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76 Where have all the voters gone? あの投票者はどこに行ったんだろう?

表題のグラフは、Colling Rugg(コリン・ラグ)氏が2024年11月7日に、Xポストした以下のコメントから抜粋したもの。これは投票締め切り11/5の2日後の中間の集計結果であり最終確定値ではないことを最初にお断りしておく。

このグラフの”Popular Vote"は”人気投票”ではなく、”全国得票数”という意味。この全国得票数の2012年から今回の選挙までの推移を表す。

Colling Rugg氏の11月7日の大統領全国投票数のグラフ (Xポスト)

Collin Rugg氏:どうやってバイデンは2020年の歴史上最も保全された選挙で81百万票を獲得したのか、もう議論できるかな? 

このコメントは、様々な選挙操作疑念の追及に対して、民主党とレガシー・メディアが口を揃えて、”2020年選挙は歴史上最も保全された選挙だった。だから投票操作などなかった”、と主張してきた事に対する特大の皮肉。

11/7時点での集計では、ハリスは約67百万票(中間集計値)で、前回バイデンの81百万票(確定値)から、14百万票も少ないことが分かる。しかしハリスの得票数は、2016,2012年の民主党の得票数とほぼ同じであり、2020年のバイデンだけが突出している。

WiKiからの引用
https://en.wikipedia.org/wiki/United_States_Electoral_College

念のため、少し大統領選の方式を説明する。大統領の投票は直接投票ではなく間接投票である。有権者は”Electoral College"選挙人団と呼ばる総数538人に対して投票し、過半数(270票)以上とれれば、大統領に選出される。この選挙人団は人口により各州に振り分けられ、各州で勝った選挙人団が一人勝ちして、総投票数を獲得する。例えば、今回は上記の図のようになり、例えばテキサス州は40票をトランプが、カリフォルニアではハリスが54票(全米で最大の投票数)を一人勝ちした。ただし2州(メイン、ネブラスカ)は州をさらに選挙区に細分している。

今回の大統領選ではトランプが"landslide”地滑り的に将来した、とレガシー・メディアでさえ報じざるを得なかった。その理由は、

・トランプ大統領は312票、ハリスは226票で、86票という近年なかった
 大差をつけ、勝利した。
・7つのスイング・ステート(以下参照)計93票(総数538票の約17%)の 
 全ての州でトランプが勝った。

だからこそ開票日の深夜にトランプ勝利が予想されたのだろう。

NBCニュースから引用
https://www.nbcnewyork.com/decision-2024/swing-states-electoral-votes-most-important-presidential-election/5955231/

このコリン・ラグ氏のポストをみて、私自身が”この14百万人もの投票者はわずか4年でどこに消えたのだろうか?”と不思議に思い、Where have all the voters gone?" から、”Where have all the flowers gone?" ( 邦題:花はどこへいった?)という昔のフォークソングを思い出した。

このフォークソングを今でも歌える人は、結構年配の方のはず。(^ ^);
私は、大昔に友達とバンドを組んでこの歌を歌ったのだが、レコードを買った記憶がない。たぶんラジオ放送をカセットテープに録音して聴いたのではないかと思う。そして、元歌にしたのは、ブラザース・フォーだったと思ったが、改めて、以下のYoutubeで聞いてみると、微妙に私の覚えた歌い方と違う。他の、例えばピータ・ポール・アンド・マリーの歌をコピーしたのかもしれない。


この歌をWikiで調べてみると、”ピート・シーガ”というシンガー・ソング・ライターが、1955年に作ったものらしい。歌詞はアメリカの古いフォークソングの”コロダ・ドーダ”をもとにし、メロディーはアイルランド風にしたものらしい。

"Where Have All the Flowers Gone?" is a folk song written by American singer-songwriter Pete Seeger in 1955. Inspired lyrically by the traditional Cossack folk song "Koloda-Duda", Seeger borrowed an Irish melody for the music,[1] and published the first three verses in Sing Out! magazine.[2] Additional verses were added in May 1960 by Joe Hickerson, who turned it into a circular song.[3] Its rhetorical "where?" and meditation on death place the song in the ubi sunt tradition.[4] In 2010, the New Statesman listed it as one of the "Top 20 Political Songs".[5]

WiKiからの引用

その後、多くのフォーク・シンガーが、いわゆる”反戦歌”として歌い大ヒットした。英語の”エ”も分からなかった私達は、ただ単に、簡単で覚えやすいメロディーと、単純で引きやすいギターのコード進行だったからだ。要するに初心者でも弾き語りできる、という理由からだけで、歌詞の意味は全くわからなかったはず。当時のフォーク・ソングはほとんど同じコード進行だった。

