90. What's so funny?何がそんなに面白いの?
1月9日 ジミー・カーター元大統領の葬儀に列席したトランプ新大統領がバラク・フセイン・オバマ元大統領に耳打ちし、オバマ大統領は”ごきげんな様子で”笑った。
どんな話が二人の間であったのだろうか?トランプ新大統領もオバマ元大統領もまだ明かしていないが、ランブルでボンジーノ氏はニューヨーク・ポスト紙の記事を紹介した。
このビデオでは、トランプ新大統領とオバマ元大統領は先に席についていた。オバマ元大統領が他の参列者が通るため立ち上がって通路を空けたシーンから始めっている。オバマ大統領が再び席に座った後、トランプ新大統領は少しだけ逡巡して(話かけようかどうかちょっとタイミングを計っていたように私には見えた)オバマ元大統領に耳打ちを始めた。
コーラスが流れているので、二人の会話は聞き取れない。しかし、"forensic lib reader Jeremy Freeman" (裁判証拠にも使える読唇ができるジェレミー・フリーマン氏が読唇で読み取った会話をニューヨーク・ポストが報じた。以下、この記事を紹介する。
By Steven Nelson Published Jan. 9, 2025, 12:26 p.m. ET
スティーブン・ネルソン記 2025/1/9 東海岸時間 12:26 PM
念のため。”ニューヨーク・タイムズ”は世界的に有名で権威があるとされているが、その報道姿勢はワシントン・ポストと並び典型的な左翼的な地方新聞。ちなみに二紙とも地方新聞でしかないのに、なぜか我が国の論客(保守系を含めて)のほとんどは、後生大事にこれらの左翼新聞と左翼TV(MSNBC, CNN)を,"金科玉条”のように崇め奉っているようにしか私には思えてならない。
アメリカ保守派からすると、これらのレガシー・メディアはただの”嘲笑の的”でしかなく、”またこんな大嘘をついている”、”こんな腐ったメディアを信じちゃだめだよ”、"xxxがこう言ってるから、真実はその真反対のはず”、くらいの存在でしかない。事実左翼TVはどんどん視聴率をネット放送に奪われ、その影響力が地に落ちたのは、今回の大統領選で明らかになった。(トランプ攻撃を続けても、トランプが勝った)
我が国の隣国である韓国では、尹(ユン)大統領の戒厳令発令と2時間後の撤回、議会での大統領弾劾成立と、大統領逮捕令の発令、それに対して、驚いた事に20~30代の若者も交じった尹大統領の擁護派が大統領府を24時間取り囲んで、大統領逮捕を阻止してきた(夜中にはマイナス20℃近くにもなる厳寒のさなかにも拘らず、一般民衆がそこまで頑張っているとのこと)。
御多分にもれず韓国もメディアは左翼に牛耳られ、またアメリカ以上に司法が法として独立しておらず政治利用されている、という絶望的な左翼支配社会であるにもかかわらず、民衆、特に反日親北教育を受けてきた若者が、尹大統領を支持するようになり、また行動し始めた。私は正直驚いている。
李相哲先生と最近放送を始めたらしい呉 善花先生のユーチューブ番組を見て、韓国でもネットがレガシー・メディアを駆逐しつつあるのか、と感じた。韓国情勢は、別の記事で紹介したい。
しかし同じ”ニューヨーク”でもニューヨーク・ポストは保守的なオンライン新聞。”保守系だから信用できる”とは思わないが、これまで、左翼メディアの嘘を暴いてきているのは事実。日本語版がまだないようなのが残念に思う。以下、ニューヨーク・ポストの電子版(無料版)
すでに、ネットでは著名な保守系論客がこの会話を取り上げているようだ。(例えば、日本文化放送の山口敬之氏等。)私はその解説を観る前に、私なりの推測を交えてこの記事を書くことにした。(むろん、後でご意見を拝聴したいと思うが)
さて、御葬儀に先立ち、席に着いたトランプ新大統領とオバマ元大統領は、和やかにリラックスした会話を楽しんでいるように、まるで”軽いジョークを言い合っている”ように私には思えた。しかし世界を動かしてきた(そして動かそうとしている)二人のアメリカ大統領が、元大統領の葬儀で、不謹慎なジョークを飛ばすはずはない、とも思った。
