55 何がトランプに結びつけるのか?
イーロン・マスクCEOに続き、RFケネディーJr.元民主党大統領候補、タルシ・ガバード元民主党大統領候補(2020年)が、トランプ大統領候補の支持を公言した。民主党の大統領候補だった二人が、共和党の大統領候補を支持する事が今まであったのだろうか?何故、リベラル派の彼らまでが、ゴリゴリ保守派のトランプ大統領候補と若手保守派のホープであるJDヴァンス副大統領候補を支持するのだろうか?
私は、”左翼対保守派の政治思想の戦い”が、今は、”全体主義対自由主義の戦い”に変わってきたから、と思うようになった。これは、民主党の左翼化が加速され、”我々が絶対正しい”、だから、”間違っている輩を強制的に排除するべき”、”我々の正義に基づき言論を統制しなければならない”、と全体主義=共産主義、に本性を現してきたため、と分析する。
以下、ハリスの発言をボンジーノ・ショー(9月3日 13:34-) から引用する。
ハリスの発言:彼(イーロン・マスク)は特権を無くしているし、それ(X)は解体されなければならない。結論的には、フェースブックのルールとツイッター(発言まま)のルールが違うとは言えない。同じルールが適用されなければならないのだ。SNSには責任があり、自分達がどれほど大きな力をもっているかを認識しなければならない。彼らは、数百万人の視聴者になんらの監視も規制もなく、直接語りかけているが、これはやめなければならないのだ。
ハリスは、フェースブックのように言論統制のルールを守らないイーロン・マスクと”X"は解体しなければならない、と明言している。まさに、フェースブックの創始者であるMark Zuckerbergマーク・ザッカーバーグが、”コロナワクチンについての投稿を制限するように、バイデン政権から圧力があった”、と告発したのを思い出した。あの、保守派からは”左翼の手先”と目されてきたザッカーバーグまでが、バイデン政権による言論統制を告発せざるを得なくなったのだ。
余談だが、私の敬愛してやまない、スティーブ・K・バノン氏が、Rumbleで、”カマラと呼ぶのを辞めよう”、と呼びかけた。バノン氏は、MAGA運動の経済顧問的な存在で、トランプ大統領候補の熱烈な支持者の一人。トランプ政権時代に通商および製造政策室室長をつとめ、後アメリカ議会の査問委員会への強制出頭を拒否したため、6ケ月の禁固刑に処せられ、最近出所したばかり。禁固刑の影響と思われるが少しやつれた感じがまだある。
これは、”今、ドナルドと呼ぶものは誰もいない。皆がトランプと呼ぶ。だからファースト・ネームのカマラと愛称を使うのは辞めよう。” というもの。この主張に私も従うことにした。今後はハリス、またはハリス大統領候補と呼ぶ事にする。
ただし、個人的には”同志カマラ”、”カメレオン・カマラ”(主張が真反対に変わるから)、”チェ・マラ”(チェ・ゲバラにかけて)という呼びかけは悪くないと思う。
このハリスの主張するように、今や、世界中でSNSへの弾圧が強まっている。アメリカの保守系SNSと目されるTelegramが、欧州に続いてブラジルでも弾圧された。さらに、”X"もNATOから検閲をうけ、続けてブラジル国内での弾圧が始まった。
そして”X"は、ブラジルでは、”VPNでXにアクセスすると一日あたり最高でUS$9K(約1.4百万円)の罰金を科す”、とモラレス検事が警告している。
マスク氏は、xを自由な言論空間として守るため、政治・思想信条については、右も左も検閲はしない、と明言している。トランプ大統領候補が民衆からこれだけの支持を集めている背景の一つには、まさに”自由な言論を守る”という強い姿勢を示しかつ実行してきたから。だからこそ、思想的にはリベラル派と目されるマスク氏でさえ、トランプ大統領候補を支持したのだと、私は確信した。
一方で、RFケンディーJr.元民主党大統領候補がトランプ大統領支持に回ったのか?
一つには、民主党の大統領候補が、投票なしで、なし崩し的にハリスに決まった事に対し、訴訟も辞さないと明言している。
さらに、RFケネディーJr.氏はもともと、”コロナ・ワクチンの強制接種”に対して、公然と反対してきた。こうした民主党の全体主義に反対して、自由主義を守るトランプ大統領候補の支持を表明したものと、私は考える。
なお、トランプ大統領候補は、RFケネディーJr.氏を、”Make America Healthy Again"担当に指名すると宣言している。
さらに、もう一人の元民主党の大統領候補(2020年)であったタルシ・ガバード氏までトランプ支持に回った。タルシ氏はすでに民主党を離党していたとはいえ、これもMAGA運動の強い追い風になることは間違いない。そういえば、そもそもトランプ大統領候補自身がもともとは民主党支持者だった、事を思い出した。ことほど左様に民主党が様変わりした、という事だ。
ただし、共和党も一時期は、保守派からRINO(Republican in Name Only) 名前だけ共和党員、といういわゆるネオコン一派(あるいはグローバリスト)に牛耳られていた時期もある。これに対抗したのが、MAGA運動と言っても良いのではないか。
これらの動きが示すように、アメリカ大統領選は、あきらかに全体主義対自由主義の戦い、あるいは、エリート集団(ディープステート)対民衆の戦い、というフェーズに移ってきたものとみえる。万一、トランプ大統領候補が負けたとしたら、いったいアメリカはどうなって、世界がどう変わるのか、想像することすらおぞましい悲惨な状況になると暗澹たる思いになる。
トランプ大統領候補は、もし自分が負けたらアメリカはどう変わるのか、と聞かれて、”アメリカという国が亡くなるだろう”、と予想している。
最後に、コロナワクチンについて、以下まとめてみる。
バイデン政権では、軍、警察等の政府機関で、ワクチン接種を義務付けた。結果、多数の有能な軍人や警官が”強制接種を拒否”し、退職を余儀なくされた。さらに、各エアラインまで、”ワクチン接種"の証明書がないと、搭乗させない、等の強制手段に出たこともある。
この施策は、バイデン政権とCCD(Centers for Disease Control and Prevention) アメリカ疾病管理予防センター(言わずとしれたファウチ長官がアメリカ官僚中で最長の独裁期間を満喫してきた)、HHS (United States Department of Health and Human Services) 保健福祉省、製薬会社、そしてディープステートによる、強制だった。
この施策に猛然と反対した一人が、mRNAの発明者の一人で、米国の特許9件を取得しているマローン博士だった。また、心臓外科で各種の医学雑誌の編集長をつとめ、さらに実際に武漢ウイルスの数百人に及ぶ患者を治療してきたピータ・マカロー博士も公然と反対の声をあげた。
ただし、”ワクチン接種そのものに反対するのではなく、年齢と既往症をもとに、各自の主治医と良く相談して、接種するかどうか決めるべき”、という主張だ。
ちなみに、トランプ大統領候補も同じ主張をし、接種するかどうかは、あくまで各個人が決めるべきで、政府が接種を強制してはいけない、という立場。
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