今聴くと、ちょっとだけジャズをかじった私には、素朴だけど単純すぎて退屈に響く。コードもメロディも意外性がない。また、多少英語が分かるようになった今、なんか”偽善者”ぶって聞こえてならない。自分でも、”嫌なジジイ”になってしまった、と思うが、まあ長い人生をかけて多少は世の中が分かってきたからだ、と自分自身を納得させた。

さて。フォークソングは置いておき、アメリカの選挙についてもう少し説明しておく。

まず上院議員は、各州の人口比ではなく、単純に各州均等に2名の枠が与えられている。これは、アメリカ合衆国(正しい日本語はアメリカ合州国か、むしろアメリカ連邦国だと思うが)の建国時に、発足当初11州しか連邦に加わってくれなかったので、”この指とまれ”と勧誘するため、”人口比じゃなくて各州に均等に上院議員数を与えるよ”、とした事に端を発する。つまり、この選挙方法はいわばアメリカ建国の精神そのものであり、さすがの民主党もあからさまにはこの方式に反対していない、と思う。

ただし、民主党はこれまで、例えば連邦最高裁判所の ”Packaging" 注1)や、”Filibuster”の禁止中2) 等々、さまざまな制度改悪を試みて全体主義体制を確立しようとしてきている。だから実際には、今の選挙制度を人口比例に変えようと画策しているのかもしれない。

注1) 連邦裁判所は、現在9名の終身裁判官(辞職するか亡くならないかぎり裁判官で居続けられる)で構成されており、トランプ前政権下で、9名うち5名を保守派に変えられた。(高齢で辞職した革新派だった裁判官を保守派に置き変える事ができた。これは後々、非常に大きな効果があった)民主党は、裁判官の定員を大幅に増やし、自分達に有利な革新派の裁判官を任命しようとしてきたが、これを"Packaging"と呼ぶ。

注2) ”Filibuster”とは、議会で法案採決のとき、反対派が無暗に長い演説をして、採決の期限を超えて採決できなくするための政治手法。これまで最長はたしか10時間以上の演説をした猛者がいた、と記憶する。
今や伝説となった故安倍総理の米両院議員総会でのスピーチをどうしても思い出す。当時の下院議長(共和党)が感激のあまり涙が止まらずハンカチで目頭を押さえた(当時はバイデン副大統領が上院議長だった)あの演説だ。”演説冒頭の掴み”として、"I have no intention neither no ability to filibuster" 私はフィリバスターをするつもりも能力もありません(みなさんの貴重な時間をくだらない話で無駄にする気はありません、という意味)と始め、議場を和ませた名演説を思い起こさせる。

一方、下院議員は各州の人口比で重みづけした枠を持つ。この下院の人口重みづけの選出方法は、次の選挙で重要な意味を持ってくる。実は今の各州の人口変動は、共和党に非常に有利に働いている。例えば、カリフォルニア等のブルー・ステート(民主党カラーの青色から、民主党が多数派の州はこう呼ばれる)から、テキサスやフロリダのレッド・ステート(共和党カラーは赤色)へ大量に人口移動が起こっている。この人口変動が続けば、近い将来、共和党が下院でも盤石の多数をしめられるようになるかもしれない。これは重大な傾向なので、別の記事で紹介したい。

AP通信が11月28日に報じた大統領選結果

とここまで書き済んだ時、念のため今年の最新の開票結果ををネット検索してみたら、またまた驚きの結果が分かった。

AP通信が11月28日に報じた大統領選結果 2

上は、AP通信が11/28に報じた大統領選の結果。(この時点でも開票率はまだ100%ではなかった。)

11/7から開票が進み、トランプ大統領は全国投票数でも50%を取った事が分かった。(2016年の大統領選では、トランプ大統領は全国投票数ではクリントン候補に負けていた)

また先の記事で、RFケネディーJrは、”自分の名前を立候補者リストから削除する”よう要請していたが、一部の選挙区で削除されず、最終的に0.5%(約750K人)の得票を取ってしまった事がわかった。

このAP通信の開票情報をもとに、表題のグラフを修正したものを以下紹介する。

11/28AP通信の開票数をいれた

この修正グラフをみて驚いたのは、

・トランプ大統領は、2016年(大統領に選出)から2020年(現職大統領とし
 て選挙にのぞんだ)、そして2024年(今回の選挙)へと、順調に得票を伸
 ばしてきたこと。
・ハリスはバイデンにはかなわなかったものの、オバマ、クリントンに比べ
 ると遥かに多くの得票を得たこと。
・それでも、バイデンに比べ5百万票も得票を落としたこと