読唇術者のフリーマン氏は、トランプ新大統領はカメラを意識して、オバマ元大統領に、”重大な話があるから、後で静かなところで話そう”、と提案したように見える。二人ともTVカメラに、”友好的である”、と映るように意識していたのだろう、と説明している。
そして、”their smiles and laughter belied more serious substance." 二人の笑顔と笑いは。もっと深刻な話を隠すものだった、と推測している。
以下、その会話の全文。(あくまで読唇術で読み取ったもの)
続けてこの記事は以下の論説を載せている。
トランプはオバマの2015年のイラン核合意と2016年のパリ気候合議から離脱したが、これらの事が話題になったのかどうかは分からない。トランプとオバマは過去10年間にわたり緊張関係にあったとされてきたが、このこの楽しそうなやり取りが起こった。
カマラ・ハリス副大統領の反応については、以下の分析を示した。
二人はカーター前大統領に敬意を払いつつ、互いの会話を楽しんだように見えたが、カマラ・ハリス副大統領は葬儀の間、彼らの前列に座っていた。トランプとオバマが笑っているのに気が付き、"溜息をついた”ように見えた。
VEEP(副大統領VP Vice Presidentを揶揄したような言い方で、アメリカTVのコメディー・ドラマのタイトルになった)は、2024年選挙で歴史的な大敗を喫したが、左を振り返り司令長官(大統領の別称で、アメリカ全軍の最高指揮官だからこう呼ばれる。トランプ新大統領のことを指す)の様子をみて、さっと向き直り前を向いた。
ハリスはため息をついて目をぐるりと回した。(あきれた、という表情)
またトランプ前政権で副大統領だったマイク・ペンスは、トランプ新大統領としっかり握手をし、メラニア婦人とも挨拶をしたが、カレン・ペンス婦人はトランプ夫妻と目線を合わそうともしなかった。
マイク・ペンス副大統領は、2020年大統領選のバイデン勝利を承服できなかったトランプ大統領(選挙には大きな不正があったとの主張で)に背き、バイデン勝利を認めた事から、保守派の間では”裏切り者”呼ばわりもされた。トランプ大統領との仲は修復不能になったのは事実で、今回の大統領選ではトランプ支持には回らず、また自身も大統領選には立候補しなかった。私は正直、二人が固く握手をしたのは意外だった。(トランプとオバマが楽しそうに会話をしたのはもっと意外だったが)
GWブッシュ大統領はトランプ夫妻は無視したが、席に着くとオバマ元大統領とは親しげに話しをした。(ただこのオバマ大統領の表情は、トランプ新大統領との楽し気な会話の時と違い、口を固く結び、”しょうがないなあ、、”という感じに私には思えた。間に座ったブッシュ婦人(名前は忘れた)は楽しそうに夫を見ている。
バイデン大統領はジル婦人を間に挟みハリス副大統領の隣に座った。(最前列だと思う)ジル婦人はハリス副大統領とは挨拶もせず無視しているように見えた。(トランプ新大統領をホワイトハウスに迎えたときの満面の笑みとは明らかに違う)
また、先に退陣を表明したカナダのトルドー首相もこの葬儀に参列していた。トランプ新大統領が入場してくるのを、”恐怖と嫌悪”(という風に私には見えた)に満ちた目線で迎えた。
これをFOXニュースを引用して、ニューヨーク・ポストはこう報じた。
Trudeau warns Trump’s statehood talk could distract Canada from real tariff threat: ‘Very skillful negotiator’
トルドーは、トランプの国家指導者としての話は、本当の関税脅威からカナダの気をそらせかねない、と警告する。:”非常に熟練した交渉人だ”
