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65 WHY MAGA そこまでしてMAGA?

10月5日(米時間)イーロン・マスク氏が、私にとって良い意味で衝撃的なXポストを紹介してくれた。それは、グリーンズボロ大学(ノースキャロライナ州)で英文執筆(小説等?)を教えているM. C. Armstrong先生の以下の”私の経歴(将来)についての遺書”、と題されたポストだった。

イーロンマスク氏がリポストしたアームストロング先生の”民主党への私の遺書”

アームストロング先生は、”私はこれまで長年にわたり民主党を支持してきた。しかし、今回私はトランプ大統領候補に投票すると宣言する。これは、私にとって大学での教員資格や、著実業を終わらせるかもしれない、いわば”私自身の将来にとっての遺書”になるかもしれない。しかし、そのリスクを冒してでも、私はトランプ支持を公言しなければならない義務を感じた。”
という論文だ。

私の稚拙な英語力でも、読んでいるうちに、アームストロング先生の愛国精神、熱い友情、そして冷静沈着な政治分析、に頭が下がり、かつ胸が熱くなり思わず眼がしらが濡れる思いがした。この気持ちのいくばくかでも、どうしても、みなさんと共有したい、と思った。しかし、私の拙訳では、アームストロング先生の意図が十分に伝わらないかもしれない。少し長いが全文を以下引用する。(私の拙訳は参考程度にとどめて頂きたい。)

To @TheDemocrats , This is my career suicide note, but it’s also a thank you from someone who is done with careerism. I’m a lifelong member of your party and I’m voting for Donald Trump. Why? It’s not just your industrial-scale censorship or your endless wars or the fact that you disenfranchised millions of Kennedy voters through lawfare. If that were all I had, it would be sufficient, in terms of conscience and rage, but there’s more to this story than anger. Your hatred and censorship has taught me to admire @realDonaldTrump and to love my fellow working-class Americans, and for that I thank you. This vote is for all the traumatized people who have been canceled and banished just for saying no to the establishment. This vote is for the surveyor, the farmer, the HVAC man, the nurse, the hairstylist, the Deadhead, the veteran, and my fellow adjunct professors who have told me their stories about being bullied by the Democrats in their friends and family and their colleagues at work. This is for the young Black woman in my class last year who, on the day of Kamala Harris’s visit to campus, said, “You’re going to hate me, Dr. Armstrong, but I’m not going. I’m voting for Donald Trump.” Why would she think I would hate her for the way she votes? What has happened to our country? Somehow, Donald Trump has changed my mind. Where I once saw a cartoon white supremacist, warmonger, and narcissist, I now see the man who renegotiated NAFTA and the only president in the twenty-first century not to start a new war. Where I once saw the pal of the neocons, I now see a man who has awoken from his slumber and disavowed Dick Cheney, George Bush, and John Bolton, even as my own party embraces these “men.” Why has the greatest entrepreneur of my generation (@elonmusk) risked his career to side with Trump? Why has the most consequential grassroots environmentalist of my time (@RobertKennedyJr ) sacrificed friends, family, and reputation to side with “The Orange Menace?” Why has the most courageous peace activist of the twenty-first century (@TulsiGabbard) left our party? Because Tulsi, Bobby, and Elon see what I see. Donald Trump is resilient and he’s risking his life to change the fate of our nation. Trump is transforming the Republican Party into the party of peace, free speech, and the working-class. He has converted George Bush’s billionaire boys club of Big War, Big Ag, and Big Pharma into a party that cares about public health and embraces regenerative agriculture. Now I don’t think the GOP is all the way there yet, but they’re clearly the party that embraces dissent, and dissent—brave speech—is the fuel for evolution. So, for the first time in my life, I’m voting Republican. In the name of peace in Ukraine and free speech here at home, I’m casting my vote, as a Kennedy Democrat, for Donald Trump