さすがに14百万票という”とんでも得票数”までではないにしても、5百万票も消えた事になる。私にはどうしても2020年のバイデンジャンプは実際の投票だったとは思えないのだ。

ここからは、どこかに消えた民主党支持者5百万の行方についての私的分析。

まず、アメリカの政治経済に嫌気がさして国外脱出したのだろうか?
いやいや、過去4年間はバイデン政権で、事の良否は別にして、リベラルの大好きな政策を次のように実行してきたではないか。

1) 国境を開放し不法移民をわんさか招き入れ、自国内のエネルギー資源(シェール・オイルガス)採掘は止め、自然エネルギーという幻想で中国を思いっきり儲けさせ、そのくせCO2削減の協力を取り付けるため中国に対して関税障壁は下げ、中国側の言い分を飲みつづけたではないか。

2) ウクライナには多額の経済支援と武器供与を続け、戦争を継続させてきたではないか。一方では退役軍人たちがホームレスになる事態を招いた事には目をつぶってきたではないか。

3) 警察の予算をカットして、暴動を誘発しかつ見て見ぬふりをしてきたし、さらにジェンダーをぐちゃぐちゃにし、女性スポーツへの”生物学的には男”の参入を許し、結果女性アスリートの公正な競争をできなくし人権侵害してきたではないか。

4) 反ユダヤ、反イスラエルにも裏から支援し、大学を初め教育機関に対しては、アメリカの歴史、文化、慣習を悉く破壊するCancel Cultureを応援してきたではないか。

これら全て、リベラルからするとユートピアだったはず。そんなユートピアに向かっていたアメリカから、リベラルが脱出するはずは絶対にない、と私は思う。ただし今後数年間、トランプ政権のもとで、ハリウッドセレブを初め、大金持ちが海外に移住することは十分あるとは思うが。

では、この5百万人は、今回はハリス圧勝と思って投票しなかったのだろうか?レガシー・メディアが”ハリス圧勝”との予測を連呼したのを真に受けたのだろうか?

いやいや、選挙戦後半はさしものレガシー・メディアも、”ハリス圧勝”ではなく、“僅差でリード”、とトーンを変えてきた。だから、まさか安心しきって投票に行かなかった、という事はなかったはず。

では、実際にはその5百万人はどうしたのか?私は、今後数十年は真実は解き明かされない、と思うが、個人的には5百万人など最初からいなかったのだ、としか思えないのだ。であれば、そんな魔法はどうやってかけれらたのか?正直分からないが、ディープステートにはそれだけの事をしでかす力がある、としか言いようがない。

次に開票の確定に、アメリカでは何故これだけ長い時間がかかるのか、についてまとめてみる。(日本時間11/30時点でも確定立は99.7%程度のようだ)特に民主党が牛耳る選挙区では開票と集計の確定にはとんでもなく時間がかかる。

少なくとも我が国ではどんな選挙であっても、開票の当日深夜か遅くとも翌日早朝には得票数は確定する。

以下、アリゾナ州上院議員選挙で惜しくも敗れた(その前には州知事選でも敗れた。)Kari Lake カリー・レイク氏の11月26日のXポスト。 

”選挙日から(わずか)20日間で開票を終えられておめでとう!” 

アリゾナ州の大統領選ではトランプ大統領が5.5%も上回り、7つのスイング・ステートでは最大の勝利に終わったものの、開票の確定には20日間もかかった事に対する皮肉。

以下、アリゾナ公式選挙監視委員会の開票確認完了の証明書。日付は2024年11月25日(投票日から20日後)になっており、アリゾナ州のState Seal(州の印章)が押されている。

アリゾナ州選挙監視委員会のWEB
同調査員会の開票結果の公式認定


次に、アメリカ国内での出生率と不法移民の歴代大統領時代の推移を紹介する。

バイデン政権下で以上に急増した不法移民、さらにその市民権もない不法移民に投票権を与えた民主党リベラル派(私は左翼全体主義者と考える)は、あの手この手で、この違法施策を進め、これに反対するトランプ政権に事実無根で卑劣極まりない非常中傷を展開するものと簡単に予想される。事実、レガシー・メディアはすでにこの洗脳報道を加速しつつあり、我が国の後追いメディアもそれに右へ倣えをしている。

私は、アメリカ、日本のレガシー・メディアはすでに勢力を落とし始めており、トランプ復活でその息の根を止めて欲しいと願ってはいる。しかしアメリカと比べ我が国は、今まさにかつてのバイデン政権発足当時のような左翼全体主義が全盛を迎えているのが実態だと思う。一日でも早く、多くの国民がこの実態に気が付き、レガシー・メディアの洗脳報道から解放され、我が国の国民、領土、として文化歴史を守る、という意思を選挙で明確に示すようになってほしい、と心から願っている。

