
号外2 韓半島情勢(李相哲先生)
李相哲TV(無料のYoutube)で、李相哲先生と朴斗鎮氏が、尹大統領の謝罪関係の後の韓半島情勢について解説をされた。公開は12月9日だが、二人の話は、”大統領弾劾採決については否決されないだろう”との見通しとして語られているので、収録したのはおそらく12月8日(弾劾採決前)だったはず。
この話の中で、特に朴氏が声を荒げて非難されたのが印象に残ったので、続報としてお伝えしたい。(李先生と朴氏の紹介は、拙記事の号外を参照されたい。
朴氏は、日本のあるTV番組で、”韓国人の評論家”を自称する者が、”今回の戒厳令騒動には北朝鮮は関係ない”、と言い切った事に、猛烈に怒りをあらわにされた。朴氏の論理は、以下のとおり。
1. 金正恩は、従来の韓半島統一路線を破棄した。しかし、これは”韓国は同
胞”という立場を捨て、”韓国は敵国”であり、”韓国は抹殺されなければならない”、つまり金体制の保全のためには韓国が最も危険な国だ、との認識になった、という事を意味する。
朴氏はその原因を説明はされていないが、これまでの解説を聴くと、この危機感は、自身の経済政策が悉く失敗したこと。さらに文在寅時代の融和政策で、北朝鮮の人々が韓国がいかに経済発展しているかを知り、またTVドラマやKポップ等の娯楽文化に触れ、憧れを抱くようになったことがその遠因かもしれない。
2.従い、北朝鮮は従来よりもさらに強固ぶ韓国内の政治干渉を加速させているはず。少なくとも、今回の戒厳令騒動にもなんらかの形で北朝鮮が関与しているはず。それを、統一路線を諦めた事だけを根拠にして、”北朝鮮の関与はなかった”、と主張するのは非常に馬鹿げた話だ。そのTV番組内で、”他の専門家にその発言をたしなめられた”、と朴氏は説明した。(私は見ていないので、具体的にどのような話の流れだったのかは分からない)
3.さらに朴氏は、文政権が誕生する前、北朝鮮の在中国大使館の関係者の話として、”韓国の次の大統領は文在寅で、その次は、李在明になる、と予言し、文在寅はその通りに大統領になった。つまり北朝鮮は、韓国大統領選に影響力を持っている証拠、だと主張された。
李先生もこの朴氏の主張に全面的に賛同されていた。そして二人は、とにもかくにも、親北朝鮮、というより従北朝鮮で、文在寅よりもさらに危険な李党首の裁判を完結するのを、最優先事項にしてほしい、との共通の認識だった。そして有罪判決をきちんと下し、その政治生命を終わらせることが韓国の民主主義を守るための最低条件だ、との指摘だった。
また二人は共通して、現尹大統領を、まじめで一本気すぎ、いわゆる政治力とか党内の調整力、さらには懐の深さにかける、と評価された。そして尹大統領には時期をみて退陣してもあらい、政治力と理念をもった保守派政治家に政権を引き継いで欲しい。ただ、誰が適任なのか、今のところ適任者が見当たらない、という口ぶりだったように私には思えた。
一応話題に上ったのは、国会議員ではないが与党党首の韓(ハン)氏だが、"
自分が大統領になりたい一心で、大統領弾劾を与党内で真っ先に支持した”ことから、同氏には保守理念がない、と断じられ、もう政治生命は終わった、との見方だった。

他にも現与党の議員数名の名前が挙がったが、いずれも当初弾劾に賛成表明しており、次の大統領候補にはなれないだろう、との予測であった。
一方で、”韓国の民主主義の敵”、と酷評された野党党首の李氏は、”従北朝鮮シンパ”という事を度外視すると、その政治力、調整力、そして何より数件の重犯罪で告訴されても屈せず、未だに一部の国民の支持を得ている、そのしたたかさと頑強な精神力は評価されている。(私には、その評価は買いかぶりすぎて、左翼政治家特有の、息をするように嘘をつき、嘘を嘘と思わず、恥を恥と思わない、ただの厚顔無恥としか見えない。ただ悔しい事に、一部の国民にまだ人気があるようだ。)

もう少し情勢が固まってきた時、二人の解説をまた聴きたいと思う。
韓半島情勢に興味のあるみなさんには、ぜひ、李相哲TVの視聴をお勧めしたい。なにより二人は北朝鮮事情に精通しておられ、少なくとも”反金正恩”を鮮明にしておられることから、今の韓半島情勢の実態や背景を知るには価値ある情報と私は考える。
ちなみに、お二人は私の知る限り、我が国の拉致被害者の救済策については、意識してあまり触れないようだ。しかし一度だけ、”金正恩は、父である金正日、祖父金日正の統一理論を破棄し、日本人拉致は父の政権下での日本に対するテロであり、自分は直接は係わっていない(はず)”、なので拉致被害者の解放のチャンスは増えた、とコメントしていた。
私は個人的には、時々、短波放送の”しおかぜ”(特定失笑者問題調査会が拉致被害者に向けて放送している)に資金カンパ(しおかぜのカンバッジがもらえます)したり、救う会のブルーリボンを購入し仕事でつけるくらいしかできていない。みなさんも、なんらかの支援をされていると思うが、国民の一人として、あらゆる手を尽くして被害者奪還を果たして欲しいと願っている。
救う会:http://www.sukuukai.jp/index.php?itemid=1145
特定失踪者問題調査会:https://www.chosa-kai.jp/siokaze
参考に、海上自衛隊で”特別警備隊”創設に加わった、伊藤祐靖元2等海佐の”邦人奪還”を紹介したい。これはフィクションであり、現実的には拉致された我が国の国民が、具体的にどこでどのように暮らしているのか、我が国の諜報機関は掴んでいたいのではないのかもしれない。仮に、北朝鮮が内乱状態になったとしても、拉致被害者を具体的にどうやって探し出し、そして救出点まで保護移送できるのか、作戦は立てられないのかもしれない。(ただし短波放送は北朝鮮が妨害電話をだしていることから、間違いなく北朝鮮国内に届いているはずなので、韓国の北朝鮮国境沿い、そして北朝鮮近海から強烈な短波放送を流す事で、ある程度は通知できるのかもしれない。)
伊藤氏は、”自分の命をかけて邦人奪還に出動する気概をもった自衛官はいる。ただ最高指揮官である首相が、自衛官に”死ね”といえるかどうかだ”、と国民にとっては心強いコメントを書いてくださっている。
我が国の現状から、ハッキリとは言えないと思うが、この特別警備隊は、アメリカ海軍のシールズ部隊を目指したものではないか、と推測する。私の知人の元陸上自衛官にこの本を貸してみたが、あまり反応はなかったように記憶する。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
韓半島情勢についての李相哲TVを視聴してもらえると嬉しいです。
(私は有料会員ではありませんので、念のため)