アームストロング先生のXポスト 2024/10/4

民主党へ、
これは、私の経歴を終わらせる言わば遺書になるが、一方で出世至上主義から卒業した男からの感謝でもある。

私はこれまでずっと民主党員であったが、今回はドナルド・トランプに投票しようとしている。何故か? それは、あなた達の大規模な弾圧という終わりのない戦いや、法を政治利用した数百万人にも及ぶRFケネディーJr.氏支持者からの投票権剥奪という事実だけではない。仮にそういったものが全てであったとしたなら、良心と激しい憤りから私にとっては十分な理由にはなるが、この話には怒りよりももっと大きなものがある。                     

あなた達の憎悪と弾圧が、私に、ドナルド・トランプに敬服し、私の仲間である労働者たるアメリカ人を愛する事を教えてくれたのだ、そしてこの私自身を気づかせてくれた事に、あなた達に感謝したい。                      この投票は、全てのトラウマを抱えた人々のためであり、ただ単に支配者層に対して”NO"を言ったが為に、排除され追放された人々のためだ。この投票は、測量技師、農民、空調技師、看護師、美容師、無賃乗客(?)、退役軍人の為のものだ。私の仲間である学校講師達は、彼らの友人や家族や同僚が、仕事上で民主党から嫌がらせを受けたという話をしてくれたのです。
              
この投票は、私の昨年の講義の受講生だった若い黒人女性の為であり、彼女は、カマラハリスが大学を訪問したとき、”アームストロング先生は私を嫌いになるだろうけど、私はあなたを嫌ったりはしません”、と言った。私はドナルドトランプに投票しようとしている。彼女はなぜ、彼女の投票により(ハリスに投票するという感じから)私が彼女を嫌うだろうと考えたのか?(私はそんなことで学生を嫌いになるはずがない、という意味)我が国では一体何が起こってしまったのか?                      

どういうわけか、ドナルドトランプは私の考えを変えてくれた。私はかつて(トランプの事を)漫画に出てくる白人至上主義者であり、主戦論者であり、そしてナルシストと考えていたのに、今では、NAFTA(北アメリカ自由貿易協定 アメリカ、カナダ、メキシコ間の貿易協定)を再交渉し、そして21世紀で新しい戦争を始めなかったただ一人の大統領とみなすようになった。

かつては(トランプは)ネオコン一派(共和党内のグローバリストを侮蔑的に呼ぶ言葉)とみなしていたのに、今では、眠りから目覚め(ネオコンから離れて)、私の党(民主党)が支持するようになったディック・チェイニー、ジョージ・ブッシュ、そしてジョン・ボルトンを否定する男になった。

なぜ、我々の世代で最も偉大な起業家であるイーロン・マスクが、自分の経歴を危機にさらしても、トランプ支持を鮮明にしているのか?

なぜ、私の世代で、最も重要な草の根運動の環境保護者であるロバート・ケネディJr.が、彼自身の友人、家族、そして評判を危機にさらしてまで、"オレンジの脅威”(アメリカTVドラマのタイトルだったが、トランプ批判の本のタイトルになった。要するにトランプを批判的に評した言い方。)の支持を表明しているのか?

なぜ、21世で最も勇気ある平和活動家であるタルシ・ガッバードが、民主党を離党したのか?

それは、タルシ、ボビーRFケネディーJr.)、そしてイーロンには、私に見えている事と同じ事が見えているからだ。

ドナルド・トランプは、打たれ強く、彼自身の人生をかけてまで(全くいわれのない重犯罪で訴追され、暗殺の危機にすでに複数回合い、それまでのゴルフ三昧の気楽な生活を捨てて大統領選に3度も挑戦している)、我が国の運命を変えようとしている。トランプは共和党を、平和、言論の自由、そして労働者の政党に変換しようとしている。彼は、ジョージ・ブッシュの巨大軍需産業、巨大官庁、そして巨大製薬会社という億万長者クラブを、民衆の健康と再生可能な農業を支援する政党に変えてきた。

今現在でも、私は共和党はまだその変身の途上にあると思うが、あきらかに反対意見も尊重し、その反対意見ー勇気ある言論ーが改革の燃料になっている。だから、私の人生で初めて、私は共和党に投票しようとしている。

”ウクライナの平和”の名において、そして”我が国の言論の自由”の名において、私はケネディー民主党員(RFケネディーJr.支持者)として、ドナルドトランプに投票する。

