見出し画像

71 Why Nov. 7th? 自民党の両院議員懇談会と大統領選

自民党は11月7日に両院議員懇談会を開くと発表した。長谷川幸洋氏は、”衆院選後たっぷり時間をかけ、つまり反石破陣営に反撃準備の時間を与えた後の懇談会開催は、反石破陣営の力を見下しているからだ。また、議員総会ではなく議員懇談会という、議決権のないいわゆる”懇談”形式にしたのは、単にガス抜きのためであり、石破陣営には政権を手放す気はさらさらない”、と分析しておられた。

これまで、多くの保守系論者が、”かくあるべし”という正論で、石破は辞めるべき、と論じているが、私も気持ち的には同じだし、長谷川氏も希望としては同じ、と思う。たしかに、ネットを通じて、正論をネット民に啓蒙するのは必要だとは思う、

しかし、そうした”あるべき”論は置いて、実際にはどう展開するのだろうか、については、私はこの長谷川氏の分析は正しいと思う。

そもそも正論は石破陣営には通用しない。今回の衆院選での、安倍派つぶしは、従来の永田町流では考えられない、まるで独裁国家がするような徹底した粛清政治を展開した。レガシー・メディアを総動員しての”裏金議員”とのレッテル張り、そして自分自身と陣営の議員には、”記載漏れ”、とまるでアメリカ民主党を地で行くようなスピン報道で扇動してきた。

また自分自身の発言には一切責任を取らず、それこそ舌の根も乾かぬうちに前言を180度ひっくり返す。また他人(故安倍総理や麻生氏)に対しては責任追及するのに、自分自身に対しては、”一切の責任は自分にはない”、とこれまでのアメリカ民主党とそっくり同じ。私には、”自分は正しい、だから何をしても許される”、との全体主義のスタンスが見て取れる。

さらに言えば、安倍派議員が減るのなら、自民党の党勢が弱体化しても構わない、と考えていたのではないか?”肉を切らせて骨を切る”、くらいの割り切りをしていたように思えてならない。そして、それはかつてのアメリカ共和党のネコン一派と同じ考えのように私には見える。共和党は、トランプというカリスマが現れたが、自民党ではどうだろう。私は今でも高市氏に期待している。

一つ、長谷川氏が言及するかな、と予想していたが、話にでなかった事がある。おそらく長谷川氏はジャーナリストとしての矜持から確認しようのないただの憶測はしゃべるべきではない、との事だと推測する。

それは, 議員総会を11月7日(日本時間)に設定したこと。この日程で、私が直感的に感じたのは、アメリカ大統領選の結果が分かってからの開催日程、ということ。大統領選の投票締め切りはアメリカ時間の11/5 結果がでるのは11/5未明か11/6早朝、つまり日本時間の11/7になる。

石破陣営の今の強気はどこから来るのか?これは全くの憶測でありなんの明白な証拠もないが、私はアメリカ民主党はじめ、ディープステートからの後押しがあるからだと思う。ただし間違ってもバイデンやハリスといった表舞台の政治家ではない。おそらくオバマですらない、のだろう。ソロスのような大金持ち、国際金融資本、高級官僚、それにオバマのような民主党の実力者、さらにはレガシー・メディアと教育界の集合体ではないか。私は、便宜上、それらをまとめてディープステートと呼ぶ。

今までの拙記事でも紹介してきたが、このディープステートの力は強大であり、大統領選の投票など平気で操作するし、できる力がある。それが前回2020年の大統領選だった、と私は考える。

今にして思うと、ジョージア州の開票所で、開票作業者が机の下から不審なスーツケースを引っ張り出したり、できの悪い投票機がネット接続され、リモートで投票結果を操作できる、云々は真の投票操作を隠すためのいわば”おとり”だったのではないか、とさえ思える。

そして、ディープストートは、石破陣営に、”自分達が必ず勝つから”、そうしたらお前たちを支援するので、政権維持できるぞ、と背中を押しているのではないか?だとしたら、アメリカ大統領選の結果次第で、我が国の政局は真反対に動くのではないか?

かりに民主党勝利なら、石破陣営は続く、と私には見える。残念だし、世界の安全保障は正真正銘の危機を迎えるだろうが。逆にトランプ勝利なら、石破陣営はさすがにあきらめる、というかあきらめざるを得ないだろう。少なくとも我が国の経済界(全ての企業ではないにしても主要な製造業から)からの石破陣営への圧力はものすごい力になるだろう。その時、麻生氏も重い腰をあげて、高市氏の背中を押してくれるだろう、と期待する。ただし、両院議員懇談会ではなんら議決はできないので、その後の国会での戦いになるだろうが。

飯山先生には申し訳ないのだが、まだ”トランプはお助けマンではない”の記事は読んでいない。(飯山先生、後で必ず拝読します)勝手に推測すると、トランプは、あくまで”アメリカ・ファースト”であり、我が国を助けようなど、これっぽちも考えてはいないはず、との主張だろう。であれば、私は全面的に賛同する。トランプは親日でも反日でもどちらでもない。要するにアメリカにとってどんなご利益をくれるの?それともアメリカの足を引っ張るの?どっちにするかは、日本が自分で決めてよね、というスタンスだろう。

次の記事で紹介したいのだが、トランプ陣営の、マクドナルド一日店員(実際には15分程度?)、さらにはゴミ収集運転と清掃員のジャケットを羽織っての選挙演説、と反トランプからみると、あからさまなパフォーマンスであり、民主党へのあてつけ、と感じるはず。しかし、正直私は、この二つ、とくにマクドナルド店員は、今回の選挙活動を通しての最大のクリーンヒットだと思う。これは、JDヴァンス副大統領候補でさえ、まだできないのではないか?無論、全てstaged演出されたものだろう。しかし少なくともトランプ氏は台本は読んでいない。(そんなもの読む気もしないだろう)自然に口に出てきたフレーズは、私は多くの投票者の気持ちを明るくしたものと期待したい。


いいなと思ったら応援しよう!