トランプ新大統領はトルドー首相に、”麻薬のアメリカへの密輸をきちんと取り締まらないと、カナダからアメリカへの輸入に重い関税をかけるぞ、と脅したと報じられている。それが、”distract” 気をそらせる、惑わせる、というのはどういう意味なのか、私には分からない。(どなたか英語の達人に教えて頂きたい)
もしかしたら、麻薬云々はトランプ新大統領一流の取引であり、実際には農産物、自動車、鉄鋼・アルミ、ガス・石油等の天然資源に、関税をかける、とトルドー首相は考えているのかもしれない。実際に、カナダはアメリカへの輸出にほとんどの産業が依存しており、仮に輸出制限がされると、国家としての存立危機にもなりかねない。
最後に、トランプ新大統領のTRUTHへの投稿を紹介したい。これは、元のビデオに冗談のセリフを入れ込んだパロディー版だ。トランプ大統領は脚本を読んだように聞こえるが、オバマ大統領の発言は過去の発言から切り取りしたものと思う。(音声合成のような不自然な感じはしない)このパロディー・ビデオは相当時間をかけ、お金をかけて演出のプロが作り出したものだと思う。
とにかく面白いので拙訳と合わせて以下紹介する。1/12 11:52投稿(アメリカ東海岸時間)以下のTRUTHリンクから視聴できるので、試して頂きたい。わずか1分39秒の短いビデオで、セリフが文字表示されるので、繰り返し見たら意味は分かる、と思う。とてもパロディービデオとは思えないほど完成度が高く(本物にみえるし聞こえる)、笑えるはずだ。
私が観た(日本時間 1/13 12:23)時点で、21.7Kの”好き”がつき、6.6K回リピートされているが、これからもっと再生回数は増えると思う。
実は、このポストを見る前まで、トランプ新大統領とオバマ元大統領が、いったいどんな会話をしたのかな、と想像をたくましくしていた。
トランプ新大統領は "I've pulled out of that. It's the conditions", とまだ続いている(現在完了形)で言ったのだから、thatが何であれ、今でも”離脱”なり”脱退”なり、"撤退”しているはず。であれば、バイデンが再び合意と参加をした”イラン核合意”でも”パリ気候議定書”でもないはず。
であれば、すでにバイデン政権が無様に撤退し多くの市民と米軍兵士を死なせてしまった、アフガニスタンからの撤退だったのか?しかし、実際に撤退したのはトランプ政権ではなかったし、撤退の条件として、タリバンに対して、何かの国際条約から離脱を約束したのか?その条約はなんだろう?
国際条約でないとしたら、何かの国際取引のことかな?ひょっとして中国にもっていた不動産のことかな?いや、ひょっとしたらFRB(連邦準備銀行)関連で、仮想通貨についての約束事なのか?(一般にFRBの筆頭資本家のロックフェラー家はユダヤ系と言われているが、実際にはWASPのはず)
イーロン・マスクかRFケネディーJr.との間で、取引として何かの約束事を撤回することを条件にトランプ陣営に来てもらったのか?
考えだしたらきりがなくなっていた。しかし、このビデオを見て思ったのは、トランプ新大統領はこの会話を当面は公開する気はなさそうだ、という事。むしろ、”そんなこと考えなくても大丈夫だよ。私はしっかりオバマ元大統領とも(例えばこれまでは互いに辛辣な批判を繰り広げてきたけど)、互いに好きとか嫌いじゃなくて、アメリカを守るためになら誰とだってちゃんと話ができるから”、というメッセージを感じた、(確かに、ニューヨーク・ポスト紙のコメントには、”トランプ大統領は取引の名人だから、好き嫌いは関係なく、取引できるんだ”、という主旨の反応が多かったように思う)
このビデオで分かる事は、複雑なホワイト・ハウスとそのOB達の人間関係だ、と割り切っても良いのかな、と考えた次第です。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
ご批判も歓迎しますので、ぜひコメントをください。今後の励みにしたいと思います。