以上、アームストロング先生の論文の日本語訳。


我が国にも、今度の衆議院選挙で、MAGA運動のような草の根運動が、実効的な政治変化をもたらす事、期待してやまない。(個人的には自民党は、高市支持者が躍進し、反高市派は大きく議席を落とす事を望むが、石破首相(実は岸田元首相の主導なのか?)の陰湿な安倍/高市つぶしに投票者がどこまで抵抗できるのかが、鍵になるだろう。また、保守党には議席獲得を望むが、高市支持者との票の奪い合いだけは避けて欲しい、と個人的には思う。


以下、グリーンズボロ大学HPのアームストロング先生(講師?)の紹介記事。


アームストロング先生の最近のポスト

RFケネディーJr,とドナルドトランプ

聖書に30回以上、使われているイエスを表した言葉で、ギリシャ語の”parrhesia"とは、”何もかも話す”、”自由に話す”、”正々堂々と話す”、”大胆さ”を意味する。 

アームストrンぐ先生のXポスト


アルク社のオンライン辞書 英辞郎では、パルヘジア、表現豊かな不協和音、異なる声部間に現れる三全音 とある。

最後に、私の信頼するネットニュース、EPOC TIMESの10/8付けヘッドラインを紹介したい。歴史家チェスタトンの言葉。


”人々はローマが偉大だから、ローマを愛したのではない。人々に愛されたから、ローマは偉大だったのだ。”

チェスタトンの格言

私はいつの日か、我が国のほとんどの国民が、ローマを”日本”と言い換えて、胸を張り、正々堂々とこの格言を声を大にして言える日が来る、と確信している。

EPOC TIMES


余談: 私の好きなジャズでは、”かっこいい不協和音”を探し求めるジャズマンの冒険が続いた。ある音を半音下げたりあげたり、また別の音を加えたり引いたりすると、数学的には調和しないはずなのに、人間の耳には新鮮でかっこいいハーモニーになる。それがジャズのかっこよさではないか、と私には思える。

私の好きな、”Round Midnight" 真夜中の向こう側、という映画がある。これはアル中のジャズマン(デクスター・ゴードンというサックス奏者が好演)が、パリのジャズクラブ(ブルーノート?)での演奏をきっかけに、アル中を克服してゆく話。映画の中で、”夢の中でも、フラット5に13thを付けたらどうなるんだろう、と考えるんだ”、というセリフがあった。(と思う)

この映画の冒頭、デクスター・ゴードンが、”As Time Goes By” 時の過ぎゆくままに(いわずとしれた映画カサブランカの中でサムが歌った名曲中の名曲)を、ハービーハンコック(ピアノと編曲)、ジョン・マクラクリン(ギター)、ブラシ・ドラム、ベースをバックに演奏するシーンがある。このソロ(アドリブ)は永遠に聞いていたいくらい、しびれるし、今久しぶりに聞き返してみて、未だに背筋がぞくっとするくらい、しびれる。また抑えたハンコックのピアノと、この当時はまじめだった(?)マクラクリンの短いソロも秀逸だ。さらに、クラブのオーナが、”すげえだろう!”とつぶやくのがいい。

”You must remember this,,,"  あなたははこれを覚えているはずだ で始まるこの曲を、デクスター・ゴードンはサックスでまるで歌っているように(歌詞が聞こえてきそうな感じ)演奏している。ジャズクラブの客は、それまでガヤガヤとおしゃべりしていたのを、最初のサックスの音が流れ出した瞬間から、”シーン”、として聞きほれる。デクスター・ゴードンが好きな私の単なる身びいきかもしれないが、、、、(映画の中では)アル中で体がろくに動かないため、椅子に座ったままでサックスを吹くのが、またいい。大げさだが、”また聞けて良かったなあ、、”、と嫌な事、つらい事、どうしようもなく危機的な我が国の反日運動、等々を全て忘れて、ただただひたすらこの曲に聴きほうけるのも、たまにはいいのではないか、と勝手に思っている。

後でDVDを見返してみよう。以下リンクを張っておくので参考に。ただしこれはネットでひとってきたもので、スペイン語吹き替え版です。オリジナルはDVDを購入してみてください。^ ^)



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