睡眠環境には、光、音、温度・湿度、服装、安全性があるとお伝えしました。
もうすでに実施しているという方もこちらの記事を参考にして、ぜひ見直してみてください。

2.疲れすぎる前に寝かせる

とにかくトライ&エラーで一日のスケジュールを見直してみましょう。
ベストな睡眠時間」「活動時間」「日中の睡眠(お昼寝)の回数と時間」の組み合わせです。
赤ちゃんの寝かしつけのタイミングがわかる『活動時間』」で一日のスケジュールの組み方もご紹介しているので参考にしてみてください。

また、就寝前のねんねルーティンも大切です。
一貫性をもって毎晩取り組みましょう。

3.日中のスキンシップを増やす

睡眠の土台の幸福度です。
幸福度と睡眠の関係がなかなか理解してもらえないのですが、大人もイライラしていると寝られないですよね。
赤ちゃんも心が不安定だと寝つきが悪くなったり、夜泣きにつながったりします。

スキンシップは量より質です。
スマホやテレビなしで、1対1の時間を作ってあげてください。
ハグや手をつなぐ、頭をなでてあげましょう。

■ ねんトレを検討している方へ

睡眠の土台を整えたうえで、生後9ヵ月以降で夜通し(6~10時間程度)眠れていない場合は、ねんトレを検討してもいいと思います。

私自身も子どもが生後10ヵ月の時にねんトレをしました。
その効果はあったのでねんトレ自体には肯定的ですが、むやみにやることではないと思っています。

ねんトレには強い意志と一貫性が求められます
以下のポイントについてよく考えて家族で結論を出してください
 ✓ 誰のために、何のためにねんトレをしたいのか?
 ✓ ねんトレをした後、赤ちゃんにどうなってほしいのか?
 ✓ ねんトレをした後、ママとパパはどういう自分になりたいのか?
 ✓ 全ての希望を叶えるのに、ねんトレ以外の方法はないのか?

ねんトレをする際はお子さんの成長が順調であること、医学的に問題がないことを医師等に確認しましょう。

ねんトレの方法は書籍などで確認し、勝手にメソッドをアレンジするのはやめましょう。
必要であれば、睡眠コンサルタントなどの専門家からアドバイスをもらいましょう。
おすすめの書籍は愛波文さんの『ママと赤ちゃんのぐっすり本』です。

今日のぐっすりねんねポイント
 ねんトレですべての睡眠トラブルを改善できるとは限りません。まずは睡眠の土台を整えましょう。


参考文献

 『ママと赤ちゃんのぐっすり本』 愛波 文 著


  • 赤ちゃん及び保育者(ママ、パパ)に関して不安や心配がある場合は、医師等の専門家に相談しましょう。

  • 本記事の内容については注意を払って記載していますが、アドバイスを実行する際は読者の方の判断で行ってください。

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