最後に、嫌な話はおいておき、口直し(?)のニュースを紹介する。

以下、アメリカで現代文明社会から距離をおき、昔ながらの生活習慣を守っている、アミティーの人々も、トランプ支持を表明していた、というもの。

我々(トランプ)を支持してくれた全てのアミティーの人々に対して、心からの感謝をささげたい。私はペンシルベニア州の一員としてこれほど誇りに思える事はないだろう。

そしてトランプ大統領の11月8日のXポストを紹介してこの記事を終わることにする。(次に紹介したい記事の序章になるようなコメント)

11/8 トランプ大統領のXポスト

カリフォルニア州知事のギャビン・ニューカムは、我が国の美しいカリフォルニアを殺そうとしている。歴史上はじめて、カリフォルニア州は、州外に出ていく人口が、州内に移住してくる人口を上回った。(カリフォルニア州の人口は減ってきている)

言いたい事はたくさんあるのに、なかなか思うように筆が進みません。一つには、”あれもこれも”、と本質から外れた事を書いてしまう癖が抜けないからだと思います。例えばどうでもいいフォークソングの話とか。どうも私の講義もそんな感じのようです。さらに頭の整理ができていないため、”あのグラフどこに保存したかな?”、”誰の発言だったかな?”、等々を調べるのに時間ばかりかかり、肝心の執筆時間が減ってしまう事も理由の一つです。

しかし老体に鞭打ち、私のできる範囲で、アメリカ大統領選の結果についての分析と今後の動向予測について、記事にしていきたいと考えています。今後も願わくばお付き合いいただければ幸いです。今のところ考えているのは、だいたい次のような内容です。ただし、いつ公開できるかわかりませんし、途中でケツを割るかもしれません。

1.Dem will loose tomorrow's election today(民主党は明日の選挙に今日まける) 州間の人口移動と今後の選挙への影響
2.Justice League (正義同盟)トランプ政権の閣僚人事、その意図と今後の見通し 
3.Straight Deal (直球取引)トランプ政権の国際関係に対する取り組み 


参考まで、以下のニュースソースは基本使いません。その内容を知るのは、アメリカ保守派の論客たちの論評を通してです。

・レガシーメディア(MS-NBC, CNN、ABC等のTVとNYT, WP, Guradian等の
 新聞) 
・著名な国際関係学者(例えば、私の大嫌いなミアシャーマン氏、キッシン
 ジャー氏等。三アシャーマン氏は日本のある保守派論客のYoutubeをみて
 知り、4つくらいの講演を見たのでですが、反イスラエルを鮮明にし、オ
 バマ政策を礼賛していたので、以降参考にするのをやめました。なぜ日本
 の論客は右も左もブランド指向なのでしょうか、著名な云々に弱いように
 思えます)
・今まで経済予測を一度も当てた事のない、そのくせレガシー・メディアが
 反トランプ洗脳報道に便利に使ってきた経済学者達。今回も”関税引き上げ
 で物価があがるぞお~”と反トランプ洗脳報道の片棒を担いでいる。彼らj
 は、前トランプ政権で中国からの輸入関税を大幅に引き上げたにも係わら
 ず実際には物価は下がった事を意識的にわすれ、あるいは忘れたふりをし
 ている。
 例えば肝心要のガソリン代は、シェール・オイル・ガスの採掘再開とキー
 ストーンXLパイプライン再開で劇的に下がるはず、との要素を言わないの
 か?
 また関税引き上げは、トランプが得意とする”Deal"取引の脅しであり、実
 際にカナダ、メキシコからの輸入関税が引きあがるかどうかは不明のは
 ず。また少なくとも国際産業が復活し、民衆の収入が増えることにも言及
 しない。しかし我が国の保守派論客の多くは、そういう反トランプメディ
 アと御用学者のそのまま報道しているのが、少し残念だ。
・ろくに実際には研究らしい研究などしていないくせにグリーン・ディール
 にのり、自然エネルギーがあ~、とか、地球気候へんどうがあ~、と叫ん
 でギャラをもらってきた自称科学者、そして各種環境保護団体。
・平気で嘘をつきトランプ前政権の足をひっぱり、バイデン政権では甘い汁
 を吸いまくったエリート官僚(例えばファウチ氏)、さらには保守派のフ
 リを巧みにしてきたが、とうとう化けの皮がはがれた、例えばポンぺオ目
 国務長官(自著はあまり売れなかったようだ)

最後まで拙文を読んでいただきありがとうございます。またこの記事を読んでいただいた感想、ご批判やご批評など頂けると励みになります。

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